トンボの日々

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2014年 05月 14日

バランス

ここ数日は、時間がある時と晴天が重ならないので、なかなか採集に行くチャンスが巡ってこない。

そんなわけで相変わらずしこしこと展翅撮影に励んでいるのだが、これもその一枚。

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ムカシトンボの展翅は難しい。大きさとしてはイトトンボより楽なのだが、このトンボも翅胸背面が狭
く、翅の位置が安定しないのだ。何もしないで翅を開くと、全体的に翅が後方に流れてしまい、展翅と
しては見栄えが悪くなってしまう。そこでひと手間加えて、四枚の翅がバランス良く開いた位置に固定
するのだ。
腹部に関しても、このトンボはキチン化が弱く、芯を入れたとしても左右対称に真っ直ぐ伸びてくれず、
いつも苦戦させられている。

今回は久々に全体的にバランスの取れた展翅画像が撮れた。バランスと言っても、あくまでそれは個人
的に一番綺麗だと思うものだ。他人から見ればまた別の意見もあるだろう。
展翅画像の場合は、まず決めるのは四枚の翅の角度だ。前、後翅は水平よりも20度ほど、上下に傾け
る。そして翅胸前面は、見えすぎず、見えなさすぎず。展翅した状態で側面から見て、翅胸上面と、腹
背を結んだラインが一直線になれば理想的。
横位置の場合は、脚はできるだけ胴体から離し、胸や腹部、頭部の形態がはっきり見えるようにする。

これらは厳密な角度で決めているわけではなく、あくまで感覚的なものなので、個々の個体の状況や、
種によっては若干変更していることもある。

頭の中に理想型はあるのだが、生き物相手だと、そう簡単に思い通りになってはくれない。
そこが歯がゆくも、面白い部分かもしれない。
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by brunneus | 2014-05-14 01:18 | 東京 | Comments(0)


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