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2013年 06月 24日

キイロヤマ採集記2013

2011年にカメラを換えてから(紛失したから買わざるを得なかったのだが)、撮影方法も、画像処
理法も変更した。

それに伴い、既に撮影した種をもう一度撮影しなおしているのだが、その中でどうしても外せない種が、
キイロヤマトンボとオオトラフトンボだ。

そこでまず、キイロヤマトンボの採集から着手。ポイントを訪れるのは実に3年振り。
今回はSさんとKくんの採集行に便乗させてもらったわけだが、事情で当日の午後に合流、という形をと
った。
キイロヤマは沢山飛んでいる、という前情報に胸を踊らせながら、延々4時間、電車に揺られてポイン
トへ。

午後2時40分。ポイント着。次々に岸辺を通過する雄の姿をイメージしながら川へ降り立つが、そこ
にいたのは暇を持て余した態のKくん。どうやら、2時を過ぎるとぱったりと飛ばなくなってしまった
ようだ。それでも雄が飛んできそうなエリアに陣取り、遥かな水面を睨む。
待つこと10分。何かが遠くの水面を横切った気がした。次の瞬間、足元をすり抜けるトンボの影。と
っさに竿を振る。外れのコヤマか、、?ネットから出してみると、当たりのほうだった。

キイロヤマトンボ雄:体長80mm
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追加を待つが、あとが全く続かない。次第に暮れ行く水面を睨むうち、タイムアップ。どうやらキイロ
ヤマトンボの活動がちょうど終わった時間帯にポイント入りしてしまったようだ。
雌はおろか、雄の追加もかなわなかった。運が悪かったとしか言いようがないが、まあ仕方ない。

再チャレンジをしたいところだが、果たして今シーズン中に実現できるのだろうか、、。
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by brunneus | 2013-06-24 00:43 | 茨城 | Comments(0)
2013年 06月 18日

弾丸採集

目を覚まして、時計を見て唖然。
家を出る予定の時間を1時間も過ぎてしまっていた。計算してみると、現地で過ごせる時間は40分。

というわけで、仕事前の超短時間、湾岸の公園に行ってきた。
狙いはトンボではなく、常緑樹林の真紅の住人、ホシベニカミキリ。もう発生はとっくにピークを過ぎ
ているが、まあ、いないことはないだろう。

駅を出ると、不幸なことに晴れている。トンボ採集での晴れは幸運だが、炎天下の中、日陰の少ない公
園を歩きまわるカミキリ採集に限って言えば、晴天は不幸だ。

さっそく昨年に実績があったポイントに向かうが、悪いことに木が大規模に剪定されてしまっていて、
一目見て諦めた。こうなると、地道に新規ポイントを探すしかない。時間も迫っているので焦る。

しかし幸運なことに、歩き出してすぐ、マテバシイの木陰にしゃがんだ瞬間、鮮やかな赤色が視界に飛
び込んできた。

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しめた。他にもいるに違いない。幹に近づくと、また赤色。

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結局、この木で数頭を採集し、別の木では高い枝を歩行中の個体を竿で叩き落として採集。急いで電車
に飛び乗り、仕事場へ向かった。

ホシベニカミキリ雄:体長25mm
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僅かな時間だったが、無事今年もホシベニもクリアできてひと安心。

刻一刻と季節は夏に向かっている。
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by brunneus | 2013-06-18 00:20 | 東京 | Comments(0)
2013年 06月 13日

棚卸し

そういえば、このブログを始めてから5年目に突入した。
標本にすると色褪せてしまうトンボの生時の色彩の記録のために写真を撮り始めたのだが、いつの間
にか枚数も増えてきた。そこで、過去4年の間にこのブログに何種類のトンボが登場したかをざっと
数えてみた。うろ覚えなので、もしかしたらもう少し数は増減するかもしれない。

■カワトンボ科(4)
クロイワカワトンボ
ニホンカワトンボ
アオハダトンボ
ミヤマカワトンボ

■ミナミカワトンボ科(1)
コナカハグロトンボ

■モノサシトンボ科(1)
リュウキュウルリモントンボ

■イトトンボ科(3)
エゾイトトンボ
オゼイトトンボ
アオモンイトトンボ

■ムカシトンボ科(1)
ムカシトンボ

■ヤンマ科(17)
オキナワサラサヤンマ
サラサヤンマ
コシボソヤンマ
ミルンヤンマ
アオヤンマ
ネアカヨシヤンマ
カトリヤンマ
リュウキュウカトリヤンマ
トビイロヤンマ
マルタンヤンマ
ヤブヤンマ
マダラヤンマ
オオルリボシヤンマ
ルリボシヤンマ
ギンヤンマ
クロスジギンヤンマ
リュウキュウギンヤンマ

■サナエトンボ科(18)
ウチワヤンマ
タイワンウチワヤンマ
コオニヤンマ
アオサナエ
ヒメホソサナエ
クロサナエ
ダビドサナエ
ヒメクロサナエ
オキナワオジロサナエ
コサナエ
ミヤマサナエ
ナゴヤサナエ
メガネサナエ
ホンサナエ
キイロサナエ
ヤエヤマサナエ
ヤマサナエ
オキナワサナエ

■ムカシヤンマ科(1)
ムカシヤンマ

■オニヤンマ科(2)
オニヤンマ
ヒロオビオニヤンマ

■ミナミヤンマ科(3)
オキナワミナミヤンマ
イリオモテミナミヤンマ
カラスヤンマ

■エゾトンボ科(7)
ミナミトンボ
リュウキュウトンボ
カラカネトンボ
トラフトンボ
タカネトンボ
エゾトンボ
ハネビロエゾトンボ

■ヤマトンボ科(5)
オオヤマトンボ
キイロヤマトンボ
ヒナヤマトンボ
コヤマトンボ
オキナワコヤマトンボ

■トンボ科(29)
チョウトンボ
オキナワチョウトンボ
ナツアカネ
マイコアカネ
ネキトンボ
キトンボ
オオキイロトンボ
ハネビロトンボ
ヒメハネビロトンボ
アビタイトンボ
コシアキトンボ
ヒメキトンボ
コフキトンボ
アメイロトンボ
オオメトンボ
コシブトトンボ
タイリクショウジョウトンボ
ヒメトンボ
アカスジベッコウトンボ
ウスバキトンボ
ベニトンボ
ホソアカトンボ
ハラビロトンボ
オオハラビロトンボ
ハラボソトンボ
シオカラトンボ
ホソミシオカラトンボ
コフキショウジョウトンボ
ヨツボシトンボ

こんなところだろうか。

合計すると92種。国内で記録がある全203種で考えると、ほぼ半分。採集しても撮影していない
種も、もちろんある。
均翅類の少なさ、すなわち興味の偏りが一目瞭然。あとは北方系の種類が少ない。気持ちとして、ど
うしても寒い所より暖かい所に足が向いてしまうのだ。
しかし、北海道とまではいかなくとも、関東甲信でカバーできるカオジロトンボ、ホソミモリトンボ
などは最低揃えたいものだ。興味はなくても均翅類は撮影すると美しいものが多いので、今年は意識
して採集してみようと思う。(と言いつつ、既にシーズンは半分過ぎているが、、)

今年の終わり頃には、何種類に増えているか楽しみだ。
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by brunneus | 2013-06-13 00:54 | つぶやき | Comments(0)
2013年 06月 09日

千葉の懐

キイロサナエは、自分にとって、近いようで遠い存在だ。
埼玉のアオサナエのポイントでも姿は見かけるが、アオサナエのベストシーズンはキイロサナエにとっ
て少し早いらしく、手にする個体はみな羽化したばかりのペラペラの状態。それに個体数も少ない。
かと言って、時期をずらしてわざわざ個体数が少ない成熟したキイロサナエを見に行く気もしない。

こんな感じなので、まだまともに成熟したキイロサナエを手にしたことがないのだ。
そこで耳に入ってきたのが、千葉のキイロサナエ多産地の情報。埼玉のポイントより遥かに遠いのでな
かなか行く気になれなかったが、ついに観念して、訪れてみることにした。
今回は初めてのポイントなので、気鋭のトンボハンターであるKくんに案内をお願いした。

午前9時、ポイント到着。眠い目を擦りながら駅からしばらく歩くと、長閑な田園風景が広がっていた。
ポイントはその中を流れる川。初めて歩くポイントは目に映るもの全てが新鮮で、歩くだけでも楽しい。

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上空でサシバが甲高い声をふりまきながら旋回している。は虫類が主食のサシバが繁殖できるというこ
とは、それだけ自然度が高い環境である、ということかもしれない。

現地でKくんに合流し、ひととおり周辺を案内してもらったあとは、腰を据えて川の中へ。岸辺から見
ると川は静かに見えたが、よく見るとあちこちにキイロサナエの雄たちが縄張りを張っている。
数は多いのだが、思いのほか気配に敏感。ヤマサナエの近縁種だが、近づくとすっと飛んで逃げる行動
は、コオニヤンマに似ている印象だ。

キイロサナエ雄:体長66mm
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雌はなかなか姿を現さないが、川から離れた溝のような所で産卵行動中の個体を偶然発見。

キイロサナエ雌:体長67mm
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近くの池ではアオヤンマが上空を旋回したり、帰り際にサラサヤンマ雌に出くわしたり、なかなか豊か
なトンボ相の片鱗を感じた。夏にはネアカヨシヤンマ、コシボソヤンマ、マルタンヤンマなどで賑わう
だろう。

雑木林に囲まれた、水気に満ちた谷津。かつての日本の農村にはありふれた、こういう豊かな環境が未
だに点在する千葉の懐の深さを実感した一日だった。
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by brunneus | 2013-06-09 02:21 | 千葉 | Comments(0)
2013年 06月 05日

初夏の谷津

この時期、瑞々しい空気に満ちた谷津を歩くのは楽しい。小さな溜め池などがあればなお良い。
少し前になるが、そんな谷津を歩いてみた。目的はコサナエとサラサヤンマ。

コサナエは都内では分布が限られているが、このポイントは毎年安定して発生している。池が年々土砂
に埋まりつつあるのが心配だ。

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この日も、猫の額ほどの水面のまわりにぽつぽつと姿が見られた。

コサナエ雄:体長45mm
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国内に数種あるコサナエ属(Trigomphus属)の関東唯一の種。雌の産卵をしばらく待ってみた
が、姿を現さなかった。

池をあとにして、木陰の湿地へ。気配に気付いたのか、暗がりをぱっと飛ぶシルエット。

サラサヤンマ雄
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木陰の湿地を何か所か巡ってみたが、個体数は少ない。時間帯が遅いからだろうか。狙いの雌はたった
一回、湿地の上を猛スピードで旋回して飛び去る個体を見たのみだった。

ところで、サラサヤンマは他のヤンマに比べ、体長の個体差が大きいように思う。この日手にした2頭
の雄も、体格の違いが印象的だった。

上の個体:体長69mm 下の個体:体長52mm
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70mmを超えた個体、50mmを切る個体というのも見てみたい。
また機会があればこの谷津を訪れてみようと思う。
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by brunneus | 2013-06-05 23:51 | 東京 | Comments(0)
2013年 06月 02日

第2ステージ

ゲームというものを殆どやらないのだが、トンボ採りというのは、どこかロールプレイングゲームに似
ていると思う。
春一番、千葉のトラフトンボや多摩のムカシトンボが第1ステージだとすれば、今年も無事クリア。
そして初夏の中流地帯のサナエと、サラサヤンマが第2ステージだ。

2日前。
まんまと休日と晴天がぶつかった。(予期して半分狙っていたのだが、、。)
この時期の目的地はただ一つ、埼玉の中流域だ。行かねばと思いつつ、関東が梅雨入りしてしまったの
で、この日を逃すと今年はもうチャンスはあるまい。しかしハナから早出するつもりはなく、のんびり
昼前のサラサヤンマ産卵からスタート、というプランにした。狙いのアオサナエ産卵も夕方だ。どうも
年々早起きが辛くなってきているようだ。若者の始発での採集行が眩しい。

ポイントには10時半に到着。快晴無風。河原をさっと見てみると、サナエどころか、トンボの姿が無
い。今日は暑すぎるので、早めに午前の活動を終えたのかもしれない。そそくさとサラサヤンマのポイ
ントへ。

木陰の湿地に入ると涼やかな風が吹き、心地よい。ハンノキの綿毛が舞う静かな風景の中、雌が入る湿
土の前に陣取る。雄は飛んでいるが、何故か日向ばかり旋回し、木陰には入ってこない。
しばらく待つと、耳元で翅音がしたので振り向くと、なんとサラサヤンマの雌雄の連結体だった。咄嗟
に竿を振るが空振り。しかしサラサの連結はしばらくぐるぐると狭い範囲を旋回する習性がある。落ち
着いて見ていると、案の定戻ってきた。頭上を通りかかった所で振る。

サラサヤンマ雌:体長58mm
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いつものことだが、サラサ雌との出会いは突然だ。

時刻はまだ昼過ぎ。いま河原に行っても暑さに体力を奪われるだけなので、もう少しこのポイントで涼
むことにする。ちょうどおっとりとした性格の雄がいたので、しばらく遊んでみる。この雄はじっとし
ていると鼻や唇、腕に止まりにきた。

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サラサ雄にも飽きたので、川へ。近くの水路は到着した時は何もいなかったが、見てみるとアオハダト
ンボが増えていた。撮影用に採集。手に取ると、妖しく光る翅色の美しさに息を呑む。こんなに綺麗だ
ったっけ、、。

アオハダトンボ雄:体長60mm
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昨年のこの時期ははまだ未熟だったので、成熟した個体を見るのは久々かもしれない。

その後は河原に行くが、時おり通過するコヤマトンボくらいしか目につくものがいないので、木陰で仮
眠。最近は暇ができるとすぐ寝てしまう。

午後4時。日がだいぶ傾いてきたが、河原にはサナエの姿はない。例年だと、もう午後の活動を開始し
ているのだが、、。もしや今日は外れ日か?もしくは急ピッチで進められている河川敷の工事の影響か?

午後5時。ようやく岸辺にサナエの姿。

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アオサナエ雄だ。雄は午前中は異常なまでの警戒心で近づくこともできないが、黄昏時になると雌以外
は眼中に入らなくなるのか、レンズの先が触れるほどに接近できる。

こうなると期待するのが今日のトリをつとめる雌の登場だが、いくら待っても姿が見えない。あたりは
次第に薄暗くなる。

午後6時、納竿。今年も雌にふられてしまったようだ。竿とフレームを仕舞い、土手へと上がる直前に
見えたものに、一気にボルテージが上がった。

すぐ足元の流れで、アオサナエ雌がホバリングしている!

時間的にもこれがラストチャンス。しかし竿は袋にしっかりと収めてしまったばかりだ。竿を出すのを
1秒で諦め、一か八か、先日のオオヤマトンボ雌に続くフレーム手持ちでの勝負。薄暗い中、勘を頼り
にフレームを振り下ろす。手応えあり!

アオサナエ雌:体長53mm
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雌を手にするのは実に3年振り。ここ数年の懸案だった再撮影ができた。
今日ほど、ほぼパーフェクトな内容の日はそうそうないだろう。

第3のステージが、すぐそこに見えてきた。
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by brunneus | 2013-06-02 01:53 | Comments(2)