トンボの日々

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2011年 05月 28日

性的二型

雨の日は標本を眺めながら、取り留めのないことを考える。

手元にあるのはマルタンヤンマとムカシヤンマ。

マルタンヤンマは、未熟なうちは雌雄同じ色をしているが、
成熟すると雄は黒化し、胸の黄色い帯と複眼が目の醒めるような
コバルトブルーに変わり、雌とは全く外見が異なる姿となる。
一方、ムカシヤンマは雌雄同色で、これは成熟しても変わらない。

程度の差はあれ、トンボは頭部の大部分を複眼が占めている。
これは普通に考えれば、感覚の多くを視覚に頼っている証拠だ。

キリギリスは複眼が小さい代わりによく発達した耳を持ち、
(但し、耳は頭部にあるとは限らない)雄は自らが出す音で雌を呼ぶ。
ガは、視覚よりも、発達した触覚でキャッチする雌の匂いを元に暗闇を舞う。
カブトムシやクワガタは雄のツノやオオアゴについ関心が向くが、
これは感覚器官ではないので、実際には触覚で世界を認識しているのだろう。

これらの例をみてみると、視覚よりも臭覚や聴覚に頼っている昆虫は、
雌雄の色形が同じものが多い。(クワガタ、カブトは形は違うが、色はほぼ同じ)
これは色彩や形でで雌雄を区別する必要がないからだ。

いっぽう、トンボは視覚の昆虫なので、
マルタンヤンマのように雌雄の色形が異なることには納得できる。
しかし、ムカシヤンマやヨツボシトンボ、オニヤンマのように、
色形が殆ど変わらない種類がどうして存在するのだろうか?

視覚の世界には、色形のほかに「動き」という要素がある。
なので色形は同じでも、雄は動きによって雌を見分けることは可能だ。
しかし、動きに加えて色彩も違っていたほうが、
より雌雄が出会える確率が高くなるのではないか??

これには雄の探雌行動の様式が深く関わっているんじゃないかと感じているが、
まだ明快な答えは導き出せていない。

長雨の暇潰しにはちょうどいい思考の遊びだ。
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by brunneus | 2011-05-28 14:18 | Comments(0)
2011年 05月 27日

テネラルの美・その2

毎年書いている気がするが、サラサヤンマの雌とは相性が悪い。
昨年はついに手にすることができなかった、「採りこぼし種」のひとつだ。

サラサヤンマに限らず、トンボの雌は不必要なエネルギーを節約するために、
産卵時以外は水辺に姿をみせず、周囲の林や草むらなどに身を隠して生活している。
なので、出会うためには水辺でひたすら雌のお出ましを待つのだが、
サラサヤンマの雌は特に不活発な印象がある。
経験的に、一応産卵する時間帯や天候は把握しているのだが、
いつまで待っても姿を見せないことが多い。
まあ、雌に関する知識が浅いのかもしれないが、、。

そこで今年は活性が高い未熟のうちにクリアしてしまおう、と考えた。
場所はトラフトンボの産地。トラフトンボがそろそろ終わりに近づこう、という時期に、
入れ替わるようにして、このヤンマが姿を現す。
数は少なかったが、苦労の末、二年ぶりに手にすることができた。

サラサヤンマ雌:体長55mm
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このヤンマの雌は、ヤンマの仲間では屈指の美しさを持っていると思う。
特に未熟時の翅に顕著に出る橙黄色の斑紋パターンは他の種にない特徴。
成熟してもこの色は残るが、やはり未熟時は一段と鮮やかだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・

今日、関東地方が例年より12日も早く梅雨入りした、というニュースを見た。
それを証明するかのように、予報はずらりと雨マーク。
一時期のスランプを脱出し、ここまで好調かに見えた今年の出だしだが、
また雲行きが怪しくなってきた、、、。

やっぱりサナエを早く済ませておくべきだった、と後悔。
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by brunneus | 2011-05-27 13:34 | 千葉 | Comments(0)
2011年 05月 24日

テネラルの美

フクロウの仲間に「アオバズク」という種類がいる。

フクロウとしてはやや小型の部類に入る夏鳥だ。
豊かな森林地帯が残る郊外などで、初夏の夜「ホウホウ、ホウホウ」と
森の奥から聴こえてくる声の主がこの鳥。

「アオバズク」という名前は、「青葉が茂る頃に渡ってくる」ことから名付けられたもので、
体の色は青葉色とはほど遠い、シックな褐色だ。

今日の主役の「アオヤンマ」。
これはその名の通り、全身が爽やかな初夏の青葉色をしたヤンマで、
まさに青葉が茂る頃に最盛期を迎える。

先日の千葉では、草むらに踏み込むと、わらわらと足元からこのヤンマが飛び出してくるのを見かけた。

アオヤンマ雌:体長70mm
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まだこの頃の個体は未熟なものが多く、体色は青葉というより若草色だ。
翅も未熟の証、鮮やかな黄橙色を帯びている。
成熟してくると体は青味を増し、翅は透明になる。さらに老熟すると翅は褐色味を帯び、
煤けた感じになる。

アオヤンマは、未熟のこの頃がいちばん瑞々しくて美しいと思う。
まだ柔らかな葉が風に揺れるアシ原にぴったりのヤンマだ。
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by brunneus | 2011-05-24 00:07 | 千葉 | Comments(2)
2011年 05月 22日

既に、、、

昨日はフィールドに出る気になれず燻っていたのだが、やはり後悔。
そこで今日の予報を見ると、ありがたいことに、午前中だけだが晴れマークが!

この時期の少ないメニューの中からどこに行こうか考える。
あの谷のヤマサナエ、ハラビロトンボか、
あの湿地のサラサヤンマか、、、。
それとも思いきってあの清流のアオサナエを見に行くか、、、??

あれこれ思案しながらネットでトンボの出具合の情報を収集するうち、
東海地方でムカシヤンマが出ている、という記事に出会った。
ムカシヤンマには少し早いかとも思ったが、東海で出ているのだから、
気候的にそんなに変わらない関東でも、、、と、様子を見に行くことにした。


結果。
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やっぱり出ていた。
しかしまだ体からは未熟な雰囲気が漂う。

ムカシヤンマは不思議なトンボだ。
普通、トンボを探す時はポイントを広く見渡しつつ、飛んでいる個体や静止する個体を見つける。
この探索方法だと、早期にトンボの影を発見できるので、
なんというか、アプローチまでの心の準備ができるのだが、ムカシヤンマはちょっと違う。
いつも突然、出し抜けに目の前に現れるのだ。しかも手が届きそうなくらい至近距離に。

例えば谷津の小道を歩いていて、角を曲がった途端に足元の丸太の上に鎮座していたりする。
しかも体が大きいので、その存在感、威圧感たるや、ぎょっとするほどだ。
普通のトンボならここで一目散に梢の上に逃げていくのだが、ムカシヤンマは微動だにしない。
ならば、とネットを被せてもなお、飛ばないことがある。
周りが見えないほど真剣に、何か考え事をしているのだろうか、、などと想像してしまう。

一方で、気温が高い晴れた日、縄張り活動のハイタイムになると、見違えるほど機敏に身を翻しながら
縦横に谷津を飛び回ることもある。

ムカシヤンマは、他のトンボには無い、独特の行動リズムを持った実にヘンテコなトンボだと思う。
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by brunneus | 2011-05-22 19:26 | 東京 | Comments(0)
2011年 05月 21日

おしい!!

しつこくトラフトンボ。

毎年、千葉のポイントでは雌の無斑型が採れる。
出現率は低く、狙って採れるものではないが、
採れるときは、何の気なしに飛んでいる個体をネットに入れると無斑だった、
というパターンが多い。

欲を出すと採れないので、今年も無我の境地でポイントを巡っていたのだが、
普段の行いが悪いせいで、ついに無斑を手にすることはできなかった。

そこで悔し紛れに、惜しくも無斑の一歩手前と思われる個体を掲載。
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1985年初版の「日本産トンボ大図鑑(講談社)」の標本写真には、このくらいの個体に、
「無斑型」のキャプションが付されている。
ちなみにこの図鑑は、色の奇麗さ、再現性において、その後に出版された大図鑑より
はるかに優れていると個人的に思う。(展脚などは整っていないが、、)

改めてこの個体を見てみると、
翅の黒色筋の消失具合が今までの採集品には無かったタイプかもしれない。
中途半端に薄いタイプ。これはこれで今回の収穫としよう。

・・・・・・・・・・・・・

今日も天気が良い週末。しかし夕方から仕事があるのと、時期が半端なので、
フィールドに出る気力が無い、、。
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by brunneus | 2011-05-21 11:02 | 千葉 | Comments(0)
2011年 05月 19日

自然物に旬がないものはない。
旬の定義はよく分からないが、ある物が一番状態がいい
(味、色つやなど)時期のことを言うのだろうか。
野菜の旬。
魚の旬。
肉の旬。
あるいは酒の旬。

そして当然ながら我が専門分野のトンボにも旬というものが存在する。
旬のトンボ。
この場合の旬は作物とは少し違い、旬イコール出現期となる。
春から秋まで通して出現するトンボは、関東地方の場合、
記録されている80種あまりの中で、
ホソミオツネントンボ、オツネントンボ、アジアイトトンボ、クロイトトンボ、
シオカラトンボ、ギンヤンマ
あたりだろうか。
それ以外は平均2、3ヶ月、短いものは1ヶ月ほどで没姿する。
採集や観察に適した時期は、ごく短い種類が殆どなのだ。


そこで、ざっと旬のトンボを列記してみる。

●4月15日〜25日
オキナワサラサヤンマ活動ピーク(沖縄本島)
●4月25日〜30日
トラフトンボ雌未熟摂食期(千葉県)
●5月1日〜6日
トラフトンボ産卵(千葉県)、ムカシトンボ成熟パトロール(東京都)
●5月8日〜20日
ホンサナエ活動ピーク(埼玉県)、
アオヤンマ/サラサヤンマ未熟摂食期(千葉県)、
ニホンカワトンボ活動ピーク(東京都)
●5月25〜6月7日
アオサナエ活動ピーク(埼玉県)、キイロサナエ活動ピーク(埼玉県)、
アオヤンマ活動ピーク(千葉県)、
サラサヤンマ活動ピーク(埼玉県、東京都)、
クロスジギンヤンマ活動ピーク(埼玉県、東京都)、
ムカシヤンマ活動ピーク(東京都)、
オオトラフトンボ活動ピーク(群馬県、6月第1週)
●6月10日〜20日
キイロヤマトンボ活動ピーク(茨城県)
●6月20日〜30日
ヤブヤンマ/マルタンヤンマ/ネアカヨシヤンマ未熟摂食期(神奈川県、千葉県)、
オキナワミナミヤンマ未熟摂食期(沖縄本島)、
リュウキュウトンボ活動ピーク(沖縄本島)
●7月1日〜7日
カラスヤンマ活動ピーク(沖縄本島)、トビイロヤンマ活動ピーク(沖縄本島)
●7月10日〜7月31日
ネアカヨシヤンマ活動ピーク(千葉県)、ヤブヤンマ活動ピーク(関東南部)、
アオヤンマ老熟期(千葉県)、
コシボソヤンマ未熟摂食期(神奈川県、〜7月20日)、
エゾトンボ/ハネビロエゾトンボ未熟摂食期(茨城県、栃木県、〜7月20日)
●8月1日〜20日
マルタンヤンマ活動ピーク(神奈川県、東京都)、エゾトンボ活動ピーク(茨城県)、
ハネビロエゾトンボ活動ピーク(栃木県)、タカネトンボ活動ピーク(関東南部)、
オオルリボシヤンマ活動ピーク(埼玉県、茨城県、長野県)、
コシボソヤンマ活動ピーク(神奈川県、東京都)、
ミルンヤンマ/カトリヤンマ半成熟期(東京都)
●8月20日〜8月31日
カトリヤンマ成熟期(東京都)、ミルンヤンマ成熟期(東京都、埼玉県)
●9月1日〜10日
マダラヤンマ活動ピーク(長野県)
●9月10日〜25日
カトリヤンマ活動ピーク(東京都)、ミルンヤンマ活動ピーク(埼玉県)、
ルリボシヤンマ活動ピーク(埼玉県、9月上旬〜)
●10月10日〜30日
キトンボ活動ピーク(埼玉県)


年によって、また個人の感覚によっては多少誤差はあると思うが、
だいたいこのような年間推移になっている。
当然のことながら、日々の行動や頭の中は、
これらのスケジュールにがっちり縛られることになる。

そして当然、旬のトンボが複数混在する時期は、
休みごとに何処に行こうか真剣に悩むことになる。
体は一つしかないからだ。

そして当然のことながら、毎年「採りこぼし」が出てくる。次の年への宿題だ。
そしてその年のスケジュールは、前年に採りこぼした種類を重点を置いて活動することになる。

今年もいくつかの採りこぼしがあるので、今はそのことで頭が一杯。
天気予報を睨む毎日が続く、、、。
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by brunneus | 2011-05-19 22:25 | つぶやき | Comments(0)
2011年 05月 16日

未熟と成熟:その2

シーズン最初のクライマックスとなるゴールデンウィークのトンボ採りが終わると、
関東のトンボは、しばらく中途半端な時期に入る。
サラサヤンマやアオヤンマ、アオサナエ、ムカシヤンマが成熟するにはまだ時間があるし、
かと言って、一応ピークを迎えたホンサナエだけを目当てにはるばる遠征する気にもなれない。

そんなわけで、再び千葉のトラフトンボについて。

前回の記事では成熟における体型の変化について書いたが、成熟による変化といえば、
やはりトンボは複眼の色が一番印象的。

トラフトンボの未熟な個体は、複眼が薄い赤味が混じる灰色を帯びている。
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しかし雌の場合、成熟するとこのように輝きを帯びた緑色に変化する。
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そして成熟雄の複眼は独特で、緑とも、青とも言えない複雑な色彩だ。
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シオカラトンボでもない、オニヤンマでもない、他のトンボではちょっと見られない色彩。
しかも個体によって差があるようで(光の状態にもよるのかもしれない)、
緑が強いものや、この個体のように青みが強いものもある。

トラフトンボの雄は、フォルムとしては特に興味を惹かれるものはないが、
複眼だけは何度見ても味わいがある。
しかしこの魅力的な複眼の色は生きている時だけのもの。
標本で体の色は残っても、眼の色が残らなければ魅力半減。
フツーの地味な中型のトンボになってしまう。

それを思うと、飛んでいる雄にはどうしても手を出す気になれず、
翅の黒色条のバリエーションが豊富な雌を追いかけることになる。



さて、明日の晴れた午前中は、どこへ行こうか、、、。
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by brunneus | 2011-05-16 01:05 | 千葉 | Comments(0)
2011年 05月 14日

未熟と成熟

トンボは、羽化して間もない未熟期と、摂食活動を経た成熟期では体色が変わる昆虫として知られている。
しかし注意深く見ると、成熟した個体は、体型も変わっていることに気付く。
特に雌は成熟すると腹部に卵が形成され、卵の格納容器としての役目を果たすようになる。

体皮が厚い種はそれが分かりにくいが、トラフトンボなど体表が柔らかい種は、
腹部を見ただけで成熟度が一目で分かる。

トラフトンボ雌:未熟個体
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トラフトンボ雌:成熟個体
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成熟した雌の腹部は大量の卵を収納してぼってりと太くなっている。
採集時には、手に持つと重さでもはっきりと違いが分かる。
いかにも軽くて軟弱な未熟個体に比べ、成熟した個体では、ずっしりとその重みが手に伝わるのだ。
飛んでいる本人?も、これはさぞかし重いだろうなあ、、などと想像してしまう。

こんなことを考えながらトラフトンボを眺められるのは、一年のうちでほんの短期間。
そろそろこのトンボのシーズンは終わり、初夏のヤンマたちの季節が始まる。
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by brunneus | 2011-05-14 14:08 | 千葉 | Comments(0)
2011年 05月 10日

オオキイロの季節

5月に入ると、仕事帰りの夜の国立駅前を、俯きながら歩くようになる。
俯いてはいるが、視神経はフル活動しているので、
もし地面に水たまりがあったらすごい形相の顔が写って、どきりとするかもしれない。

探しているのはこれ。

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オオキイロコガネ

コガネムシとしては中型で人差し指の爪ほどの大きさだが、
何より魅力的なのが、すらりと細長い6本の脚。
コガネムシというとずんぐりむっくりのイメージがあるが、
オオキイロコガネはそんな印象を覆す、スマートな体型。
そしてまるで羽化直後のような黄色い体色。

東京ではそれほど多くないムシで、図鑑では知っていて、密かに憧れていた存在だったが、昨年、仕事帰りに偶然発見。
それ以来、複数の個体を見つけたのだが、
まさか普段の通勤の行き帰りで気軽に拾えるとは思っていなかった。
おそらくサクラの街路樹が発生源なのだろう。

そんなわけで、毎晩のように俯き加減で血眼になってこの甲虫を探しているのだが、
成果は決して多くはない。

というのも、このムシがいるのは人通りが多い駅前通り。
オオキイロコガネは歩道の街灯に誘われて飛来するのだが、
電球にごちんとぶつかって、落下したそこはまさに歩道の真ん中。
そして次の瞬間、仕事帰りの疲れたOLのヒールが頭上に襲いかかるのだ。

すごい形相で地面を睨みながら歩いて、「いた!」と思ってよく見ると、
そこにあるのはオオキイロコガネの無惨な姿。
運良く人間の足の襲撃から逃れられる個体は、そう多くはないのだ。


俯きながら国立駅前を歩く日々はしばらく続きそうだ。
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by brunneus | 2011-05-10 22:07 | 東京 | Comments(0)
2011年 05月 09日

おいおい/その4

連休2回目のフィールドは、ムカシトンボ再チャレンジ。

折しも悪天明けの好天。気温も高く申し分ない。
前回は多少時期が早かったようだが、今回はさすがに発生ピークを迎えているだろう。

今度こそは、とムカシトンボ飛び交うシーンをイメージし、ポイントへ。
ポイント到着時も、今日は順調に太陽が出ている。

空を見上げると、ひゅん、と頭上を通過するムカシトンボらしき影。
よし、いるぞ。
リュックを開けるのももどかしく、急いで竿にネットを取り付ける。
そして竿を振りやすい場所に陣取り、木漏れ日の空間に全神経を集中させる、、。

ムカシトンボは飛ぶには飛んでいるが、どうもいつもと飛翔パターンが違うようだ。
慣れないコースに苦戦し、ミスを連発しながら、ようやく最初の一頭をネットイン。

さあ、調子が出てきたぞ、とテンションが上がってきた頃、待っていたかのように
頭上に雲が湧き始めた。

またか!!

それ以降は、自分と太陽のちょうど中間に、もくもくと雲が沸き出すポイントがあるようで、
周囲は常に日陰。当然のようにムカシトンボはぱたりと飛んでこなくなってしまった。

だめだこりゃ。

今年は青梅のこのポイントに尽く嫌われているらしい。


ムカシトンボ雌:体長50mm
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by brunneus | 2011-05-09 01:46 | 東京 | Comments(2)