トンボの日々

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2014年 05月 20日

春の里山

春は駆け足だ。
ここの所、最高気温が25度を超える日が続き、日差しには夏の気配が濃厚に混じる。
うかうかしていると春のトンボはあっと言う間に姿を消してしまうので、昨シーズンの未消化種、シオ
ヤトンボ雌と、コサナエ雌を求めて都内西部の里山へ。今回も仕事前の短時間のフィールドワークだ。

どちらの種も一日中活動しているだろう、と高をくくり、現地到着が午後2時。谷津は午後の日差しに
覆われ、この時期ならではの爽やかな風が頬を撫でる。

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まずは秘密の水溜まりへ。

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一見すると静かだが、よく目を凝らすと水面すれすれを俊敏に飛び回る小さなトンボが。足元に止まっ
た所を撮影。

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コサナエだ。頭上の枝からひらひらと水面に降りて来ては、あちこちでドッグファイトが繰り広げられ
ている。今年も安定して発生しているようで安心した。ほどなく目の前に雌が飛来したので確保。
守備良くコサナエの雌は入手できたが、どうもシオヤトンボの数が少ない。たまに雄が現れるだけで、
目的の雌は気配すらない。

まあ、どこかでは出会えるだろう、とサラサヤンマの湿土を覗くと、静かに雄がホバリングしていた。
その後も谷津を歩き回るがどうも芳しくないので、思い当たる別のポイントへ。そこはクロスジギンヤ
ンマが沢山飛来する池があるのだが、その脇にシオヤトンボが飛び交う湿地があったのを思い出したの
だ。

30分ほど歩き、ポイント入り口の広場で、ぽつんと単独で摂食するシオヤトンボ雌とようやく出会え
た。しかし、沢山飛び交っているはずの湿地には雄がぽつんと佇むだけ。どうやらこの日の活動は終わ
ってしまっているようだった。その後はクロスジギンヤンマを一つ摘み、仕事場へと向かう。

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左上:クロスジギンヤンマ雄 右上:サラサヤンマ雄
左下:コサナエ雌 右下:シオヤトンボ雌

クロスジギンヤンマ、サラサヤンマ、コサナエは今が旬と言える状態。シオヤトンボは体色が褪せて、
早くも老熟期に入った模様。
それにしても、どこに行ってもシオヤトンボが殆ど見られなかったのが新鮮な驚き。一日中元気に活動
するトンボだと思っていたのだが、どうやら繁殖活動は午前中に終息してしまうようだ。
あまりにも身近なトンボだと、基本的な生態すらも把握していないことが多々あるが、今回はその好例
と言えるかもしれない。
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by brunneus | 2014-05-20 14:27 | 東京 | Comments(0)


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