トンボの日々

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2011年 10月 27日

帰り際

今月上旬の埼玉のポイントで。


毎年、秋が深まると、行きつけの谷津にルリボシヤンマの雌を狙いに行く。
そして今年も静かな晴れ間が広がった休日、ポイントへと向かった。

ルリボシヤンマの産卵は秋には午後に見られることが多いので、遅めに現地入り。
いつもなら、到着するとすぐに池の岸辺を徘徊する雌の姿が見られるが、今回は気配がない。

そして、待てども雌が現れないまま、ついに日が暮れてしまった。
日陰となった谷津は気温が一気に下がり、肌寒くなる。
同時にミルンヤンマが飛び出した。仕方が無い、今回は諦めるか、、、としばらくミルンと遊ぶ。
あたりが薄暗くなり、そろそろ帰ろうと出口へ向かったその時、
黄昏のアシの上をミルンヤンマとは異なるヤンマが飛ぶのが目に入った。
太短い体型。あれはルリボシだ。
急いで駆け寄り、アシの上を縦横に飛び回る黒いシルエットを追う。
これは池に入るかも、、
と、先回りして水面を覗き込むと、岸辺にうごめく褐色の塊。とっさにネットを被せる。
手応えがあった。

ルリボシヤンマ雌:体長83mm
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殆ど真っ暗な中での産卵は初めて見た。
雄が干渉しない時間を狙ったのだろうか。
干渉されるほど、雄は多くはなかったと思うけれど、、、。
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by brunneus | 2011-10-27 01:55 | 埼玉 | Comments(0)
2011年 10月 24日

晩秋香取

国内のヤンマ科のトンボは、初夏の頃に最も多くの種が出現する。
その後、惰性でだらだらと8月いっぱいその大部分が見られるが、
9月に入ると急速に数を減らす。
しかし、この頃に逆に目に付きだすのが、カトリヤンマやミルンヤンマ、
そしてマダラヤンマをはじめとするルリボシヤンマ属のトンボだ。

ルリボシヤンマ属は基本的には北方系の種族なので暑いのが苦手なのは理解できるが、
南方系のミルンヤンマやカトリヤンマが、ルリボシヤンマがほぼ没したあとの晩秋まで
活動するのは何故だろう。

競合相手がいなくなるように、彼らにとっては北の果て地で、適応したのだろうか。
しかし、さすがに10月も中旬を過ぎると、くたびれた個体が目立つ。

カトリヤンマ雄:体長70mm
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生暖かい風が吹き荒れた昨日、国立の一橋大学構内から、アブラゼミの声を聞いた。
11月を目前にしたこの時期に聞くのは初めてかもしれない。
毎年、カトリヤンマの終見を見届けようとするのだが、気付くと姿を消している。
暖かい日が多い秋だが、カトリも例年より遅くまで飛んでくれるだろうか。
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by brunneus | 2011-10-24 00:39 | 茨城 | Comments(0)
2011年 10月 22日

南と琉球

最近、ブログのネタが寒々しいので、暖かな南方のトンボを取り上げてみる。

ミナミトンボ雄:体長50mm
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リュウキュウトンボ:体長55mm
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この2種は、どちらもHemicordulia属(ミナミトンボ属)というグループに含まれていて、
国内では宮崎県以南に分布する。
2種ともに全身が金緑色、外見は酷似していて、見分けるのが難しい。
最も確実な識別法は分布地で、
ミナミトンボは九州南部と石垣、西表島、リュウキュウトンボは奄美大島と沖縄本島。
このように綺麗に住み分けているので、産地が分かれば迷うことはまずない。
そして写真では伝わらないが、実際手にしてみると、リュウキュウトンボに比べ、
ミナミトンボは一回り小さく、全体的に華奢で繊細な印象を受ける。
具体的にどこが、ということは言いにくいのだが、なんとなく雰囲気が異なるのだ。

こういう差異は、写真で表現するのが難しい。
トンボは、捕まえてみて初めて分かることも多い。
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by brunneus | 2011-10-22 03:52 | 沖縄 | Comments(0)
2011年 10月 19日

茜その2

ノシメトンボは、都心部ではあまり見かけないが、
ちょっと郊外の田園地帯に行くと、いくらでも飛んでいる。
鳥でいうとホオジロのような存在かもしれない。

数は多いがどんな水辺にもいるわけではなく、
挺水植物が繁茂した、明るい池に多いようだ。
マダラヤンマの産地に行くと、それこそ無数にいる。

ノシメトンボ雄:体長45mm
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翅の先に黒斑がある以外はこれといって特徴のない、とても地味なトンボだ。
地味な上に数が多いので、どうしても手にする気持ちが起きないのだが、
得てしてそういう種ほど、じっくり細部を観察すると、意外な発見があるものだ。
このトンボの場合は、腹部の斑紋の形が他にはあまりない感じで面白い。

今が旬のアカネはキトンボだが、まだ今年は行けていない。
ネキトンボ、カトリヤンマがいるうちにとは思っているが、
なかなかチャンスがない、、、。
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by brunneus | 2011-10-19 12:22 | 関東 | Comments(2)
2011年 10月 17日

茜その1

秋が深まると、大型のトンボは次第に姿を消し、
水辺はアカネ類が主体の小さなトンボの世界となる。

そんななかで、ひと際目を引くのがこのアカネ。

マイコアカネ雄:体長35mm
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関東周辺のアカネ類の中ではかなり少ない部類に入る種。
ガマやアシが一面に生えた、広々とした池を住処とするからだろう。
そんな環境は関東ではごく限られている。
マダラヤンマやネアカヨシヤンマの産地と重なることも多い。

「マイコ」の由来は「舞妓」から。
どこが舞妓なのかというと、顔前面の青緑色の部分。
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命名者は、この青緑色を、舞妓の首筋の色に例えたのだという。
すごい妄想力。
代わりばえしないアカネ類の中で、顔面の青緑色の涼やかなスポットは、
小粋なアクセントとなっている。

ひと夏楽しませてもらったヤンマ類の代わりに、
小さなトンボ達に癒されながら、シーズンの終わりを受け入れる。
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by brunneus | 2011-10-17 14:38 | 関東 | Comments(0)
2011年 10月 12日

またか

比較的近場(といっても遠いが、、)の某ポイントのハネビロエゾトンボが
採集禁止になったという連絡を、トンボ仲間から聞いた。

またか、、。という感じ。
このポイントは、周囲に生息適地が広範囲に渡って点在しており、
6年ほど通っているが、個体数も減った兆しがない。

トンボの増減の状況は、休日にふらっとポイントに赴く程度の
知見では分からないかもしれない。しかし、、、。

禁止にする理由は、結局のところ、
撮る人間と採る人間との軋轢なのではないか、とどうしても思ってしまう。
労せずしてハネビロエゾを撮影できる、好スポットとして有名なポイントだからだ。
自分が苦労してファインダーに捉えたかわいいトンボを、
ネットに奪われてしまうのが耐えられないのだろうか。

東京近郊で、団体に属している人間、
もしくは大学の研究者以外の個人で昆虫採集をしている人間は、
種類を問わず、全面的に採集禁止になる日は近いだろう。
もうすでにそういう状況になりつつある。

大都市近郊で気軽に行けるポイントには、撮る人間も採る人間も多いからだ。

そして禁止の網にかかっていないポイントは、開発のためにつぶされる。
ネアカヨシヤンマのあのポイントも、エゾトンボのあのポイントも、、。
マダラヤンマのあのポイントだって危ない。
(禁止になる可能性が高い、という意味で)

もう関東のトンボはダメかもしれない。

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by brunneus | 2011-10-12 13:08 | つぶやき | Comments(2)
2011年 10月 12日

タイミング、、

ああ、、、
高温晴天、微風。今日みたいな日はマダラ日和じゃないか!
明日からは天気が崩れて気温も下がる。
天気予報の晴天連呼が恨めしい!!

行動できる日と好天が重なるとは限らない。
行動できた昨日は低温北風。結局マダラは見ず、、、。

今年は北関東のポイントにマダラヤンマ目的で2回行ったが、
トンボ仲間は5、6回行っているという。
1、2回程度じゃ採らせてくれない、ということか、、。

それだけに、初回で逃したチャンスが惜しまれる。
間違いなく、今年の「3大チャンス外し」ランキングに入るだろう。
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by brunneus | 2011-10-12 12:01 | つぶやき | Comments(0)
2011年 10月 09日

シーズンが終わる

ここのところの朝晩の冷え込みが本格化してきた。
ぬくぬくとした布団などない、野外のトンボたちは
さぞかし厳しい日々を過ごしているに違いない。

仕事の合間の休日。
久々に埼玉のルリボシヤンマの産地へ赴いた。
そろそろ山の上の池から、麓へと降りてくる時期だ。

ルリボシヤンマはそこそこ見られたが、
脇を流れる小川を飛ぶミルンヤンマが少ない。

苦戦の末、採れた個体がこれ。

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翅は煙り、欠損している老熟個体。
ルリボシヤンマも、どれも欠損が目立つ老熟した個体だった。
セミの声も絶え、アカネが静かに舞うひんやりとした谷津に佇むと、
シーズンの終わりを実感する。

トンボ仲間が次々に成果を上げるなか、
とうとうマダラヤンマを手にすることなく今年を終えることになりそうだ。
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by brunneus | 2011-10-09 00:51 | 埼玉 | Comments(0)
2011年 10月 04日

しゅみ

毎年、このことはしつこく書いていこうと思う。

ラーメンはやっぱり豚骨。
鉛筆はもちろんユニ。
好きな石膏像は当然ジョルジョ。
ビートルズだったら断然ポールかな。
そして納豆には生卵は入れない!

・・・・だからといって、

魚介ダシのラーメンを食べる人に対して暴言を吐くつもりもないし、
ブルータスが好きな人がいたっていい。
ステッドラーを使う人も軽蔑しない。
リンゴのファンだっているだろう。
納豆に生卵を入れる人がいたら、止めさせるつもりもない。

何故かというと、これはみんな趣味だから。
これらの趣味に善悪はない。
そこには単に、好きか、嫌いか、という要素しか存在しない。

こんなに簡単なことが、なぜ分からないんだろう。

なぜ、「いま撮影してますから、終わったらどうぞ」
という一言が言えないんだろう。
手に持った竿とネットを見るなり、目をカッと見開いて、
「昆虫なんて採ってどうするんですか!かわいそう!(この人でなし!!)」
と開口一番。

昆虫の写真を撮るのも趣味。
昆虫を採集するのも趣味。

「おいお前!なんで魚介ダシのラーメンなんて食ってるんだ。馬鹿野郎!」

こう言っているのと等しい。
これは捕鯨問題や宗教問題と直結していると思うのだが、

趣味イコール文化イコール(宗教)

と考えてみると、
世界の全ての問題が鮮明になってくる気がする。

豚骨ラーメンの店と、魚介ダシのラーメンの店は、
仲良く共存している。
ステッドラーとユニもしかり。
(ビートルズは解散してしまったが、、)

もうすこし、考えてみよう。
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by brunneus | 2011-10-04 23:53 | つぶやき | Comments(0)
2011年 10月 04日

自己満足

最近、フィールドに出ていないので、
自己満足とストレス解消のために、オンライン出版で図鑑をつくっている。

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まずは沖縄編から。

Photoshopで簡単に編集できるところがいい。
ただ、Photoshopは文字やレイアウト周りがものすごく不便に出来ているので、
デザインが制約されてしまう所が難点。

2月のフェアに出そうか迷い中、、、。
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by brunneus | 2011-10-04 00:25 | その他 | Comments(0)