トンボの日々

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2014年 01月 25日

編集終了

フェアに出す冊子の編集が終了。

冊子を作るときのモットーは、「頑張らない」
お気楽Web自動入稿だし、どうせ売れないので、頑張っただけ無駄なのだ。
楽しく感じる範囲に留めておくのが大事。

「トンボと環境」をテーマに、撮りためたトンボを一挙に掲載。掲載種類数は105種。
ちゃんと撮影するようにしてから3年目でこの数字だが、まだまだ国内に記録されているトンボの半
分程度。
先は長いなあ。


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by brunneus | 2014-01-25 02:17 | つぶやき | Comments(2)
2014年 01月 22日

再会

このブログは一応、トンボがメインのブログなのだが、乾燥標本にしたトンボを載せたことは殆ど無い。
(前回の記事のシコクトゲオトンボが初だと思う)

さしたる理由は無いのだが、なんとなく、標本は、画像としてよりも実際手にして味わうものだという
感覚があるのかもしれない。デジタルの鮮やかな色再現性のもとでは、どんなにうまく作った標本も、
生時の輝きには敵わないのだ。

先日。
シコクトゲオを探してあちこちひっくり返していたのだが、その時に思いがけず懐かしいものが出てき
た。

コフキオオメトンボ雄 体長53mm(デジタルイラスト)
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元は乾燥標本なのだが、ここでは生時に近い状態をデジタルで加工した。
話は逸れるが、図鑑的な写真の場合、たとえ写真であっても少しでも加工を加えれば、それは写真では
なく、手描きのイラストレーションと同じ立ち位置になると思う。ここではそういった意味も込めて、
「デジタルイラスト」と呼ぶことにする。

話を戻すと、このコフキオオメトンボは、10年程前に西表島で採集したものだ。
このトンボは元来、国内で定着しているのは絶海の孤島、大東諸島のみだった。それが2000年代に
入ると何故か八重山諸島でも見られるようになり、西表島を訪れた時も、ジャングルの中の薄暗い不気
味な池の上を、白い稲妻のように飛び交っていた。
当時の自分にとってコフキオオメトンボは憧れのトンボで、無我夢中でネットを振り回したが、気持ち
ばかりが空回りして思うような成果はあげられなかった。

個体数は多く、その時は「また来て採ればいいか」と自分を慰めて帰途についた。そして2年前、八重
山遠征の時に久々に産地の池を訪れてみると、池の姿はそこには無く、かわりに繁茂した湿性植物の群
落があるだけだった。調べてみると、どうも池を支える堤の一部が決壊してしまい、水が流出してしま
ったようだった。

こうしてコフキオオメトンボとの再会は幻に終わってしまったわけだが、インターネットの情報では、
近年、西表島にほど近い島でも採集されているようだ。
大東島まではとても行く気持ちになれないが、八重山諸島のどこかでひっそりと世代交代してくれてい
るとしたら、頼もしい。

次の再会が楽しみだ。
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by brunneus | 2014-01-22 01:34 | つぶやき | Comments(0)
2014年 01月 19日

上ばかり

今年もまた、2月23日の大宮のインセクトフェアに出す冊子を作っている。
冊子は基本的にトンボの写真は採集した生体を使う、というルールで制作しているので、当然国産トン
ボ全種はとてもカバーできない。(手持ちの写真だけを使ったこじんまりとした物なので、とても「図
鑑」と呼べるものではない)
しかし今回は例外的に乾燥標本を使ったものがひとつだけある。

シコクトゲオトンボ雌

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10年ほど前、高知にミナミヤンマを狙いに通っていた時期に、目の前に飛んで来たところを偶然採集
した個体だ。
今思い出すとその環境は、杉林に囲まれた薄暗い谷間で、まさにシコクトゲオトンボが棲息していそう
な場所だった。ちゃんと探そうと思えば追加できたかもしれないが、当時はミナミヤンマに夢中で空ば
かり見上げていたので、梅雨の晴れ間の貴重な時間を割いて、薄暗い下草に止まるシコクトゲオを探す
余裕など無かった。
沖縄本島にもオキナワトゲトンボ、ヤンバルトゲオトンボの2種が棲息する。しかし幾度となく通って
いるにもかかわらず、水が滲み出した岩の前で蜘蛛の巣にかかった個体を一度だけ見かけた以外は、未
だに出会いが無い。
カラスヤンマやオキナワミナミヤンマが舞う谷間は、それこそトゲオトンボ類の好生息地のはずだが、
やはり空ばかり見上げていたのでは、出会えるものも出会えないだろう。

赤い脚と顔面と黒い身体。全身から南方の雰囲気を醸し出すトゲオトンボ類は好きなトンボなのだが、
出会いを求めるなら、やはり上空の誘惑を断ち切って、薄暗い地面に意識を向ける勇気と余裕が必要な
のかもしれない。
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by brunneus | 2014-01-19 01:21 | つぶやき | Comments(0)
2014年 01月 12日

蘇る

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恒例のトンボ仲間宅での新年上映会。
今年は気鋭のハンターKくんが初招待されたが、楽しんでくれただろうか。

大型モニターに映し出されるフォールドでの映像を観ていると、記憶の底に仕舞われた小さなディティ
ールが鮮やかに蘇る。
耳鳴りのようなクマゼミの声。画面を曇らせる湿気。強烈な日差し。せせらぎの音。映像の中ではやは
り、南方遠征のシーンに心奪われた。画面の中に写るもの全てが非日常だからだろうか。

ナフタリンの匂いと酒の匂い、煙草の匂いにまみれた8時間は、あっと言う間だった。
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by brunneus | 2014-01-12 14:19 | つぶやき | Comments(0)
2014年 01月 11日

格好いい・その2

再び直翅。

これは昨年夏に、山梨で甲虫を求めて彷徨っていた際に、頭上の枝をビーティングしたら落ちて来たも
の。

コロギス雄:体長35mm
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コオロギとキリギリスの中間のような姿形をしているのでコロギス。

一般的には、地表で生活をするコオロギ類は円筒形、樹上や草上で生活するキリギリス類は縦に扁平な
体型をしている。
コロギスは樹上生活者であるが、何故か円筒形のコオロギ体型。しかし色は緑でキリギリス型。トンボ
で言うならムカシトンボのような、なんとも不思議な魅力を持った虫だと思う。
円筒形の体は、葉を糸で綴って丸め、その中に隠れる、という「物陰に隠れる」というコオロギにも共
通する習性を持っているからだろうか。

素早く動くというよりは獲物をしっかりと押さえ込むのに適した、頑丈な脚。鞭のように太く長い触角。
額に点在する黄色い円形の紋と、強力な大顎。
色彩は、透明感のある鮮やかな緑色と、上翅の透き通った赤茶で繊細な印象を受けるが、性格は肉食昆
虫そのもので、指でつつくとカマキリよろしく翅を開いて大顎を見せつけ、威嚇する。採集した時も、
ネットから取り出す時に怯んだほどだ。

これらの特徴は有翅大型コロギス類に共通のもので、その猛々しい立ち振る舞いには惹かれるものがあ
る。
国内では南西諸島に、ニセヒノマルコロギス、ヒノマルコロギスという2種の全身赤茶色の大変魅力的
な種が分布しているが、数々の南方遠征ではまだ目にしたことが無い。
さらに海外には両手で持たなければいけないほどの超巨大コロギス(オバケコロギス)が棲息している
という。さすがにそこまで大きいと気持ち悪さの方が先に来てしまうが、大型コロギス類は、今後も腰
を据えて追い求めてみたい虫だ。
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by brunneus | 2014-01-11 00:56 | つぶやき | Comments(0)
2014年 01月 07日

出会いが無い

フェアに出すために新たに冊子を作り始めているのだが、その過程での産物。
昨年のシーズンで出会いが無かった小物たちだ。

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八重山物やカラカネトンボ、ヨツボシトンボなどは、産地に行っていないので、まあ仕方ない。
シオヤトンボやコサナエ雌、ヤマサナエ、ホンサナエ雄は採ろうと思えば採れたのだが、他を優先した
結果の怠慢。
アメイロトンボ、オオメトンボ、ハネビロトンボは昨年のヤンバルで採れるはずが、全く姿を見ること
なく終わった。ベニトンボはいるにはいたが、数が少ない。タイワンウチワヤンマは多産地へ行ってい
ないので採れず。

昨年のヤンバルは、カラスヤンマはいつになく姿が多かったが、逆にいつでも見られるはずの止水系の
中型、小型トンボ類が不作に終わった。おそらく、多世代型のこれらのトンボの、ちょうど端境期にぶ
つかってしまったのだろう。
スケジュールの自由が効かない遠征は、ある種出たとこ勝負の賭けの要素を持っていると思う。

今年は遠征できるかどうか分からないが、もしチャンスがあれば、昨年出会えなかった面々が飛び交う
風景を期待したい。
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by brunneus | 2014-01-07 02:20 | つぶやき | Comments(0)
2014年 01月 03日

格好いい

2014年最初の投稿は、正月にも、トンボにも関係ないものを。


ヤブキリ雄
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年末に、申し訳程度の掃除をしたのだが、その一環で出て来たものを展足してみた。
昨年だったか一昨年だったか、夜の高尾山の街灯で摘んだ個体だと思う。
ヤブキリと言えば、何の面白さもないベッタリとした緑色をしたイメージだが、時たまこういった黒化
個体が見つかる。
形はヤブキリそのものなのだが、6本の黒い脚は、長いスパッツを履いた、引き締まったスポーツ選手
のようで、何だか格好いい。

ルリボシヤンマ類の雌も、異色型と同色型(♂型)では、受ける印象がまるで違う。当の虫達には、こ
の体色の変化というのは、どう見えているのだろうか。

色彩というのは不思議なものだ。
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by brunneus | 2014-01-03 13:37 | つぶやき | Comments(0)