トンボの日々

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2013年 12月 31日

瞬間を待つ

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2013年も、気付けば狂ったように野山を駆け回ったシーズンだった。

その中の、数限りない悔しい瞬間と、時々味わうこの上ない充実感は、眼を閉じると未だに鮮やかに思
い出される。
記録を見返してみると、数々のフィールドの中で、「満足した!」という日は僅かしかない。
しかし、僅かでもその充実感を味わってしまうから、またフィールドへと足が向いてしまうのだろう。

2014年のシーズンもまた、悔しく、充実した瞬間がやってくるだろう。期待しても、期待していな
くても、その瞬間はやってくる。
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by brunneus | 2013-12-31 20:58 | つぶやき | Comments(0)
2013年 12月 21日

棚卸し2013

寒さに凍えているうちに、2013年も残す所10日あまりとなってしまった。
寒波がやってくるたびに昆虫が息絶える様を思うと、寂しい気持ちになる。

オフシーズンは仕事の繁忙期でもあるのだが、暇を見てしこしこと画像整理をしていた。
今シーズンに撮影したトンボをざっと並べてみる。

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左上:ニホンカワトンボ雄 左下:ミヤマカワトンボ雄
中上:アオハダトンボ雄  中下:リュウキュウハグロトンボ雄
右上から:モノサシトンボ雄、リュウキュウルリモントンボ雄、オオアオイトトンボ雄、
     アジアイトトンボ雄、キイトトンボ雄

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左上:ムカシトンボ雄 左中:ムカシヤンマ雌 左下:サラサヤンマ雌
中上:コシボソヤンマ雄 中中:ミルンヤンマ雄 中下:アオヤンマ雄
右上:ネアカヨシヤンマ雄 右中:カトリヤンマ雄 右下:リュウキュウカトリヤンマ雌

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左上:トビイロヤンマ雄 左中:マルタンヤンマ雄 左下:ヤブヤンマ雄
中上:ルリボシヤンマ雄 中中:マダラヤンマ雌 中下:オオルリボシヤンマ雄
右上:ギンヤンマ雄 右中:クロスジギンヤンマ雌 右下:リュウキュウギンヤンマ雌
※12/23修正。マルタンヤンマ、ヤブヤンマ雌を雄に。TAさま、ご指摘ありがとうございました。

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左上:ウチワヤンマ雌 左中:ミヤマサナエ雄 左下:メガネサナエ雄
中上から:ホンサナエ雌、コサナエ雄、ヒメサナエ雌、ダビドサナエ雄
右上から:クロサナエ雄、オナガサナエ雄、アオサナエ雌、キイロサナエ雌

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左上:オニヤンマ雌 左中:カラスヤンマ雌 左下:オキナワミナミヤンマ雌
中上:オオヤマトンボ雌 中中:コヤマトンボ雌 中下:キイロヤマトンボ雄
右上:トラフトンボ雄 右中:リュウキュウトンボ雌 右下:エゾトンボ雌

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左上:ハネビロエゾトンボ雌 左中:タカネトンボ雌 左下:ウスバキトンボ雌
二列目上から:ハッチョウトンボ雄、コシブトトンボ雌、アオビタイトンボ雄、ナニワトンボ雄
三列目上から:アキアカネ雌、ナツアカネ雌、ネキトンボ雄、キトンボ雄
四列目上から:リスアカネ雄、ミヤマアカネ雄、タイリクショウジョウトンボ雄、チョウトンボ雌

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左:オオシオカラトンボ雄(沖縄個体群)中:シオカラトンボ雄 右:ハラボソトンボ雄


まとめてみる。

均翅類:9種
ムカシトンボ科:1種
ムカシヤンマ科:1種
ヤンマ科:16種
サナエトンボ科:11種
オニヤンマ科:1種
ミナミヤンマ科:2種
ヤマトンボ科:3種
エゾトンボ科:5種
トンボ科:16種

計65種

採集しても撮影できていない種もあるので、採集した種の数字はもう少し多くなるかもしれない。
「未撮影の普通種」を今年こそは増やそうと思っていたのだが、終わってみると、オオアオイト
トンボ、アジアイトトンボ、キイトトンボ、オオシオカラトンボの4種しか撮影していなかった。
とくにイトトンボ科の未撮影が多く、最普通種のクロイトトンボ、アオモンイトトンボなどは採ろ
うと思えばいくらでもチャンスはあったはずだ。
トンボ科でもシオヤトンボ、コシアキトンボ、コフキトンボ、マユタテアカネなども撮りこぼした。
また、固いと踏んでいた南方遠征先の、アカナガイトトンボ、リュウキュウベニイトトンボ、コフ
キヒメイトトンボ、ハネビロトンボ類、タイワンウチワヤンマなどが殆ど見られなかったのが誤算
だった。
いっぽうで、出会いを期待しながらなかなか実現しなかった、マダラヤンマ雌、ミヤマサナエ雌、
ヒメサナエ雌、オオヤマトンボ雌、ハッチョウトンボ、ナニワトンボなどの新規撮影が叶ったこ
とは収穫。

なかなか普通種に手が伸びない理由は、その種にたいして思い入れが無いからだ。しかし普通であ
っても、どこかに良い所を見つければ、愛着が湧く。
来年は、ありふれたものに対して、丁寧に接する心の余裕を持ちたいものだ。
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by brunneus | 2013-12-21 02:18 | つぶやき | Comments(2)
2013年 12月 04日

直翅の話

緑色の直翅類が好きだ。

今年もトンボ採りの合間にちょこちょこ摘んだ。

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上左:オキナワキリギリス雄 同右:ヒガシキリギリス雄
下:ハヤシノウマオイ雌
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上左:ナカオレツユムシ雌 同右:ダイトウクダマキモドキ雄
下左:ヘリグロツユムシ雄 同右:セスジツユムシ雄

直翅類はコオロギやカマドウマ、広義ではゴキブリやカマキリも含まれるが、何故か緑色のグループに
惹かれる。まあ、コオロギやカマドウマは、茶色くて光沢のある体色、せかせかと動きまわる様子がゴ
キブリを連想させるので苦手、というのもあるかも知れない。

話は脱線するが、カマキリやキリギリスなど、緑色をしたグループの大部分は軒並み草や樹木の高い部
分を生活圏にしている(バッタは芝生などにもいるが)。当たり前だがこれらは草葉に対する保護色で、
類を問わず、動きもスローモーションな虫が多い。これはゆっくり動くことで、動きに敏感な鳥などの
天敵に見つからないようにしているのだろう。
一方で、茶色のグループの大部分は地面を這う生活を送っている。甲虫のゴミムシもそうだが、おしな
べて動きが素早く、物陰に隠れる習性があるのは、地上歩行する自分たちより大きな動物、例えばヒキ
ガエルやトカゲなどからいちはやく逃れるためかもしれない。
今まで意識したことはなかったが、改めて考えると、茶色グループと緑色グループの色と動きの違いは、
なかなか興味深い。

話を戻す。
何故緑色のグループに惹かれるかを考えてみると、それは幼少の頃に馴染みが無かったからだ。
排気ガスとコンクリートに囲まれた環境でも、ブロック塀の隙間やゴミ集積場の周辺にゴキブリや中型
コオロギはいくらでもいた。
しかしまとまった林や草原が皆無だったので、オオカマキリでさえも殆ど見ることはなく、ましてキリ
ギリスなどは完全に図鑑の中だけのバーチャルな存在で、「緑色の虫」に対する強い憧れがあった。
近所の大通りの並木の幹でアオマツムシを捕まえただけで感激した記憶がある。

その後、大学に入った頃に、ふとしたきっかけで春の夜によく聞こえる「ジー....」という音の正
体がクビキリギスという大きなキリギリスの仲間であることを突き止めたのを皮切りに、視野を広げて
みると身近な環境にそれなりに緑色の直翅類が見つかった。
しかし、未だに郊外へ出向いたときにオオカマキリなどを見かけると胸が高鳴り、ついカメラを向け、
ちょっかいを出してしまう。

ここに書いたのはあくまで個人的な話だが、チョウ屋になるか、トンボ屋になるか、カミキリ屋になる
か、という虫屋の趣向はこういった幼少の頃の体験や記憶、環境が密接に関わっているのかもしれない。

色んな虫屋と、一度じっくりこういう話をしてみたい。
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by brunneus | 2013-12-04 13:10 | つぶやき | Comments(0)