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2010年 08月 31日

実は12年振り

昨日、職場で手掴みしたオナガサナエ雌。

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本種の特徴である、複眼下面の青色は雌も健在。
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オナガサナエは、全国的にみれば珍しくはない種類で、
(もちろん、大都市近郊では絶滅に瀕している)
採ろうと思って1日川の中で粘れば、ある程度の成果は期待できる。

ただ、なかなかこの時期にオナガサナエ一本で1日を潰せないのが実情で、
ようやく昨年、産地へ行ってみたが、雄は見られたものの雌には出会えなかった。

前回雌を見たのはいつだろう、、、と記憶を辿ってみると、
1998年の山梨県北部のローカル駅の灯火で見たのを思い出した。
実に12年前の出来事だ。

当時はまだ学生で、トンボどころか、昆虫採集も始めていないくらいの時期。
しかし、昆虫自体には興味を持ち始めていて、とりあえず昆虫で有名な山梨まで
足を伸ばしてみたのだった。

ポイントの情報もないまま、真夏の炎天下の畑のなかの県道を彷徨い、
くたくたになって辿り着いた夜の駅の灯りに、オナガサナエの雌が飛来していたのだった。
しかしその頃はトンボの知識は殆ど無いに等しく、
灯火の下に佇むこの黄色と黒の縞模様のトンボが、何の種類かちっとも見当がつかなかった。
いまなら迷わず持ち帰るが、当時は標本というものにも手をつけていなかったので、写真に撮って逃がした。

オニヤンマを見て、「すげー!!」と叫んでいた時代。
平和な時代だ(笑)

オナガサナエの雌を撮影しながら、平和な時代に思いを馳せる。
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by brunneus | 2010-08-31 22:20 | 東京 | Comments(0)
2010年 08月 31日

お知らせ

西荻窪のアート・クラフト・アンティークギャラリー「GALLERY  BOWKNOT」
で、トンボの標本を何点か置かせてもらってます。
http://ameblo.jp/bowknot/
ここのオーナーとは、仕事仲間であり、「ムシ仲間」でもあります。(大先輩ですが、、、)

展示期間は8月いっぱい。

トンボの種類は、
・ムカシヤンマ/ムカシトンボのセット
・アオサナエ/ナゴヤサナエのセット
・オオメトンボ
・アサヒナカワトンボ/ハグロトンボのセット
です。

素敵なアンティークの空間にマッチするような仕様にしてみました。
販売もしています。

お近くにお越しの際は是非!!
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by brunneus | 2010-08-31 00:52 | その他 | Comments(0)
2010年 08月 30日

水辺にて:2日目

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タコライスに、甘酸っぱいフルーツビネガーもよく合う合う。

2日目もまずまずの盛況。
いっぺんに知人が来たので、うまくさばききれず、後悔。
もっと話したいことがあったのに、すいませんでした。

今回は、試しに普段使っている、採集用の6mの竿とネットを持ってきて、
注文があればアトリエ前で振り回してみせたりもした。
次回もオファーがあれば素振りしますよ!!
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by brunneus | 2010-08-30 22:22 | その他 | Comments(0)
2010年 08月 30日

八王子の職場にて

今日から夏休み明け。
久々に出勤すると、虫影が濃い!

見た注目種。

ハラビロカマキリ雌×2(既に抱卵して腹がぱんぱん)
オナガサナエ雌×1(多摩川まで採りに行こうと思っていたが、手づかみできるとは!)
ムネアカセンチコガネ×1

そしてきわめつけは、トゲナナフシ。
生まれて初めて見た姿が、踏み潰された状態であったことが本当に悲しい。
しかし、秘かな憧れだったトゲナナフシが、こんな身近なところにいるとは、、。

当分、二匹目のドジョウを狙って地面を見つめる日々が続きそうだ。
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by brunneus | 2010-08-30 14:24 | Comments(0)
2010年 08月 26日

キンキラキンに2010

ようやくキンキラ系が出そろった。
キンキラ系とは、真夏に飛ぶ、エゾトンボSomatochlora属のトンボたちだ。
関東周辺では、
タカネトンボ、エゾトンボ、ホソミモリトンボ、ハネビロエゾトンボ
の4種類が棲息する。そして名前列の右に行くほど、個体数が少なく稀な種となる。
(というかタカネトンボ以外は、コアな産地情報を知らなければ、まず出会うのは無理な種類だ)

まだ恥ずかしながらホソミモリトンボは手にしたことがないのだが、
今年もそれ以外の3種を無事見ることができた。

この仲間は、雄はどれもみんな似通っているが、雌が個性的だ。
そこで今回は、雌だけに着目してその形態の違いを取り上げてみる。

タカネトンボ雌:体長55mm
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エゾトンボ雌:体長70mm
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ハネビロエゾトンボ雌:体長65mm
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注目すべきは、横位置から見たときの、腹部先端下方の産卵弁突起。
タカネは小さく、エゾはちょっと大きい。ハネビロはさらに大きく張り出す。
ここだけで、種類の判別は一目瞭然だ。

産卵方法はどの種も水面に腹部を突き立てる形式だが、種によって微妙に細かい部分に差がある。
この産卵弁の形態の違いも、その産卵方式の違いによるものなのだが、産卵している風景を見ると、
どの種も同じような感じに見える。

一度ハイスピードカメラで、産卵弁の使用法をじっくりと見てみたい。
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by brunneus | 2010-08-26 01:02 | その他 | Comments(0)
2010年 08月 23日

水辺にて:初日

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とりあえず、なんとか形になった。
カフェ店主Sさんの宣伝効果もあり、初日にしてはまずまずの盛況。

写真を撮り忘れたが、
ジンジャーハイボールは涼しげな風味で、この季節にまさにぴったりだと思った。
タコライスとの相性も抜群。

あと二回、どんな出会いがあるのか楽しみ。
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by brunneus | 2010-08-23 22:29 | その他 | Comments(0)
2010年 08月 17日

ニッポンのSF

当たり前のように身近に存在していて、まるで空気のようで、
全く気にも留めない(なかった)ようなもの。


そしていつの間にかいなくなってしまったもの。


恋人や友達の話。


ではなくて、生き物の話。


トキ(絶滅)、コウノトリ(絶滅)、タンチョウ(本州以南で絶滅)、メダカ(絶滅危惧)、
ベッコウトンボ(絶滅危惧)、コガタノゲンゴロウ(絶滅危惧)、、、。

これらは、みんな一昔前(といっても戦前もしくは以前の話だが、、)は、
東京近辺にもごく普通に見られ、誰も気にも留めないようなものだった。
当時を知る人(たぶんいないと思うが)が現状を聞いたら、さぞ驚くことだろう。

だが今はいない。
もちろん、僕が生まれた時にもいなかった。

自然消滅したわけではもちろんなく、全て人間活動の、ちょっとした変化の影響だ。

あら、夢だった自家用車が、こんなお手頃な値段に!

今度の洗剤、よく落ちるわねー。

部長!今週末、新しくできた例のゴルフコース、行きませんか?

はすむかいの笹間さんち、今度新しい農薬使うんだってよ。
どうやら評判いいらしいぞ。

なあ、そろそろマイホーム、持とうか。沿線郊外に安くていい分譲があるんだよ。


その、「ちょっとした変化」の後ろで、何が起こっていたのか。
例えば新しい洗剤を試しに使ってみた佐藤美千代(仮名、清瀬市在住、当時37歳
は、想像できただろうか。

問題は、「人知れず消えている」ことだ。
トキやコウノトリ、メダカやベッコウトンボは注目されているからまだいい。

現在、西日本の各地で赤トンボ(つまりアキアカネ)が激減しているという。
最近は激減という言葉が安っぽく使われているから実感が湧かないが、
本当に数が減っているらしい。
数年前まで夥しい数のアキアカネが羽を休めていた溜池では、
今では一匹でも探すのに苦労するほどだという。

しかし、生息地(主に平地の水田)やその周辺の景観に、これといった変化は
ない。
事態を重くみた熱心なトンボマニアが調べた結果、
どうやらこの地域で最近使われ始めた稲の農薬に含まれる成分に、
アキアカネに悪影響を与えているらしい、ということが分かった。

これも「ちょっとした変化」だ。
日常の「ちょっとした変化」がこれからも続くかぎり、
こういうことは際限なく繰り返されるだろう。

今回の展示はこれがテーマ。

例えばシオカラトンボがいなくなるかも?
例えばギンヤンマが姿を消すかも?

水辺を巡る近未来の日本の、SF。
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by brunneus | 2010-08-17 12:19 | Comments(0)
2010年 08月 16日

ノミの夫婦

昆虫類に中には、雄より雌が大きいものが多い。
カブトムシやクワガタは例外と言える。

トンボも、やはり雌の方が大きくなる傾向がある。

先日のエゾトンボ。
老熟していない綺麗な個体がいるな、と思い、手に取ってみると、デカい。
サイズを計ったら、なんと70mmもあった。
70mmと言えば、ヤンマの仲間の大きさの世界だ。

エゾトンボ♀:体長70mm
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国産のエゾトンボ「Somatochlora属」は中型のトンボ類で、
平均すると体長は50mmから、せいぜい60mmくらい。
その中で70mmは、破格の大きさだ。

ヤンマ科で言えば、アオヤンマ、ミルンヤンマ、トビイロヤンマ、マダラヤンマ
あたりの大きさに相当する。

卵が詰まった太い腹部も、重量感があり、大きさを演出するのに一役買っている。
図鑑などで見るとあまり大きさは感じないが、実物を手にした時の驚きは大きい。

ついでに裏側。
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今日もアトリエに行くついでに、マルタンの谷津に様子を見に行ったが、
目の前を猛速で一回、雄が飛び去っただけで終わった。
オニヤンマも少ない。

末期か、、、。
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by brunneus | 2010-08-16 21:00 | 茨城 | Comments(0)
2010年 08月 11日

逢えない

今年の千葉ネアカヨシは、どうも様子がおかしい。
例年見られるはずの、大規模な群飛が結局見られなかった。

しかもパラパラ飛ぶのは全て雌。雄が全然採れない。
何度目かの挑戦で、やっと雄に出会えた。

ネアカヨシヤンマ雄:体長81mm
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おまけ。
またまた一緒に採れたマルタン雄。青色が涼しげなので。
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by brunneus | 2010-08-11 12:43 | 千葉 | Comments(0)
2010年 08月 07日

老熟期

忙しい、忙しいと言っていても何も始まらないので、思い切って遠征してみた。
今年は数少ない休みを全てトンボに費やす(実際は無理だが、、)くらいの気持ちでいかないと、
季節についていけない。

茨城の湿地。片道4時間、電車で座りっぱなしで、尻が痛くなった。
もう3ヶ月くらい、電車には乗りたくない気分。

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狙いはエゾトンボ。東京ではまずお目にかかれない。
本当は、7月中旬頃に半成熟個体狙いで行こうと思っていたのだが、スケジュール上到底無理。
結局、8月になってしまった。

雌狙いなので、ゆっくり出発して午後にポイントに到着。
時間が時間だけに、雄のパトロールはほぼ皆無。
しかし、太陽が西に傾く頃、アシ原の上を、ぽつ、ぽつと翅を金色に輝かせた、
大きめのトンボが旋回を始めた。これを待っていた!!

エゾトンボ♀:体長65mm
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エゾトンボ♂:体長55mm
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ネットに入った個体はこんな感じ。
雌は腹部の先端に産卵の名残りの泥をまとい、
雄は縄張り争いの名残りの翅の破損。

まだきれいな個体もいたが、やはり老熟期に入っているようだ。
しかし、個人的には完品より、擦れた個体の方が凄みがあって、好きだ。

どれも高空を飛ぶので採集には苦労させられたが、目的が達成されて満足。
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by brunneus | 2010-08-07 02:31 | 茨城 | Comments(2)