ここの所、休日のたびに悪天候が続き、予定している採集行がことごとく中止になっている。
これにはストレスが溜る。
新たなネタもないので、先日の千葉から。
ネアカヨシヤンマと言えば黒と黄色の反復模様、というイメージがあるが、
成熟した個体をよく見てみると、特に雄で胸部の明色部が緑色を帯びている。
「黄色と黒の反復」という固定観念と、周囲が黒色で囲まれているので意識したことはなかったが、
実はこの緑色はアオヤンマと同じくらい鮮やかなのではないだろうか、と気になった。
そこで並べてみる。
左:アオヤンマ雄 右:ネアカヨシヤンマ雄
画像の中央にある緑色のふたつの正方形は、両種の胸部の同じ部分を抽出したもの。
左の正方形はアオヤンマのもの、右の正方形はネアカヨシヤンマのものだ。
こうして見ると、両者の緑色に殆ど違いはない。
それほど厳密に抽出しているわけではいのでなんとも言えないが、
ネアカヨシの緑色はアオヤンマのものに近い質のもの、ということが言えそうだ。
「ネアカヨシヤンマの黒色を取ると、アオヤンマになる」
頭の中でこんな妄想をしてみると、この2種がぐっと近づいてくる。
こういう小さな発見で、悪天候の休日の退屈しのぎをしている。