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トンボの日々

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2009年 11月 11日

デジタル進化論

目下アトリエイベントのための作品を制作中なのだが、その中の副産物から。

カラスアゲハヤンマChlorogomphus protenor
デジタル進化論_a0126535_2143429.jpg


オニヤンマ科の中の一部のグループであるChlorogomphus属は、
国内ではミナミヤンマ属とよばれ、四国以南の地域に4種が分布している。
この属は、雌の翅が広がり、さらに様々な模様が発現するのが特徴で、主に東洋熱帯地方に多くの種類が知られている。
しかし、この地域は様々な理由で生物全般の調査が遅れていて、
Chlorogomphus属も例外ではなく、毎年のように新種が発表されている。

この地域に棲息する種として、Chlorogomphus papillioという種類がいて、個人的にとても面白く、注目している。
「papillio(クロアゲハの仲間の学名)」の名のごとく、雌の翅は著しく広がり、
黒と白の模様もあり、さながらアゲハチョウのような雰囲気になっている。

ここで考えた。
もしかしてこの属の進化は、アゲハチョウに擬態することにあるのではないか??
確かにアゲハチョウの一部には、体内に毒を蓄積するものもあるという。
それによって捕食者から逃れているのかもしれない、、。

CGの優れている点は、妄想をすぐに実現できるところだ。

by brunneus | 2009-11-11 21:21 | つぶやき | Comments(6)
Commented by とんキチ三平 at 2009-11-13 08:54 x
こりゃー後羽がずいぶんと広いねぇー。このタイプはけっこう9入れるのがむずかしいんだよなぁー。
高速で飛ぶタイプではなくてチョウトンボみたいに風にのってヒラヒラ飛びそうだ。ヒラヒラ飛びタイプは、ゆっくりスイングじゃないと入らないんだよねぇー。スイングの風圧でそれる感じで、、、。
大リーグボール3号を打つ感じじゃーないと入らないね。
強敵「カラスアゲハヤンマ」!
Commented by brunneus at 2009-11-14 02:50
とんキチさん
そうですねー。ミナミヤンマ系は、力じゃなくて、リズムで採るのがコツです。
でも、目の前を漂ってるのに、何故か外しちゃうんですよねー。
このカラスアゲハヤンマも、そんなイメージです。さらに進化して、ハイビスカスの周りをフワフワ飛んだりして、、。(笑)
Commented by Mくん at 2009-11-14 08:39 x
こんなのいたらGetしてみたいですねー!
それにしても、海外の人がこれ見たら、、、、
「スゲー!日本にレッツゴーじゃ!!」
ってマジに勘違いしそうだね。学名まであるし(^o^)
Commented by brunneus at 2009-11-14 09:19
Mくんさん
そこまで勘違いされたら、逆に嬉しいです(笑)
このブログ、空想トンボ図鑑ブログにしてみようかな、、(笑)
それにしても、シーズン終わっちゃいましたねー。
ほんとあっと言う間だ!
沖縄のトンボの映像が、いまだに強く焼き付いています。
Commented by とんキチ三平 at 2009-11-14 11:49 x
どうも、
Chlorogomphus papilio Ris, 1927 で検索するとパピリオっていう学名がついてるのがいたねぇー。
なんじゃ、こりゃ~、ムカシヤンマ♀の尻尾っぽい。
いるのは中国らしい。手にとって観察したいねぇー。
ターゲットがまた増えてきたねぇー。
Commented by brunneus at 2009-11-14 14:03
とんキチさん
そうです。Chlorogomphus papilioは、中国南部が産地で、確か
「タイリクアゲハヤンマ」という和名がついていたと思います。
この形は反則ですよねー(笑)
しかし残念なことに、中国は昆虫採集は全面禁止、、。
しかし、中にはこんな涎が出るような画像も、、。
http://www.insect-fans.com/bbs/viewthread.php?tid=36125
あと、Chlorogomphusの中には、翅のなか程がアメイロトンボのように白く発色するやつとかもいて、、。
こっちの想像力のはるか上を行ってます(笑)


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