オオルリボシヤンマは、北方系の種が多いルリボシヤンマ属(Aeshna)のなかにあって、
比較的暖地にも適応したヤンマだ。
オオルリボシヤンマ雄:体長83mm
明るく開けた、水深のある池沼で繁殖することによって、
近似種のルリボシヤンマとは棲み分けている。
東北以北では低地に普通のヤンマだが、温暖な関東南部では少ない。
以前は山梨や長野に遠征しに行ったついでに採る、という位置づけで、
産地の高原の池や寒冷な台地の池に行けば沢山飛んでいることもあり、
大して重要視していないヤンマだったが、ここ数年、どうも様子が違ってきた。
かつてマダラヤンマのポイントに行けばいくらでもいて、マダラを狙うのに目障りなので網で追い払うくらいだったのに、ここ数年、殆どその姿を目にしなくなったのだ。
マダラヤンマが減少したのと比例しているようにも思える。
それに代わって、南方系のギンヤンマが増えてきたことも気になる。
とにかく、オオルリボシヤンマは「ついでに採る」ヤンマではなくなってしまったようだ。
では、近場での産地は、、、。
と地図を穴が開くほど眺めてみても、東京近郊で
「山沿い、山間部の明るく開けた、挺水植物が繁茂する池」
という条件に合致する環境は、ほぼ皆無だ。
一方、小さな池を好むルリボシヤンマは、山沿いのあちこちに、安定した産地が点在する。
さて困った。
しかし、オオルリボシヤンマだけのために、わざわざ山梨や東北に行くのもなあ、、、。というのが本音。
毎年秋になると、オオルリボシヤンマの近場の新産地を探す日々が続くのだ。
誰か知りませんかー?(笑)