人気ブログランキング | 話題のタグを見る

トンボの日々

brunneus.exblog.jp
ブログトップ
2013年 07月 07日

増減

夏の沖縄遠征になくてはならないトンボはカラスヤンマだが、自分にとってはトビイロヤンマも同じく
らい重要なトンボだ。

それはごく個人的な理由で、沖縄のトンボに興味を持つきっかけになったヤンマだからだ。その経緯は
このブログ内で何度も書いているのでここでは割愛。

最盛期の面影はもはやどこにもないが、今回も苦戦しながらもいくつか手にすることができた。

トビイロヤンマ雄:体長68mm
増減_a0126535_405473.jpg

同未熟雄
増減_a0126535_412993.jpg


このポイントでトビイロヤンマの大群飛が見られなくなって数年経つが、それよりも減少が著しいの
がオオギンヤンマ。数が少ない、というレベルではなく、一頭もいないのだ。
夏のこの時期に多数が見られたのは2006年が最後で、翌年には殆ど姿を見ることができなくなっ
た。その他、アメイロトンボ、ハネビロトンボもこのポイントでは個体数の増減が激しい。
これらのトンボに共通するのは、「移動力が強い、広域分布種」ということ。そしてそれはトビイロ
ヤンマにも当てはまる。
同じヤンマでも、移動する習性のないリュウキュウギンヤンマや、ヤブヤンマの個体数は殆ど変化は
ない。

オオギンヤンマの減少は産地の環境ではなく、日本付近の気流の流れに変化があったのか、遥か南方
の供給地になんらかの環境変化があったのかもしれない、などと無責任な空論をひねり出してみる。

by brunneus | 2013-07-07 04:13 | 沖縄 | Comments(0)


<< 虹色をもういちど      儀式 >>