トンボの日々

brunneus.exblog.jp
ブログトップ

<   2015年 05月 ( 10 )   > この月の画像一覧


2015年 05月 29日

渋色

先日。埼玉のサナエを見に行った折、足元に一匹の直翅が落ちていた。

a0126535_0563216.jpg

シブイロカヤキリ雌

クモの巣に取られ息絶えた個体だったが、見慣れたクビキリギスと一見して異なる雰囲気に、念のため
持ち帰ったのだった。
シブイロカヤキリは、クビキリギスと時を同じくして活動する春の直翅だが、生息環境がクビキリギス
ほど普遍的ではなく、出会いが今までなかった。
「カヤキリ」と名前にあるので、てっきり巨大な虫を想像していたが、実際はクビキリギスよりもさら
に一回り小さい。これは新鮮な驚きだ。フォルムはカヤキリそのもので、それをそっくりミニチュア化
した姿は、なんとも不思議だ。

今年はシブイロカヤキリの産地を調べようと思っていた矢先のことだけに、思いも寄らぬ拾い物に、ト
ンボ不振の疲れも吹き飛んだ。

時間を作って、本格的にシブイロカヤキリを探索してみよう。
[PR]

by brunneus | 2015-05-29 01:07 | 埼玉 | Comments(2)
2015年 05月 26日

真紅のカミキリ

この時期の悪天は、真紅のカミキリの日、と決めている。
先日、仕事帰りにそのことを思い出し、その足で一路東へ。

最寄り駅には15時に着。駅を出てさっそく探索開始。歩き出して5分、二本目のマテバシイの頭上
の枝に鮮やかな赤色を早速発見。

a0126535_23502649.jpg


幸先良いスタートだが、後が続かない。かなり歩いてようやく二匹目。

a0126535_2351409.jpg


高い所にいたが、枝をたぐり寄せてなんとか確保。ふと脇の枝を見ると、外道のカンショコガネ。

a0126535_23532232.jpg


このコガネムシは他の場所では見たことがない。どのような位置づけのムシなんだろう。

その後も追加が得られない時間が続いたが、最後に良い木を発見。

a0126535_23563617.jpg


写真中央の木に、まとまった数が付いていた。こんな光景も。

a0126535_23583677.jpg


やはり、こういう「当たり」物件に出会うと気分がいい。

a0126535_00310.jpg

ホシベニカミキリ

このカミキリ探索の醍醐味は、やはり緑の葉の中に鮮やかな赤を発見した時のどきりとする感覚だろ
う。一時間半ほどの探索だったが、今年もそのどきりとする感覚を充分堪能でき、満足。

季節は足早に梅雨へと向かっている。
[PR]

by brunneus | 2015-05-26 00:05 | 東京 | Comments(0)
2015年 05月 24日

雌の居所

トンボの雄は成熟すると、基本的に水辺に戻って縄張りを張るので、目につきやすい。いっぽう、雌は
不活発で、普段は水辺周囲の森林や草地などで過ごし、産卵の瞬間だけ水辺を訪れるので、生態を熟知
していないとなかなか出会えない。

そしてこのトンボ。

a0126535_0465864.jpg

ダビドサナエ雌

サナエトンボの中では普通種とされるトンボだが、個人的には馴染みがあまりない。
その理由は、わざわざこのトンボを狙いにポイントに出向かないからだ。それでも雄は偶然手にできる
ことはあるが、雌には殆ど出会わない。
しかし、トンボ図鑑用の写真を集めるようになってからは、どうしても雌を入手せねばならない状況に
なった。どうしたものかと思案していたところだが、先日、別のトンボを狙った帰りの谷津で偶然採集
することができた。
採集した環境は、流れに隣接する木漏れ日の落ちる林道。考えてみれば、「生殖地に隣接する静かな空
間」というのは、ダビドサナエに限らず、多くのサナエトンボの雌に共通する居場所だ。しかし、条件
が合う空間に必ず居るかというとそうとは限らず、結局は運まかせの部分が大きいように思う。

何はともあれ、懸案の一種が片付いたことで、少しほっとしている。
[PR]

by brunneus | 2015-05-24 01:06 | 東京 | Comments(0)
2015年 05月 19日

コサナエ天国

日曜日。

休日はどこのポイントも人で一杯なので、ひっそりと秘密の池へ赴いた。

午前10時半、ポイント着。この時期の晴天は、ほんとうに気持ちが良い。
a0126535_245526.jpg


薮をかき分け池畔に出ると、目の前にさっそくコサナエ。
a0126535_2461339.jpg


足元の葉にも別の個体。
a0126535_2474434.jpg


岸辺を歩くと、次々に足元からコサナエの雄が飛び立つ。その姿を追うと、いつの間にか雌がすぐ脇
で産卵を始めている。

この池は毎年一回は訪れているが、こんなにコサナエが多かった記憶はない。コサナエの棲息に適し
た環境の変化があったのだろうか。

その他、クロスジギンヤンマや、サラサヤンマなど、いつものメンバーが見られた。

a0126535_2523949.jpg


コサナエ以外のターゲットはサラサヤンマの産卵だったが、この日は結局姿を見られず終い。サラサ
の雌との相性の悪さは抜群なので、今年も無事に出会えるかどうか心配になっってきた。
[PR]

by brunneus | 2015-05-19 02:57 | 東京 | Comments(2)
2015年 05月 17日

カミキリ2種

最近採集したカミキリムシ2種。

a0126535_0343423.jpg

左:ハイイロヤハズカミキリ 右:ルリカミキリ

ハイイロヤハズの方は、先日のトラフトンボの産地の帰りに、最寄り駅の待合室の窓にくっついてい
た。
以前、遊び半分でササの茎の割り出しをやってみたことがあるが、当たるはずもなく、すぐに飽きて
いた。根気よく探さなければいけないムシの採集には向いていない性分なので、ハイイロヤハズはと
っくに諦めていた。「忘れた頃にやってくる」とはまさにこのことだろう。

ルリカミキリは今年は出が遅く、ようやく昨日になって発見。ほんの数分のルッキングだったが、視
界の葉裏に4匹程度見えたので、今年も順調に発生しているようだ。
やはりルリカミキリは「曇天の夕方」に活動が活発になるようで、葉裏に止まる個体以外にも、飛翔
する個体もいくつか見た。

次は、あの真紅のカミキリを探しに行こう。
[PR]

by brunneus | 2015-05-17 00:44 | つぶやき | Comments(0)
2015年 05月 14日

遠い幸運

今年のトラフトンボは日が悪かったせいか、姿を見ることは少なかった。

それに比例して、採集した雌の個体変化の割合も少ない。

a0126535_2385951.jpg


手にした個体は概ね上の画像のパターンの中に収まっている。かの産地は雌の無班型が出ることで有名
だが、同行者が無班を次々に採る中、ついに出会うことは叶わなかった。
無班型が良く出没するエリアなどなく、ひたすら歩き回って偶然出会う幸運に縋るしかない。普段の行
いが悪いおかげで、自分の所には幸運は転がり込んで来なかった、ということだ。

トンボシーズンは開幕したばかりだが、最近はすこぶる調子が悪い。
このスランプからいつ脱出できるのだろうか、、。
[PR]

by brunneus | 2015-05-14 23:16 | 千葉 | Comments(0)
2015年 05月 10日

若草色

先日のトラフトンボの沼では、お馴染みのトンボにも出会えた。

a0126535_3301878.jpg

アオヤンマ 左/雄 右/雌

手にしたのは、この時期ならではの若草色の未熟個体。

このトンボは面白い。
空高く悠然と旋回している時もあれば、密生するアシやガマの間を素早く飛び回ったり、どこからとも
なくふらふらと飛んできて、不器用に足元に落下することもある。
俊敏なのか鈍重なのか分からないヤンマだ。

水辺に近い草むらに踏み込むと、そこらじゅうから飛び立つくらい多くの個体に出会う日もあるが、汗
だくになっていくら探しても、一匹たりとも巡り会えない日もある。

天気もいいし、今日は楽勝で採れる、と高をくくっていると坊主を食らうことも。

行動や出現の全てにおいて、自分にとって掴み所のないヤンマだ。
いつか、一日中沼に張り込んで、じっくりと生態を観察してみたい。
[PR]

by brunneus | 2015-05-10 03:30 | 千葉 | Comments(2)
2015年 05月 06日

成果がない

昨日は、予報に反して午前中が曇天で行動ができなかった。
午後になりようやく晴れて気温も上がったので、ムカシトンボの生殖活動でも見ようと、八王子の渓流
へ。

a0126535_0455864.jpg


午後3時半、ポイント着。既にあたりは薄暗い。たくさんのカゲロウの仲間が流れの上を舞っている。
群れから外れて、近くの電柱に止まった個体が。

a0126535_047573.jpg


なんという名前のカゲロウだろうか。

岸辺に腰掛け、ぼんやりとカゲロウを眺めながらムカシトンボを待つが、一向に姿を現さない。
気温はぐんぐん下がり、さらに薄暗くなってゆく。トンボが飛ぶ雰囲気ではなくなってきたので、そ
そくさとポイントを後にした。

ふと足元の流れを見ると、さきほどのカゲロウの夥しい亡骸が。

a0126535_0503063.jpg


なんと儚い生き物なのだろう。
、、、と思うのは人間の感傷にすぎず、成虫が短命なかわりに一斉に羽化することで雌雄の出会いの
確率を上げる、という彼等なりのしたたかな戦略なのだろう。

帰り際に、日だまりに憩うニホンカワトンボの透明型雄と橙色型雄を摘んで帰宅。

a0126535_0542266.jpg


カワトンボの展翅は絵になるので好きだ。

今日は成果らしいものは何もなかったが、晴れた休みの日に家で燻っているよりは随分ましだ、と思
うことにする。
[PR]

by brunneus | 2015-05-06 00:59 | 東京 | Comments(0)
2015年 05月 04日

回復傾向?

数日前の仕事帰り。

いつものように地面を凝視しながら駅前通りの歩道を歩いていると、発見。

a0126535_11592895.jpg


オオキイロコガネ。
昨年は過去最低の個体数で、あっという間にシーズンが終わってしまったが、今年は若干持ち直してい
るようだ。
路上にぽとりと落ちている現場を押さえたいと常々思っていたが、この日は偶然カメラを持っていたので、
初めて生態写真が撮影できた。

こういう写真を撮る場合、、、人目は気にしない!
[PR]

by brunneus | 2015-05-04 12:05 | 東京 | Comments(0)
2015年 05月 02日

巡礼

5月。
気持ちとは裏腹に、季節は容赦なく動き続ける。

苦手な早起きを乗り越え、一路東へ。
電車に揺られ3時間、10ヶ月ぶりの駅へと降り立つ。ポイントへと向かう道中の水田は、ちょうど
田植えの時期。瑞々しい稲穂と、青空を映す水面が眩しい。

a0126535_0222690.jpg


午前10時半。ポイント着。
柔らかな風と、懐かしい泥の香りとともに、いつもの風景が出迎えてくれた。枯れたアシと鮮やかな
新緑は、この時期ならではの組み合わせだ。

a0126535_0251393.jpg


周辺の空き地へ踏み込み、狙いのトンボのシルエットを探すが、いくら探しても見当たらない。時間、
気候共に最高の条件のはずだが、、。
嫌な予感が頭を過った頃、ようやく怪しげな個体を発見。慎重にアプローチし、スイングする。


a0126535_0294337.jpg

左:トラフトンボ雄 右:トラフトンボ雌

雌のぼってりと太い腹部。程よく成熟しているようだ。
さらなる追加を求めてあちこち彷徨うが、今年は群飛するポイントに出会わない。強烈な太陽光に次
第に体力が奪われる。
見上げた空には、成田空港から離陸した旅客機。これもいつもの風景だ。

a0126535_0342641.jpg


その後も各ポイントを巡るが、雌は単発ばかりで、この時期の醍醐味である集団摂食の現場を見るこ
とが出来なかった。

ともあれ、今年もトンボの巡礼の日程を順調にこなせていることに満足。ポイントでは嬉しいことに、
このブログの読者の方に出会うことができた。こんな自己満足の数々に付き合って頂いている方が存
在することに、改めて驚き、感謝。

どこも混み合う連休は小休止。明けた一週目から再び動き出そう。
[PR]

by brunneus | 2015-05-02 00:39 | 千葉 | Comments(2)