トンボの日々

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2017年 11月 03日

台風の恵み

先日のスナアカネポイント。
時間はあまりなかったが、首尾よく目的を達成後、せっかくなので30分だけ砂浜へ。
到着後、まず目に入ったのがこれ。

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巨大なワタリガニ。近くにはこれまた巨大な鋏脚。

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おそらく同じ個体のものだろう。このカニの名前はノコギリガザミ。国内には「トゲ」「アミメ」「ア
カテ」の3種のノコギリガザミが分布するというが、この個体はどれにあたるのだろう。南西諸島では
馴染み深いカニだが、未だ野外で野外で見たことがなかった。

砂浜を見渡すと、台風の影響かあちこちに漂着物がある。そのひとつを何気なくひっくり返すと、何か
が蠢いた。

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イシガニ!

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長年の憧れであるワタリガニの仲間では、今まではミナミベニツケガニしか採集したことがなかったの
だが、これで2種目。イシガニも成長するとかなり大型になるのだが、運良く持ち帰るのに手頃なサイ
ズを入手できた。

調子に乗って手当たり次第に漂着物をひっくり返していくと、時々出て来たのがこれ。

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テッポウエビの仲間。残念ながらみな死亡していたので色彩は分からない。この仲間の武器は、この異
形の鋏脚。

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特殊に進化した鋏部分を水中で勢い良く打ち合わせ、その衝撃波で餌となる生き物を気絶させるという
技を持つ。
ハサミシャコエビ、スナモグリ、アナジャコ、そしてこのテッポウエビの仲間は、どれも石の下や干潟
の泥、砂の中に棲む、エビのようでエビとはどこか異なる雰囲気を持つ独特なグループ。表舞台に出る
事のない、いわば海辺の裏世界の住人だが、その怪しい魅力に捕らえられつつある。
テッポウエビの仲間は類似種も多く、手軽に調べられるツールもないので、得た個体が何テッポウエビ
かは不明。沢山見つかるくらいなので、普通種であるイソテッポウエビあたりかな、と睨んでいるのだ
が、、。

その他はあちこちにこのカニの死骸。

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モクズガニ。繁殖を終えて力尽きたのだろうか。立派なサイズの雄が多かった。
最後に大物。

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アカエイ?
ここで時間が来て、撤収。

台風は、もちろん人間にとっては多くの被害を出す存在だが、生き物好きにとっては、思わぬ出会いを
もたらしてくれる、ありがたい存在でもある。
この日は、そんな台風の「恵み」を存分に味わうことが出来た。


そしてスナアカネ。
その後都内の候補地数カ所を巡ってみたが、姿は見られず。どうやらこの日に運を使い果たしてしまっ
たようだ。






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by brunneus | 2017-11-03 23:04 | つぶやき | Comments(0)


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