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2016年 03月 26日

高嶺と蚊取

画像整理をしていたら出てきたので、何の脈絡もなくタカネトンボとカトリヤンマ。

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タカネトンボとの初めての出会いは、記憶を辿ると2001年。トンボ仲間と訪れた、埼玉の低山上に
ある小さな池だ。タカネトンボを含めたエゾトンボの仲間をいつ知ったかは定かではないが、おそらく
学生の頃だろう。それまでトンボの色といえば、オニヤンマの黄色と黒の縞模様か、アカトンボの赤、
それ以外ではせいぜいギンヤンマの緑色と茶色くらいしか頭に無かった。ある日、図書館の図鑑に、全
身が金緑色に包まれた不思議な一群を見つけたときの新鮮な驚きは、今でもよく憶えている。
木漏れ日が落ちる薄暗い岸辺を、エメラルドグリーンの複眼を妖しく輝かせながら時折通り過ぎるシル
エット。初めて訪れた埼玉の池では、薄暗い背景に溶け込むような慣れない動きに面食らい、最初の個
体を手にするまでずいぶん苦戦した。
トンボの知識が増えるにつれ、関東ではそれほど珍しくはないトンボだということが分かったが、今で
も見かけると当時の記憶が蘇り、ついつい手が出てしまう。

カトリヤンマも、2001年、トンボ仲間に案内された埼玉の湿地で初めて手にした。「カトリは楽勝
だよ」という仲間の言葉の影響か、あっけなく最初の個体を手に出来たからか、タカネトンボに比べて
あまり印象に残っていない。「ふうん、これがカトリヤンマね」という程度の感想だったと思う。確か
その日はネアカヨシヤンマをメインターゲットにして意気込んだものの、これから、という時間に土砂
降りに降られて、成果がカトリヤンマたった1頭だけだったことも、印象が弱い原因かも知れない。
カトリヤンマは関東南部ではかなり産地が極限されている、という事実を知ったのは、ずいぶん後のこ
とだ。
都内では、西多摩の一部に多産地があったが、ここ数年は訪れていないので分からない。昨年、かつて
の多産地から尾根ひとつ隔てた谷津で、そのポイントでの自己初となる雄を手にした。薄暗い地表をせ
かせかと飛び回る習性からは想像できないが、分散力は意外とあるのかもしれない。
いる場所にはいくらでも飛んでいるが、それ以外の地域では、生息環境があっても全く姿を見ない。い
っぽうで予想もしない場所にひょこり姿を現す、というなんとも掴みどころの無いヤンマだ。

トンボの妄想に耽っているうちに、国立駅前では、桜が二分咲きとなった。
シーズン開幕はもうすぐそこだ。










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by brunneus | 2016-03-26 02:04 | つぶやき | Comments(0)