夏の沖縄遠征になくてはならないトンボはカラスヤンマだが、自分にとってはトビイロヤンマも同じく
らい重要なトンボだ。
それはごく個人的な理由で、沖縄のトンボに興味を持つきっかけになったヤンマだからだ。その経緯は
このブログ内で何度も書いているのでここでは割愛。
最盛期の面影はもはやどこにもないが、今回も苦戦しながらもいくつか手にすることができた。
トビイロヤンマ雄:体長68mm
同未熟雄
このポイントでトビイロヤンマの大群飛が見られなくなって数年経つが、それよりも減少が著しいの
がオオギンヤンマ。数が少ない、というレベルではなく、一頭もいないのだ。
夏のこの時期に多数が見られたのは2006年が最後で、翌年には殆ど姿を見ることができなくなっ
た。その他、アメイロトンボ、ハネビロトンボもこのポイントでは個体数の増減が激しい。
これらのトンボに共通するのは、「移動力が強い、広域分布種」ということ。そしてそれはトビイロ
ヤンマにも当てはまる。
同じヤンマでも、移動する習性のないリュウキュウギンヤンマや、ヤブヤンマの個体数は殆ど変化は
ない。
オオギンヤンマの減少は産地の環境ではなく、日本付近の気流の流れに変化があったのか、遥か南方
の供給地になんらかの環境変化があったのかもしれない、などと無責任な空論をひねり出してみる。