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トンボの日々

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2016年 10月 12日

彩度

ここ最近撮影したアカトンボ。

彩度_a0126535_1649281.jpg

上左:コノシメトンボ雄 上右:ミヤマアカネ雄 下左:マイコアカネ雄 下右:キトンボ雄

アカトンボ類の雄の撮影は何かと気を使う。
「赤トンボ」たる雄の鮮やかな赤やオレンジの色彩は、生時、しかも活発に活動している状態の時の色で、
死後や低温時では褐色に変色してしまう。この時期、夕方になり、気温が下がると野外で見かける個体
はみな茶色。採集後、一時保管のために冷蔵庫に入れた個体も、同じ状態となる。
上の写真は、そんな個体を温めて、体色の彩度を復活させたもの。

昼夜で変化するヤブヤンマの複眼、やはり温度で変化するマダラヤンマ雄の腹背青色斑など、状態によ
り色彩が変わるトンボはいくつかある。いつでも撮影できる種類に比べ、これらのトンボは一手間かか
るので面倒だ。
今年は幸か不幸か、悪天続きでフィールドに出る回数が激減しているので、これらアカトンボの撮影に
もじっくり向き合えている。

まだ撮影の出来には満足はしていないので、もうしばらく、アカトンボたちと戯れてみようと思う。








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by brunneus | 2016-10-12 17:17 | つぶやき | Comments(0)


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