先日の北国の湿原で、ハッチョウトンボを探しているときに視界にちらちらと入ってきたイトトンボ。
見慣れたアジアイトトンボやアオモンイトトンボとは一見して異なる雰囲気に、思わず手が延びる。
モートンイトトンボ(左:雄 右:雌)
雄の蛍光を帯びた鮮やかな眼後紋と、オレンジ色の腹部のコントラストが美しい。
良く見ると、ハッチョウトンボと同じくらい、いやそれ以上に、草間を群れ飛んでいた。
モートンイトトンボとの接触は、ずっと以前、埼玉のどこかの場所で、同行していたA氏に未熟な個体を
貰ったという、たった一度きりだ。
都内にも産地はあるらしく、巡回しているポイントの中にも生息していそうな場所はあるのだが、頭上
を飛ぶずっと大きなトンボばかり追いかけているので、モートンイトトンボを探したためしがない。
東京のトンボ図鑑を作るに際して、モートンイトトンボの画像は外せないと思ってはいたが、具体的な
産地の情報もなく、後回しにしていた。
今回は、ハッチョウトンボという草間を飛ぶ極小トンボを探したからこそ、発見できたのかも知れない。
何はともあれ、未撮影のトンボがまたひとつ減った、という事実は、気分が良いものだ。
そしてコオニヤンマ雌はいずこへ、、、
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