一週間前の状況が信じられなくて、再び長野へ行った。
結果は、オオルリボシヤンマの雄の個体数は増えていたが、雌が相変わらず少ない。晴天で気温も高い
状態で雌がやって来ないのは不可解だ。仮に冬に水抜きされたり、水草を抜かれたりされたとしても、
他の地域から充分な数の個体が飛来するはずで、移動するのにちょうど良い池も周囲にある。何より雄
がいつも通り飛んでいるのに、雌だけが見られない理由がわからない。産卵基質はいくらでもあるのだ。
早々にポイントを後にし、メガネサナエの川へ。ここに初めて来た時は、その個体数の多さに感激した
のだが、近年めっきり数を減らした。情報を集めてみると、近隣の川では数が減っているようなことは
無いようなので、何らかの変化があり、この川のポイント力が失われつつあるのかも知れない。また新
たな場所をさがさねばならない時期に来ている、ということだろう。この日も、散々歩いて雄がひとつ、
という状態だった。
もっとも、メガネサナエの時期はもう末期なので、少なかった理由はそのせいもあると思う。
この日採集した3種。
上左:メガネサナエ雄 上右:ミヤマサナエ雄 下:マダラヤンマ雄
数年ぶりに、このポイントでマダラヤンマを手にできたことが、唯一の救いとなった。
長野は良い印象しかなかったのだが、こう負けが続くと、今後は足が遠のいてしまいそうだ。
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