トンボの日々

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2009年 08月 30日

話はふくらむ

国産のヤンマ科きっての美麗種と言われるマルタンヤンマについての話。

僕がトンボ採りを始めるようになったのはいくつかきっかけがあるが、
このヤンマは間違いなくその一つだ。

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「ヤンマ」と言えばギンヤンマかオニヤンマ(分類的には別系統だが)しか知らなかった当時、
ある図鑑を見て、同じヤンマの仲間に、こんなに美しい種類がいる、と知った時は衝撃だった。
特に雄(写真上)のワインレッドの体色とコバルトブルーの帯の組み合わせの美しさに
惚れ込んでしまった。

それから9年。

その間、都内の都市公園のトンボ相の調査をした時期がある。
その結果、マルタンヤンマは、大きな池や、アヤメなど水生植物園を持つ公園には
大抵棲息していることが分かった。
周囲がどんなに過密な住宅に囲まれていても、岸辺にある程度挺水植物が繁茂していて、
水域のまわりに木があれば、必ず見られる。しかも水域の大小はあまり問わない。

しかし、このヤンマは、夏の朝夕の薄暗い時間帯にしか飛ばない。
雌(写真下)は、比較的高い空を飛ぶので、よく注意すれば、
(夕暮れに空を注視する人がどれくらいいるだろう?)すぐに姿を見つけることができる。

問題は美しい雄。目を皿のように見開いていくら空を見上げても、姿は見つけられない。

それもそのはず、雄は、水面すれすれを、矢のように猛速で広範囲に飛び回るのだ。
なので、自分のすぐ傍を飛んでいても、ワインレッドの暗い色調の体が背景にとけ込み、
気付かない。

このことに気付いて、ようやく雄の姿を見つけることができるようになった。

黄昏の暗がりを、淡い気配となって素早く移動する何か。

知らない人にとって、まさか、この「何か」の正体が、
上の画像の美しいヤンマであることに気付くことはまず無いだろう。

○   ○   ○   ○   ○   ○

さて、今現在、このマルタンヤンマを採りたくても、都内ではまず無理だろう。

絶滅してしまったから。

ではなく、「採集禁止」だからだ。正確にいうと、東京都(や都下の区、市町村の多く)が
管理している公園は、トンボに限らず、昆虫類の採集は、基本的に一切禁止なのだ。
(ごくごく例外もある)

公園の利用の仕方の話。

道ばたに咲く奇麗な花を見て、「ああ、きれいなお花だねえ」と言うことはできる。
しかし、夕暮れに猛速で飛び回るマルタンヤンマの雄を見て、「ああ、きれいなトンボだねえ」
と言うことは無理だ。採集しない限りは。

どうも、この辺の境界線に、ずっと引っかかっている。
公園の利用の仕方を、限定しているような気がするのだ。

トンボに興味がある人間も、花に興味がある人間と同じような利用の仕方を強いられている
気がしてならない。

「公立公園は、住民全員の財産なので、そこに存在する植物や昆虫も等しく扱う。
つまり、ある個人が自分のためにそれらを持ち帰ってはならない」

これは理解できる。激しく正論だ。

しかし、じゃあどこでマルタンヤンマの美しさを味わえばいいの?

60年か、もっと前までは、公立公園以外にもいくらでもマルタンヤンマがいる環境が存在した
(であろう)から、何の問題も無い。

しかし今は違う。

トンボが棲める、公園でない土地は、全て宅地になってしまったのだ。

「じゃあマルタンヤンマを採るのは諦めて下さい」
「はい、わかりました」

なんて素直に受け入れられるはずがない。

自然環境を破壊するから、と言って、ゴルフ好きな人に、
「じゃあゴルフを明日から諦めてください」
と言っても無駄なのと同じだと思う。

このことを巡って、ある公園で管理者と議論したことがあるが、結局、
「マニアが卵ごと乱獲してしまうから」
ということになった。

ちょっと待ってください。
いくら凄腕のトンボマニアでも、無数に生えた水生植物の茎の中、
もしくは無限の水底の泥の中から、直径1ミリほどの卵を見つけ出すなんて無理です!!

あきらかに、ゼフィルスを始めとする、愛好者の多い蝶と混同しているのだ。
確かに、蝶は食草を探し当てれば一網打尽だ。
しかし、トンボは、網一本で追い回すしか手がない。

採集の、種に対してのインパクトは歴然とした差があるのだ。
それより、「管理」と称して池の泥や植物を全てキレイに除去してしまうことが、
トンボをはじめ水生昆虫にとって、どれほど脅威になることか。

つまり、ここで言いたいのは、
「科学的な根拠」を持って採集を制限し、
「しっかりとした知識のある管理者」を公園に置くこと。
そして、管理者でなくても、アマチュアの意見も管理にきちんと反映させること。

ゴルフに「会員権」
山の幸に「入山権?」
魚介に「漁業権」

採集を全面禁止にするのではなく、
いっそのこと、昆虫も「採集権」みたいなのを作って、
一定の有料化にし、その利益(まあ僅かだとは思うが、、)を保全の足しにする。

さらに、あれほどブラックバスやブルーギルの危険性が話題にのぼりながら、
依然としてシーンに活気があるのは、業界が出来ているからだ。
つまり、ビジネスとして成り立っているからだ。
ビジネスとして成り立たせるには、プレゼンテーションだ。

これを昆虫界も見習わなくてはいけない。
(確かに昆虫界にも業界はあるが、それはブリーディングを中心としたものだ。ここで言うのは
あくまで採集に関しての業界ということ)

スポーツ新聞の釣りの欄の横に、
「都内N公園でマルタンヤンマ雄80ミリオーバー!!」
という記事が載る。

なんちゃって、、、。
半分冗談だが、「網と竿を持つ者」が全て悪人にならないために、何かしなければいけない、
と最近は強く感じているのだ。
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by brunneus | 2009-08-30 02:28 | つぶやき | Comments(9)
2009年 08月 29日

東へ西へ

■昼間
広尾で、高校の同期のグループ展を観る。
美術系高校から美大を出る、というコースの人々の中で、
まっとうに作品を描いている貴重な存在。
本人はいなかったので、名刺を置いてきた。


■夕方
八王子の上州屋で修理に出していた竿の受け取り。
そして、明日から台風で荒れ模様、とのことなので、
北多摩にマルタン秋モードのチェック。
17時。予定通りマルタン雄が飛ぶのを確認、
竿をセッティングする、という所でザーッと雨。
もちろんマルタンは飛ばない。


■夜
T山にヒゲナガカミキリを狙いに行く。
漆黒の林道の所々にちらちらと光が。
さすがに土曜とあって、様々なムシを狙う様々な人々が来ている。
クワガタ、カミキリ、そしてゴキブリを採る人も!

林道は、前回と様子が一変し、おびただしい数のヘリグロツユムシ、ササキリモドキ、カマドウマ類が
占拠している。
面白そうなササキリモドキ類を二種類持ち帰る。

しかしヒゲナガがいない、、、

「ヒゲナガなんて、たくさんいますよー。でも今日は少ないなあ、、」

クワガタを採りにきたムシ屋さんの弁。
どうやら今日は外れ日らしい。
やはり、数をこなさないといけない、ということか。

どこかでチャンスを見つけて、もう一度チャレンジしたい。
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by brunneus | 2009-08-29 22:08 | Comments(0)
2009年 08月 26日

採るだけじゃなく

普段はこんな作品も描いています。

「decorations」
いま存在するトンボ類の進化をさらに進めてみたらどうなるのか?
ということをシミュレーションした作品。

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採ったトンボを眺めていると、様々なことがらに気付く。
そしてそこから想像が膨らむ。

写真と標本が決定的に異なるのは、その情報量だ。

どんなに解像度が高い写真でも極限まで拡大していくと、ピクセル、つまりドットになる。
しかし、「ホンモノ」である標本は、どこまで拡大しても、そのものの本質が変わることはない。

以前、著名な誰か(名前は失念)が言っていた言葉。

「無限の拡大に耐えられる」

まさにその言葉通りだと思う。

脚の毛一本、複眼のひとつひとつも、気が遠くなるような進化の結晶だし、
自然界の秘密がぎっしりと詰まっているのだ。

僕が創る作品は、すべて標本の観察から出発している。
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by brunneus | 2009-08-26 22:27 | つぶやき | Comments(5)
2009年 08月 26日

西多摩の川と谷津

頬を渡る涼しい風にモズの高鳴き。

今日は否応無しに秋を感じる一日だった。
真夏のトンボと秋のトンボの狭間のこの時期。

数年前から、この時期は西多摩の清流にオナガサナエを探しに行っている。
昔アオサナエを採集した川に目を付けているのだが、日が悪いのか、あまり熱心に探していないからか、
結果は芳しくない。

未成熟期は移動するらしく、立川や国立の駅前広場や繁華街にふらっと姿を現すこともあるが、
流畔で縄張りを張る姿は見たことがない。

窓から差し込む明るい日差しを見て今年こそは、と家を出たが、最寄り駅に着いてみると、
どんよりと分厚い雲が空を覆っている。しかも涼しい。

最近はいつもこのパターンだ。午後になると山沿いに雨雲が発達する。
あちゃー、こりゃダメかも、、。
しかし、ダメもとでポイントへ。

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とてもサナエ的な天気では無いが、期待しないで待つ。
しばらくして、流れの中の石をふと見ると、中型のトンボが止まっている。オナガサナエだ!
やっぱりいた!
慎重にネットに入れる。その直後に足元に気配。オナガサナエ!どうやら別の個体がすぐ傍まで来ていたようだ。

しかし後が続かない。この天気じゃしょうがないな、と諦めて移動しようとした時。
足元を掠める灰色の大きな影。あっと言う間に対岸の暗がりへ飛び去る。

あれはコシボソ、、、。

ここで見るのは自己初記録だ。コシボソヤンマは、谷津の水路とか、山沿いを流れる小河川、
というイメージだが、こんな大きな川にもいるのか、、。
面白そうなのでもうしばらく粘ろうかとも思ったが、次のポイントが気になったので移動。

やってきたのは谷津。マルタンヤンマ雌の状況を見てみたいと思ったのだ。
しかし気温が低く、今にも雨が降りそう。これではいつもの飛翔パターンは期待できない。

案の定、マルタンの雌は空き地の上低くを、忙しなく不規則に飛び回っている。
数が多い日は高い所を群れ飛ぶが、今日は単発だ。

上空に雨雲がどっかりと居座っているので、暗くなるのが早い。

結局、この日は数頭をちらちら見るにとどまった。


おまけ。

ポイント移動中の排気ガスにまみれた国道の民家の壁。

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何かいる、、、。



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これはもしや、、、。



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モリアオガエル!
山深い池にしか棲めないんじゃ、、。
密かに出会いたかったカエルだが、こんな味気ない所で出会うとは!!


成果:
オナガサナエ♂2
マルタンヤンマ♀1
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by brunneus | 2009-08-26 01:05 | 東京 | Comments(3)
2009年 08月 22日

首都圏の奇跡の谷戸「北川湿地」の発生土処分場建設事業の見直しを求める署名

神奈川県南部、三浦半島にある湿地が存亡の危機にあるという。

同地には行ったことは無いが、同じ関東に棲むトンボ屋としては聞き捨てならない状況だ。
東京西部でも、開発に関してスリリングな展開をいくつも見て来た。


署名する場合はこちらに↓

http://www.shomei.tv/project-1238.html

「清潔で快適な生活」を営む人間にとっては、
じめじめとして「不潔」に見える湿地は、さぞかし無駄で、許されざる存在に思えるのだろう。
はるか昔、自分がそういう環境から生まれてきたことを忘れて。
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by brunneus | 2009-08-22 01:30 | つぶやき | Comments(5)
2009年 08月 20日

北多摩の谷津・そして別れ

昨日。

地元の上州屋で、前々から目をつけていた竿を購入。
最長4mとリーチは短いが、仕舞い寸法が約50cmと非常にコンパクトなのが魅力で、リュックの中にすっぽり入ってしまう。
持った感じはジェダイの騎士が持つライトサーベルを少し長くした感じ。

これで仕事帰りとか、ちょっとした時に気軽にフィールドに行ける。
なので、今回は相棒の6m竿は自宅待機。

なんて身軽なんだろう!

そして夕方、早速時間を作り、一年ぶりくらいに北多摩にある谷津へ行ってみた。

目標はマルタンヤンマ。
晩夏から初秋のマルタンヤンマの雄は、黄昏時以外に、夕方前の明るい時間に
開けた谷津や池の上をゆっくり往復または旋回する習性がある。

これを勝手に「マルタン秋モード」と呼んでいる。

高く晴れた空をのんびり飛ぶマルタンヤンマ。
老熟した橙褐色の翅と、コバルトブルーの体斑の組み合わせが最も美しい時期だ。


16時過ぎにポイントに着いてしばらくすると、早速上空にマルタン雄が姿を現した。
よしよし、とリュックから買ったばかりの竿と、ネットを出して唖然。



ネットのフレームが折れている!!
良く見ると、たたむ部分のジョイントが金属疲労でぽっきり破損している。
どう考えても再起不能だ。
何か、運命と言うか、「見えざる手」みたいなものを感じる。


そうこうしている間にも、頭上にはマルタン、、。
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ここで腹を決めた。
買ったとき竿に付いてきたフレームを使おう。
径は小さく、ネットの目は大きくスカスカだが。
(あくまで魚用なので、、)


急いで竿にネットを装着し、構える。ごわごわのネットが空中で情けなく風に揺れる。

やがて真正面に黒い影。マルタンだ!
目の高さを、ゆっくりと直進してくる。
もらった!!

「ヒュン!」

ネットが風を切る音。
すぐ地面に伏せるが、、
飛び付くヒマもなく、ネットの目からマルタンが逃げてしまった、、。
やっぱり、、。

またチャンス。
今度はふわっとネットに入れ、
できるだけ早く取り押さえようと駆け寄るが、焦るあまり竿を踏んずけてしまった。
「ばきっ!」
嫌な音。

マルタンは空の彼方、竿は2段目に亀裂。

あーあ、、。
茫然。


そうこうしている間に、マルタンは更に低く、膝下くらいを飛ぶようになっている。

このまますごすご帰るなんて、まるで阿保じゃないか!
そう思うと怒りにも似た気持ちが芽生え、何がなんでも仕留めてやる!
と全身にアドレナリンが溢れるのを感じた。


ほどなくすぐ脇を黒い影がすり抜ける。
「ふんっ!!」
気合いと共に「ミシッ!」という絶望的な音が谷津に響く。

無惨にひしゃげた竿を飛び越え、ネットに飛び付く。
マルタン雄は、今まさにネットから飛び出そうとする所だった。

さらにその後、頭上のマルタン雌も気合いの一発で仕留め、意気揚々と谷津を後にしたのだった。

気合いと執念があれば、運命を変えられる、という話。


折れてしまったフレームは、3シーズンくらい使っただろうか。
ネットの染みひとつひとつに、様々なトンボの思い出が貼り付いている。
嬉しい思いや悔しい思い。

その思いを胸に、今度の火曜日のゴミ回収に出します。

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by brunneus | 2009-08-20 15:49 | 東京 | Comments(4)
2009年 08月 19日

金緑色シリーズ・その2

前回のハネビロエゾトンボに続く夏の金緑色第2弾、エゾトンボ。

関東南部では、ハネビロエゾトンボに並ぶ稀種。
しかし全国的に少ないハネビロエゾと違い、エゾの方は北日本では普通種
(トンボ仲間M氏の北海道遠征のビデオで、蚊柱のように群れるエゾトンボを見て少し萎えた)の、
前の記事で言うところのオオルリボシヤンマ的存在。

アシ原が続く谷津に棲むトンボで、関東地方南部にもいることはいるが、数が非常に少なく、
狙って採れるようなものではない。
ある程度数がいて、確実性があるポイント、となると、関東北部まで足を伸ばさなければならない。

自宅からだと3時間半。ポイントまでは4時間。しかも昼間のトンボなので、
午前中にポイントに着くには朝6時の電車、さらに起きるのは、、

と考えるだけでもウンザリするが、湿原の上をホバリングする金緑色の輝きを思えばこそ、頑張れるのだ。

そして当日。永遠とも思われた電車での長旅を乗り越え、ポイントに着いたのが午前10時半。
雲はあるが日差しもある、というまずまずの天気。

長靴に履き替えるのももどかしく、アシ原に踏み入るが、、、



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いない。移動。



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ここにもいない!移動、、
嫌な予感が頭の中をよぎる。



エゾがどこにもいない!
どうやら「外れ日」に当たってしまったようだ。
テンションが下がりつつも、頑張って探索を続ける。



結局エゾは、雄がたまにアシ原の上を広範囲に飛ぶ個体をちょろっと見ただけに終わった。
昼過ぎに雌が路上を摂食旋回するシーンにも出くわしたが、
テンションが下がっているからか、フ抜けたストロークで痛恨のミススイング。

近くに小池を発見し、こんな所でオオルリボシヤンマを二つ得ることができたのが唯一の収穫だった。


うーん、ハネビロエゾで運を使い果たしたか、、?


成果:
エゾトンボ3♂
オオルリボシヤンマ2♂
オニヤンマワンペア
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by brunneus | 2009-08-19 14:43 | 茨城 | Comments(0)
2009年 08月 17日

明日(17日)こそは!

北関東エゾ遠征に行くぞ!!

と息巻いていたが、今日はアトリエの会議が長引いて帰宅が午前1時。当然スケジュール調整(駆け引き)をする余裕もなく、またまた断念。

しかし季節は待ってくれない。

焦る!
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by brunneus | 2009-08-17 01:16 | つぶやき | Comments(2)
2009年 08月 16日

北方ヤンマ二種

関東のヤンマの中でそろそろ最盛期を迎えるのが、ルリボシヤンマとオオルリボシヤンマ。

一見すると名前も姿もそっくりだが、実際のキャラクターは大きく異なる。

関東ではルリボシヤンマは山間部や山裾の、薄暗い小さな池に見られるが、
オオルリボシヤンマは、山間部の開放的な大きな溜め池に棲む。

ルリボシの方は、初秋に、山の中やその近くの、クロスジギンヤンマやヤブヤンマがいるような池には大抵姿を現す。
小さな池や水溜まりは各地にたくさんあるので、個体数は多くはないものの、この種の分布は広く、産地も多い。

一方のオオルリボシは、第一に開放的な水面、低い水温、挺水植物の3点セットが揃った環境でないと見られない。
しかし関東地方、特に南部では、山沿いでもこういう場所はほとんど無い。
オオルリボシヤンマは、全国的に見ればたいして珍しくもない種(特に北日本では)だが、関東地方南部では、屈指の稀種と言えるヤンマなのだ。

特に僕のように公共交通機関と徒歩のみで移動している者にとっては、仮に産地があっても、アプローチが困難であることが多い。


なので、ルリボシはともかく、僕にとっては、オオルリボシは、長野あたりに他のトンボを採りにいくついでに採る、という存在なのだ。
しかしその長野でも近年オオルリボシが減っている。

こうなると関東南部で唯一の確実な産地に頼るしかないが、アプローチが大変な上に、最近はここでも数が減っていると聞く。

ではどこに行けばいいのだろう?

群馬北部の山岳地帯まで行けば多産しているだろう。
しかし、新幹線まで使ってオオルリボシだけのために行くのも馬鹿らしい。この時期はオオルリボシしかいないからだ。

ここ数年、いつもこの時期にはオオルリボシのことで悩んでしまう。
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by brunneus | 2009-08-16 11:29 | Comments(4)
2009年 08月 14日

そしてコシボソ

結果はゼロ。

天気と時期はベストに近いが、肝心のコシボソは、数回、ちらっと姿を見ただけで終わった。

いつも飛んでくるミルンヤンマも全然いない。

こういう結果になると、
「ポイント力が下がってしまったのでは」
とどうしても考えてしまう。

実際、このポイントで見るコシボソヤンマは年々減っている。

近場で、交通の便がスムーズな、良いポイントだったのだが、、。

春のムカシトンボ、初夏のサナエといい、(ちなみにカラスヤンマ、オキナワミナミヤンマも流水性、、)
どうも今年は、流水系のトンボのツキに恵まれていない。

コシボソは、時間があれば(ないだろうなあ、、)もう一度行ってみたい。
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by brunneus | 2009-08-14 19:40 | Comments(2)