トンボの日々

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2012年 02月 29日

自己満足

大宮のインセクトフェアに出すミニトンボ図鑑をやっと入稿できた。

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どうせ売れないだろうなあ、、。
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by brunneus | 2012-02-29 20:07 | つぶやき | Comments(2)
2012年 02月 20日

代換風景

オオルリボシヤンマとリュウキュウギンヤンマ。
この姿も分布域も全く異なる2種の共通点とは?

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上:オオルリボシヤンマ雄(北海道から九州に分布)
下:リュウキュウギンヤンマ雄(奄美大島以南に分布)

関東地方の盛夏。
涼しげな風に吹かれながら山の上にある大きめの池へ到着すると、
青い残像を残してオオルリボシヤンマの雄が悠々と旋回しているのが目に飛び込んでくる。

初夏の沖縄。
殺人的な日差しに呻きながら、山の上にあるダム湖の畔に立てば、
油を流したような静かな水面の上を、リュウキュウギンヤンマが悠々と旋回している。

この2種は、「深く大きめの池でよく見られる」という共通項があるのだ。
しかも水面上をゆったりと旋回する行動パターンもほぼ同じ。
北と南の全く異なる池でその姿を見る時、
二つの地点とトンボの残像が頭の中で交錯し、軽いデジャヴを感じる。

異なる地域の同じような環境を占有する種類を代換種と言うが、
オオルリボシヤンマとリュウキュウギンヤンマはそういう関係にあるのかもしれない。

同じようなことは、田んぼにも言える。

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上:ノシメトンボ雄
下左:アメイロトンボ雄
下右:コシブトトンボ雄

内地の田んぼの代表的なトンボと言えば、ノシメトンボを含むアカトンボ属だが、
沖縄の田んぼでは、たわわに実った稲穂の上には、連結産卵するアカトンボはいない。
そのかわり、稲の根元を縦横に飛び回るコシブトトンボや、黄昏の水路を素早く飛ぶ
アメイロトンボなどの小型のトンボたちが水田を独占している。

こんなふうに、気候も風土も全く異なる沖縄と内地を
環境というくくりで比較してみると、さらに面白くなると思う。
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by brunneus | 2012-02-20 02:18 | つぶやき | Comments(0)
2012年 02月 15日

寒い

今日は少し暖かいが、予報は今後も厳寒の日々が続くことを伝えている。
さすがにもう寒さにはうんざりしたので、せめて画面上で暖かい世界を妄想する。

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画像上:
名護市北部の東シナ海沿いを走る国道58号線。路線バスから本部半島を望む。

画像下:
左上 カラスヤンマ雌
右上 オキナワミナミヤンマ雌
左下 トビイロヤンマ雄
右下 リュウキュウトンボ雌

いずれも昨年夏の画像から。
路線バス67番、名護辺土名線のがらがらに空いた車内と、油臭い香り、
ワイルドな運転すらも懐かしい。
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by brunneus | 2012-02-15 13:10 | つぶやき | Comments(2)
2012年 02月 10日

舐めるように

好きなトンボは、図鑑の解説だけでは物足りない。
そこで、上から下まで舐めるような独自の解説を書いてみる。

■形態
体長75〜85㎜。黒地に黄色または黄緑色の斑紋が散らばるやや大型のヤンマ。
未熟時と成熟時で体斑の色彩の変化はあまり顕著ではないが、黄色部が成熟すると緑色がかる。
複眼はヤンマとしては中くらいの大きさ。上部はやや扁平で、下部にむけて膨らみが強くなる。
色彩は成熟雄では上部の一部が緑色、それ以外は淡い青色。前面下部が淡く橙色を帯ることもある。
雌では全体にくすんだ緑色で、前部から下部にかけて橙色を帯び、後縁部は空色になる。
雌雄共に偽瞳孔は大きい。顔面は光沢を帯び、前額から後頭片にかけて黒色と黄緑色の横帯が入る。
胸部は高さに対して前後の長さが短い。色彩は地色は光沢のない黒色。前面は黄緑色の前肩条が目立つ。
側面は太い二本の黄緑色条の間に細い黄緑色が見られるが、その発現の程度には個体差がある。
背面は黒色地に小さな緑色の斑点が散らばる。
翅は長さに対してやや幅が広い。色彩は雌雄共に基本的には透明で、未熟時は各翅根元に橙色斑があるが、
成熟するにつれ全体に褐色にけぶるので、この橙色斑は目立たなくなる。
雄は成熟すると翅全体に均等に褐色がかるが、雌は各翅前縁から中程にかけてまず褐色になり、
その後全体に広がる。
縁紋は細長く黒色。脚は体に対してやや短く、太い。色彩は黒色。 
腹部は第3節のくびれは殆ど無いが、雄では僅かに細くなる。色彩は雌雄の違いは殆ど無く、
地色は鈍い光沢のある黒色。
背面には節の後縁にやや大きな扁平な三角形の黄緑斑、中ほどに細く小さな黄班が並ぶ。
側面は上半分が黒色、下半分に黄緑班が並ぶが、先端に行くにつれ、細く切れ切れになる。
尾毛は雌雄共に長く、雄では側面から見ると先端部が上に反り返る。雌ではほぼ真っ直ぐな柳葉状。
雌の産卵管は太く長い。
■分布
福島県以南の本州と、四国、九州。山地、大都市周辺では稀となる。
産地、個体数は一般的には少ない。
■生息環境
平地、丘陵地帯の水深が浅い池沼や湿地、休耕田。
やや規模が大きい水域で、水面や周囲にアシやガマなどの挺水植物が繁茂し、
周囲に木立があり周辺の空中湿度が充分に保たれていることが生息の条件。
このような条件が満たされていれば、都市部の公園などでも見られることがある。
小規模な環境からも発見されることもあるが、個体数は少なく、発生も不安定であることが多い。
■生態
羽化は関東周辺では6月上旬頃に見られ、主に夜間に行われる。
未熟な個体は晴天の午前中に羽化水域に近い林縁や、空き地の上空を旋回しながら摂食する。
成熟すると活性が鈍り、日中の気温が高い時間帯は林内の涼しい木陰などで静止することが多くなる。
しかし、日中に水域上空を緩やかに旋回したり、水辺の挺水植物の間をゆっくりと飛ぶ雄を見ることもある。
日没前の午後4時頃から活性が高くなり、水域の繁茂した挺水植物の間を縫うように飛ぶ雄や、
上空を緩やかに旋回する雌の姿が多くなる。
日没後、周囲がかなり薄暗くなるとさらに個体数が増え、雄雌が入り交じり水域上空を広く旋回する。
さらに暗くなると飛ぶ高度が下がり、地表近くを飛ぶようになる。
視界が殆ど効かないような暗闇を飛んでいることもある。
このような活動は、関東周辺では7月中旬から8月中旬頃まで見られる。


さて、これは何ヤンマでしょう、、?
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by brunneus | 2012-02-10 23:10 | つぶやき | Comments(6)
2012年 02月 07日

南の赤

こう毎日寒いと、現実逃避で暖かい沖縄のことばかり考えている。
画像整理の産物から、亜熱帯の赤いトンボ3種。

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上:コナカハグロトンボ雄
下:コフキショウジョウトンボ雄
右:オオハラビロトンボ雄

全く類縁の遠い3種だが、どれも薄暗い環境を好む共通点があるのが面白い。
鬱蒼としたジャングルの木漏れ日でその姿を目にすると、どきっとするほど美しい。

内地の赤トンボ(アカネ属)とはまた違う、南方の香り漂う赤色だと思う。
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by brunneus | 2012-02-07 00:36 | つぶやき | Comments(0)