2014年 02月 03日

未採集・その2

実は昨年晩秋に小笠原諸島某島に行ってきたのだが、集落にほど近い林で見慣れぬトンボを採集した。

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家に持ち帰って図鑑を開いて調べてみると、どうも「シマアカネ」というトンボに一番似ているよう
だ。そこには小笠原諸島の固有種と書いてある。

散歩がてらに、このブログ初登場の珍しいトンボが捕まえられた幸運に感謝!










・・・・・・などということをしたら、立派な犯罪行為である。そもそも散歩がてらに採れるようなト
ンボではないが、、、。

国内では、趣味でトンボ採集している人間が絶対手にすることができないトンボが何種かある。
西日本と九州に産地が点在するベッコウトンボ、瀬戸内の宮島のみに分布するミヤジマトンボ、小笠原
諸島のいくつかの島でしか見られなくなったハナダカトンボ、オガサワラトンボ、そしてシマアカネだ。
(それ以外にオガサワラアオイトトンボや、最近では奄美大島のハネナガチョウトンボなどもある)
これらは産地や個体数から見て、絶滅の危機にあるとされるトンボ類で、種レベルで国や自治体の手で
厳重に管理されている。
野外で許可なく手にしただけで犯罪行為が成立してしまう、麻薬や覚醒剤、拳銃などと同じくらい恐ろ
しいトンボなのだ。

保護や採集の是非など世の中にはいろいろな議論があるが、これらのトンボだけは、さすがに採ろうと
いう気持ちも起きない。むしろ、仮に向こうからこちら目がけて飛んできたとしても、いらぬ濡れ衣を
着させられたくないので、さっと身をかわしてしまうだろう。


一応お断りしておくが、上記の画像のトンボはもちろんシマアカネではない。ホソアカトンボの写真を
加工して、シマアカネ風に仕立てただけだ。
加工して気付いたのが、両種の体の色彩や形態に共通点が多い、ということ。ちょっと手を加えただけ
で簡単にシマアカネに変身してしまったのだ。
形態面で共通点が多い、ということは、お互いに近い系統であることの証かもしれないな、という妄想
を楽しみながら作業をした。

採集禁止だろうがなんだろうが、バーチャル(空想)の世界では、全てから開放される。
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by brunneus | 2014-02-03 02:27 | つぶやき | Comments(0)


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