トンボの日々

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2012年 10月 30日

興味が持てない

今が旬のトンボと言えば、アカトンボ類。

客観的に見ると上品な赤い彩りが美しいトンボなのだが、
トンボを始めた頃から現在に至るまで、個人的にどうしても興味が持てない一群だ。

その理由を考えてみると、
・数が多い
・どれも似たような大きさ
・色彩の変化に乏しい
・行動(飛び方)に機敏さがない(採集の面白味に欠ける)
という所か。

もしこれらが沖縄のジャングル奥地の沼を敏速に飛ぶようなトンボであったら、
見方は180度変わるだろう。
亜熱帯の沼地で、泥まみれになって追い回すに違いない。

当のトンボたちにとっては迷惑極まりない話だが、
マニアと呼ばれる人間はこういう性向を持つものなので、仕方がない。

しかし最近、写真を集めるうちに、撮(採)っていないグループの穴がなんとなく気になりはじめ、
採集の興味が持てなくても、一応撮影はすることにしている。


上段左:ナツアカネ雄 上段中:ネキトンボ雄 上段右:アキアカネ雄
下段左:マユタテアカネ雄 下段中:ミヤマアカネ雄 下段右:マイコアカネ雄
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こうして並べてみると、同じような雰囲気の中でも、少しずつ種によって個性が見えてきて、
野外では気付かなかった新たな発見がある。

とは言うものの、次に野外で出会っても、やっぱりネットは振らないだろうなあ、、。
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by brunneus | 2012-10-30 00:58 | つぶやき | Comments(0)
2012年 10月 28日

5年前

ついに今年も残すはキトンボのみとなってしまったが、
過去の画像を見ていたらマダラヤンマの雌が出て来たので
今年も採れなかった腹いせに掲載。

マダラヤンマ雌(2007年):体長65mm
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確かこれは、まだ日が出たばかりの沼の中で、背後に気配を感じ咄嗟にバックスイングしたら
偶然入ってしまった個体だったと記憶している。
そして最後に採った雌だ。

2007年は標本撮影を始めたばかりの年で、照明も無く自然光に頼るしかなかった。
当時は生時の色を記録できればいい、という感じであったので、写真の出来映えよりも
手早く記録する方を優先していた。

今は虫体の影が映り込まないように撮影台(といっても簡素なものだが)を使っているが、
2007年の時点では白い紙の上に直接虫体を置いていたので、影が落ちていた。
ここに掲載したものは、デジタル処理でその影を取り除いたもの。
やはり背景の白との関係が少し不自然にはなってしまったが、
擬似的に「影無し写真」には近づいたと思う。

そういえばこのブログでマダラヤンマ雌が登場するのは初めてだ。
来年は疑似ではなく、ちゃんと撮影した雌を掲載したい。
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by brunneus | 2012-10-28 13:21 | つぶやき | Comments(0)
2012年 10月 21日

老化?

今日、関東地方は穏やかな快晴。
気温も25度まで上がり、絶好のトンボ日和。だめ押しのマダラヤンマも、、、
などと目論んでいたが、色々な政治的判断の結果、地元に沈没した1日だった。
残念、、。

悔し紛れに最近の画像から。

先日の埼玉でカトリヤンマを採ったが、
この時期の雄の複眼の色が、妙に白っぽいというか、
カトリヤンマ雄の独特の青色が褪せているのが気になっていた。

ためしに8月下旬のハネビロエゾトンボの産地の近くで採った個体と比べてみる。

上:8月下旬の個体
下:10月中旬の個体
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並べてみると、上の列の個体の方が、明らかに青みが強い。

ヤブヤンマ、マルタンヤンマなど黄昏時に飛ぶ種類は、環境光の明暗に合わせて
複眼の色が変わることが知られている。
また、南西諸島のカトリヤンマは、内地産のものより複眼の青味が強いという。
このように、光の明暗や産地による複眼の変色はあるが、
(未熟成熟の変化はもちろん顕著だが)
成熟老熟での色彩変化というのはあるのだろうか。

老熟した個体の複眼を見ていると銀色を帯びて見えてくる。
なんだかおじいちゃんの白髪頭を見ているようだ。

この「シルバー化」は採った個体全てに見られたので、やはり老化現象なのだろうか。
トンボを見ていると、小さな疑問は尽きない。
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by brunneus | 2012-10-21 22:40 | つぶやき | Comments(0)
2012年 10月 17日

秋のヤンマ・その5

秋のヤンマ、と言ってもギンヤンマはどちらかと言うと夏のヤンマだ。

ギンヤンマ雄:体長73mm
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先日のマダラヤンマの産地でよたよたと飛んでいた。
手にしてみると、ギンヤンマのシーズン末期にしては、擦れが少ない個体だ。

考えてみると、4月から10月までの長期間成虫が見られるギンヤンマは、
本土のヤンマ科のトンボの中では異色の存在と言える。

反対に、出現期が短いヤンマは、
サラサヤンマ(5月中旬〜6月中旬)、マダラヤンマ(9月上旬〜10月上旬)
と言ったところか。

そのマダラヤンマのシーズンも、もうじき終わる。
あとはルリボシヤンマが少し残っているくらいで、大型トンボの季節は幕を閉じようとしている。

サラサヤンマの出現まであと半年。
長いなあ、、。
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by brunneus | 2012-10-17 21:05 | 茨城 | Comments(0)
2012年 10月 13日

距離

トンボを採るだけなら、自宅から20分も歩けば、
シオカラトンボやハグロトンボを採ることができる。
しかし、好きなトンボを採るとなるとそうはいかない。
そこで、距離を計ってみた。

まず一大イベントである南方遠征。
「自宅ー南方の島 約1960km」

まあ、これは別格として、例えば今年の実績。

「自宅 からオオルリボシ青型を採った池/約155km」
これが日帰り圏で今年一番遠い。

そして次が
「自宅からメガネサナエの産地/約126km」
メガネサナエは特殊な分布をするトンボなので、これは仕方ない。

毎年欠かさず通っているポイント。
「自宅からエゾトンボの産地/約125km」
「自宅 からネアカヨシの産地/約96km」
「自宅から ハネビロエゾの産地/約95km」
「自宅から キトンボの産地/約54km」
ネアカヨシのポイントは、トラフトンボのポイントでもあるので、
年3回は通っている。
その他のポイントも、行った日の結果が思わしくない場合は2回3回と訪れる場合もある。

そして「近場」との認識のポイント。
「自宅 からタカネトンボ、ルリボシヤンマの産地/約23km」
「自宅 からムカシトンボの産地/約21km」
「自宅 からマルタンヤンマの産地/約13km」
仕事前に往復できるぎりぎりの距離だ。

やはり「東京に住んでいる」ということは、こういうことなのだろう。
どのポイントに行くのも遠く、大変な苦労をする。
まして、移動手段が電車と徒歩とバスに限られているので、苦労はなおさら。

よくブログで目にする、
「自宅裏の池でネアカヨシが」とか
「仕事場にハネビロエゾトンボが入ってきた」とか
こういう状況とは全く異なるということだ。

東京が江戸と呼ばれた時代には、現在の都内は原野に湿地や溜め池が点在し
ネアカヨシヤンマやハネビロエゾトンボなどはいくらでもいたのだろう。

ハネビロエゾは難しいかも知れないが、
ネアカヨシヤンマやマルタンヤンマはちょっと工夫すれば、
比較的簡単に棲息環境を創出できそうな気がする。
夏の夕方にちょっと歩くと、頭上をマルタンヤンマが飛んでいる。
こんな光景が実は夢だったりする。

ちなみに、
自宅からハグロトンボの産地は約1.5km。
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by brunneus | 2012-10-13 13:29 | つぶやき | Comments(0)
2012年 10月 13日

秋のヤンマ・その4

昨日。
休日晴天のチャンスが巡ってきたので、埼玉のキトンボの産地へ。

終日晴れマークの予報に気を良くして現地入りしたのだが、
着いた途端に地面を駆け抜ける強風に身体を洗われる。

嫌な予感がしつつも狙いのキトンボを探すが、全く姿が見えない。
アキアカネに混じって、ネキトンボがぽつんと飛んでいるだけ。
今回は痛みの少ないネキトンボを採ることも目的だったので、それは良いのだが、
肝心のキトンボはいくら待っても一向に姿を現さない。

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午後1時半。
キトンボは諦めて、狙いをカトリヤンマに変更。
木陰の岸辺で待つこと数十分。
視界の隅をさっと大型トンボが横切った。注視すると、草むらの中でホバリング。
カトリだ!

カトリヤンマ雄:体長72mm
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カトリヤンマは、この1頭を皮切りに、示し合わせたかのように
複数の個体がほぼ同時に水辺に入ってきた。
この静かな木陰は外の空間を吹き荒れる強風の影響もなく、
カトリヤンマたちは静かに飛び回っている。

ここ数年は、キトンボを見に来るのは11月に入ってからなので、
このポイントでカトリヤンマを見るのは久しぶり。

しかしキトンボには完全にふられてしまったので、また来ることになりそうだ。
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by brunneus | 2012-10-13 01:34 | 埼玉 | Comments(0)
2012年 10月 11日

秋のヤンマ・その3

里山の谷間を代表する秋のヤンマと言えば、ミルンヤンマ。

ミルンヤンマ雄:体長70mm
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なんとも言えない複雑な色彩の複眼が美しい。


黄昏飛翔性が強いイメージがあるが、秋が深まるにつれ、まだ日があるうちから活動するようになる。
よく晴れた午後、雄はオニヤンマのように、木漏れ日の射す流れの上を静かに飛び回る。

面白いのは日没後。
小川に続く草地や広場の低空を、複数の個体が同じコースを辿って次々に通過するのだ。
試しに採ってみるとほぼ全てが雄なので、この行動は探雌に関係しているものなのだろう。

蒼く黄昏れる谷津で、飛翔するコースの脇に陣取る。
目を凝らすと、茂みの向こうの暗がりから、黒い点が跳ねるように移動してきて、
次々に目の前を通過していく。
まるで運動会をしているようで、見ていて飽きない。


この連休も、曇天の予報を信じて停滞していたが、結局晴れた。
おかげでキトンボを見に行きそびれてしまった。

次の休みは必ず行こう。
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by brunneus | 2012-10-11 02:27 | 埼玉 | Comments(0)
2012年 10月 07日

マダラヤンマ終了

運良く晴天休日にぶつかったので、
今年最後のつもりで、北関東のマダラヤンマの産地へ。
往復8時間をかけての小旅行。

天気、気温もちょうどいいはずだが、今回は雌はおろか、雄も手に出来なかった。
毎年書いている気がするが、このヤンマの雌を採るには、
9月から10月上旬まで、毎週ポイント入りするくらいのつもりで行かないと駄目らしい。

とは言うものの、
早朝から日没まで一日中ポイントを歩き回り、出るか出ないか分からない1匹のトンボを待つ
という採集スタイルは、自分には向いていないようだ。

日帰りできる場所で多産地が消滅してしまった今、
マダラヤンマは遠い存在のヤンマになってしまった。

一向に姿を現さないマダラヤンマを待つ間、対照的に、
そこらにいくらでもいるアカネ類を眺めながら暇を潰す。

左/ナツアカネ雄:体長38mm
右/マイコアカネ雄:体長33mm
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こうしてじっくり見てみると、アカネ類もなかなか美しいトンボだ。
そろそろキトンボのシーズン。
来週あたりに様子を見に行ってみようと思う。
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by brunneus | 2012-10-07 00:36 | 茨城 | Comments(0)
2012年 10月 04日

秋のヤンマ・その2

秋が深まると山麓の池にやってくるルリボシヤンマ。

雄はあちこちで見かけるのだが、雌を見る機会は少ない。
そこでシーズンになると、毎年、雌を確実に見るために埼玉の谷津まで足を延ばしている。
このポイントは周囲を森林に囲まれた谷津で、小さな水たまりが点在し、
産卵に来る雌をキャッチしやすい。

先週。
だいぶ低温傾向が安定してきたので、雌にはそろそろ良い時期、と、
早めに仕事場を出て訪れてみた。
埼玉の産地ではこの時期、雌は決まって午後3時過ぎに姿を現す。

アカネ類が静かに舞う、西日を浴びた谷津。
水生植物に覆われた水たまりをそっと覗いて見ると、岸辺の茂みから
ぱっと褐色のヤンマが飛び出した。

ルリボシヤンマ雌:体長80mm
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この日は何故か雄の姿は殆ど見かけなかった。天気は良いのだが、、、。
雄の行動パターンはいまいちよく掴めない。

何はともあれ、今年も無事にルリボシヤンマの雌を手にすることができた。
残すはマダラヤンマ雌と、キトンボのみ。

信じたくはないが、シーズン終了へと確実に季節は動いている。
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by brunneus | 2012-10-04 04:08 | 埼玉 | Comments(0)