トンボの日々

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2012年 05月 21日

トラフトンボについて

毎年、このトンボについて同じようなことを書き、同じような写真を載せているような気がするが、
今年もしつこくまた同じようなことを書く。

それほどまでにトラフトンボは魅力的なトンボなのである。
何が魅力的かと言うと、産地の少なさ、コツのある採集法など色々あるが、
やはり一番は雌の翅の黒条の個体変化だろう。
この「個体変化」というキーワードがなんとも心をくすぐるのだ。

トラフトンボ雌:斑紋変化
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まったく無班のもの(左上/と言いつつ僅かに褐色筋が、、)から、
太い黒筋が堂々と走るもの(右下)まで、実にいろいろな段階がある。
一番多いのが、右上、左下の黒条が薄くも濃くもないタイプ。
左上の無班は一番少なく昨年は採れずじまいだったが、今年は2頭手にすることができた。

前後の翅の前縁に出る黒条の変化のパターンが、憧れのミナミヤンマの雌のものに酷似している、
という点も、個人的にこのトンボに魅力を感じる一因かも知れない。

春の青空を背にして頭上を悠々と飛びまわる姿や、
岸辺に立つ足元に、突然転がり出てくる交尾態と対峙する時の興奮。
目を閉じると、そんなシーンが鮮やかに瞼の裏側に浮かび上がってくる。

数日前、再び千葉のトラフトンボの産地へ赴いたが、
もう最盛期の賑わいは見る影もなかった。

今年はかつてなく堪能することができたので、
トラフトンボに関しては、もう思い残すことはない。
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by brunneus | 2012-05-21 01:03 | 千葉 | Comments(0)


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