トンボの日々

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2014年 05月 25日

小さな変化

今日は絶好のトンボ日和だったが、どうしても早起きできず、自堕落な一日を過ごしてしまった。
せめて有意義なことを、と画像いじり。

ムカシトンボはシーズン開幕を告げる象徴的なトンボだが、ここ数年は4月下旬の未熟摂食個体を採っ
て満足してしまうことが多かった。しかし今年は5月に入ってからも何度かポイントを訪れ、未熟期か
ら老熟期までの個体をじっくりと観察することができた。

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左上:4月中旬採集個体 左下:4月下旬採集個体
右上:5月中旬採集個体 右下:5月中旬採集個体

ムカシトンボは未熟、成熟で色彩の変化は少ないトンボとされている。しかしこうして並べてみると、
成熟過程で色彩や形態が微妙に変化していることが分かる。

左上の個体は羽化して間もない時期で、上から見ると腹部が縦にぺしゃんこに潰れている。翅も黄色く
色付き、腹部側面の黄色班の面積が多い。
左下は羽化後一週間ほどだろうか。体の色彩の変化は無いが、腹部が若干太く、翅が透明になっている。
この時点では体表のキチン化はあまり進行しておらず、ふにゃふにゃと軟らかい。
右上は成熟個体。上から見た腹部は太くなり、体表がしっかりと固まっている。腹部側面の黄色班は消
えかかっている。
右下の個体は老熟期のもの。複眼が銀色に輝き、腹部側面の黄色班は完全に消失している。

ムカシトンボは見慣れたトンボだが、体の中の小さな部分に着目して調べてみると、新たな発見があ
る。それはよく知る友人に新たな一面を発見したときの、新鮮な気持ちにも似ていると思う。

新たな発見がまた来年あることを期待しつつ、ムカシトンボのシーズンに別れを告げる。
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by brunneus | 2014-05-25 00:20 | 東京 | Comments(0)


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