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2016年 02月 28日

悪いニュース

トンボ仲間からの悪いニュース。

第二の故郷とも言うべき南の島に、動植物採集禁止の網がかけられようとしている。
純粋に動植物保護のためと言うなら理解できなくもないが(トンボに関して言えば、採集禁止までし
て保護すべき種は思い当たらない)、結局、保護の先には世界遺産登録を見据えた地域経済の活性化、
つまりカネ、という所が見えてしまうのが納得できない。

それにしても胸くそが悪いのは、美辞麗句を並べるいっぽうで、「貴重な自然が広がる地域」で林道
建設は続けられ、挙げ句の果てには、その地域のすぐ傍に、外国軍のヘリコプター基地まで作ろうと
している、ということ。指定地域にヘリ基地がある自治体が含まれていないのも、何か関係があるの
だろうか。
さらに、広大な面積を占める外国軍の熱帯野戦演習場や点在する基地は、保護適用外だ。(演習場は
返還される、という話もあるが、実行性は不明。あるいは返還に絡んだ動きなのかもしれない)

一連の流れを見てみると、昨年降って湧いたように報道されたユニバーサルスタジオ誘致の話と同様
に、基地恒常化へ向けた目くらましなのではないか、、と勘ぐってしまう。


世界に対して、この曝け出された矛盾を恥ずかしいと思わないのだろうか?
自然保護の名を借りた、新たな環境破壊。南の島に限らず、この手の話は枚挙に暇がない。
どうやらニッポンは、順調に「自然保護ファシズム」の道を邁進しているようだ。

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by brunneus | 2016-02-28 00:15 | つぶやき | Comments(0)
2016年 02月 17日

別種?

関東周辺ではド普通種であるオオシオカラトンボ。

足元をぶんぶん飛び回っていても、とてもネットを振り回す気持ちにはなれない。
しかし場所が南西諸島となると、ついつい追い回してしまう。その理由がこれ。

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左:オオシオカラトンボ雌(神奈川県産) 右:オオシオカラトンボ雌(奄美大島産)

このトンボの雌は、沖縄諸島以北の南西諸島では黒色部が後退し、橙色が強くなるのだ。
トンボのことを良く知らない人にとっては、とても同じ種類には見えないだろう。実際、関東の野外で
見るオオシオカラトンボの雌は「黒いトンボ」に見えるが、沖縄諸島や奄美では「オレンジ色のトンボ」
に見え、何の種類か分からなくなることがある。

今の所は同じ種類内での地域個体群という扱いだが、最近流行りのDNA解析では明瞭な差異が見られる
という。そのうち「メスアカオオシオカラトンボ」という名前でも付けられるのかもしれない。

なぜこのような変化が起きるのだろうか、、、。南西諸島のトンボは眺めていると色々考えさせられる
ことが多く、いつまでも飽きない。

南方への現実逃避の日々は続く。
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by brunneus | 2016-02-17 00:11 | つぶやき | Comments(0)
2016年 02月 10日

Hemicordulia

こう毎日寒いと、現実逃避した意識は、自然に南方へと向かう。

南方のトンボと言えば、その名に「南」を冠するミナミトンボの仲間が真っ先に浮かぶ。国内ではミナ
ミトンボ、オガサワラトンボ、リュウキュウトンボの3種が分布するが、薄暗い水辺を好むことや、
主に早朝や薄暮時に活動することなどから、掴み所のない、存在感の薄いトンボ、という印象がある。
全身を金緑色に包んだ姿はエゾトンボの仲間である証拠でもあるが、小さな胸、すらりと細長い腹部は
どこかなよなよと頼り無さげだ。この「頼りない感じ」が、亜熱帯の林縁をせかせかと飛び回るシルエ
ットと相まって、個人的には「南」を強く感じてしまうのだ。

世界に目を転じてみると、ミナミトンボの仲間は、オセアニアを中心とした熱帯地方に広く分布してい
るらしい。その中でも特に目を引くのは、このトンボ。

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左:Hemicordulia tau(デジタルイラスト) 右:リュウキュウトンボ雄

比較用にリュウキュウトンボを並べてみたが、左は、オセアニアに分布するミナミトンボの仲間。なに
かの本では「タウミナミトンボ」という名前が付されているのを見たことがある。
「ミナミトンボと言えば金緑色」という狭い島国の常識を覆す色彩。まるでトンボ科のような体色は、
とても同じ仲間には見えないが、華奢な体型はまさにミナミトンボそのもの。

インターネットでは、比較的明るい水辺を飛翔する写真が多く散見されるが、実際のところはどうなの
だろうか。

そんな妄想に耽っているうちに、春はあっという間にやってくる。
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by brunneus | 2016-02-10 01:58 | つぶやき | Comments(0)