遠征は、良くも悪くも、大小の想定外の出来事があるので、スリルがある。
今回はこのトンボ。
オキナワサナエ雄:体長55mm
オキナワサナエは本来春のサナエで、羽化は早く3月から始まるという。
4月のオキナワサラサヤンマのシーズンに林道などでよく見かける。
そんな春の代表種が、ひょっこり渓流上の葉っぱに姿を現した時は、
一瞬何のトンボかわからなかった。
一度は逃げられたが、再び姿を現したときにネットイン。手にすると、小さい!
この仲間のAsiagomphus属は内地ではヤマサナエ、キイロサナエの2種が分布している。
2種ともにサナエトンボの中では大型の部類に入り、大きな個体では70mmを超える。
そんな大きさに慣れた目には、オキナワサナエのミニチュア感は新鮮だった。
遠征の充実度は、狙いのトンボだけでなく、
こういう意外な小物との出会いによるところも大きい。