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トンボの日々

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2013年 01月 03日

その先へ・その2

ハネビロトンボの続き。

進化の方向性に沿って形質を発達させたグループもいる一方、方向性とは別ベクトルの形質が発現するグループも現れる。

例えばこんな感じ。
その先へ・その2_a0126535_14184474.jpg


仮に和名を「チビハネビロトンボ」、学名を「Tramea pygmaea」としよう。
「翅が長く、大きくなる」というハネビロトンボの方向性とは別の方向性に進化したもので、こうして見ると、
「ハネビロトンボらしさ」が殆ど失われてしまっている。これは様々な原因が考えられるが、「長距離移動する必要がない」
ということが大きいだろう。
大移動をした先で、安住の地を見つけた結果の形なのかもしれない。

実際に、ミナミヤンマ科Chlorogomphus属では形態のバリエーションが豊富で、様々な方向に進化が進んでいることを感じる。

このように、進化は決して一方向ではないことも、また面白いところだ。

by brunneus | 2013-01-03 14:32 | つぶやき | Comments(0)


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