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2017年 04月 26日

テネラル

昨日。

昨年の晩夏に雌から採卵し、孵化したマルタンヤンマの幼虫が羽化。

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確か8月下旬頃に採集した雌だったと記憶しているので、幼虫期間が大体9ヶ月。自然の状態より若干
早い。雄の淡い期待もあり、敢えてきちんと確認しなかったのだが、予想通り雌の羽化となった。

それにしても、マルタンヤンマの未熟個体を見るのは本当に久しぶりだ。雌の成熟度による体色変化は
雄ほどではないが、透明な翅、明るい色調の胴体、灰色の複眼など、未熟期にしか見られない色彩が新
鮮。こうして見ると、トビイロヤンマの未熟個体を彷彿とさせ、やはり近い仲間なのだなあ、と実感。

都内近郊ではマルタンの未熟個体が飛ぶポイントを把握していないが、この雌を見て、今年は探してみ
たくなった。








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by brunneus | 2017-04-26 23:10 | 東京 | Comments(0)
2017年 04月 23日

雌モード

トンボは毎年同じ時期、同じ場所に姿を現すが、その行動パターンは様々な条件によって、微妙に変化
する。

先日訪れたムカシトンボの産地は、成熟前の摂食個体が飛ぶ場所なのだが、通常は広い空間をゆっくり
と旋回するパターンが多い。しかし、先日訪れた時は広い空間を飛ぶ個体は殆どなく、脇を流れる渓流
の上を往復する個体が多かった。渓流の上をスウォーミングする小虫が多かったので、それがムカシト
ンボの行動に影響を与えたのだろう。

その他では、採集した個体が雌ばかりだったことが印象的。雄も少しは混じっていたが、今までの経験
上、ここは雄の方が多い場所だ。これは、時期的なものなのか、天候的なものなのかは分からない。

このポイントに通って10年ちかくになるが、まだまだ分からないことだらけで、それがまた面白い。

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さて、次はどこに行こうか。









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by brunneus | 2017-04-23 00:45 | 東京 | Comments(0)
2017年 04月 20日

2017開幕

都内では4月15日前後から、ようやくウェブ上でちらほらムカシトンボの羽化情報が見られ始めた。
すぐにでもフィールドに出かけたい衝動に駆られるが、活動する個体が増えるのを待つために数日我
慢。そして高温晴天の日、仕事前の数時間を使って、一年振りのポイントへと足を運んだ。

山はまだ浅い緑色にうっすらと染まり、所々にヤマザクラのピンク色が眩しい。道中の渓流沿いから
はミソサザイの張りのある元気な声。耳を澄ますと、その奥からヤブサメのか細くも脳天に突き刺さ
る声が響く。頭上からは、ヒガラ、キビタキの艶やかな囀。何もかもが、一年前と同じだ。

そしてポイント。空間を飛ぶ雑多な小虫を眺めていると、出し抜けに半透明の棒状物体が、翅をキラ
キラと輝かせながら視界を横切る。一年振りの再会。

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ムカシトンボ。
記録を読み返すと、今年は昨年よりも5日遅い採集ということになる。
狂気の季節の幕開けだ。






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by brunneus | 2017-04-20 01:24 | 東京 | Comments(0)
2017年 04月 16日

使者

最高気温26度。半年振りの、身体にまとわりつく生暖かい空気に戸惑う。数日続いた強風で桜の花び
らは一気に散り、待ちわびていたかのように、その下から青々とした若葉が顔を出している。駅前広場
を飛び交うツバメ。いつの間にかイロハモミジの葉が全開になり、小さな赤い花を咲かせている。
街の風景が、劇的に変わった。

そろそろかな、と二日ほど前から帰宅途中の路上に目を凝らすようにしていたのだが、ついに今日、そ
れを見つけた。

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国立の春の終わりを告げる使者、オオキイロコガネ。

ここ数年、徐々に数を減らしてきているように感じるが、個体数が減っているのではなく、もしかした
ら街灯のLED化が原因なのではないか、と疑っている。
今日得た個体は恐らく雄。脚が身体に対してアンバランスに長いので、個人的に甲虫界のチンパンジー、
と呼んでいる。

春の終わり、夜が楽しい季節がやってきた。







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by brunneus | 2017-04-16 23:26 | 東京 | Comments(0)
2017年 04月 13日

斜め目線

トンボは、上面性と側面性を併せ持つ昆虫だ。
近年の図鑑では、スペースの都合からか側面のみの扱いが多い。しかし上面側にも特徴を備えたもの
も多いので、どちらを取るかは悩ましい所。そこで「斜め」はどうだろうか?

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こうして見ると、胸部や腹部の斑紋の繋がりがよく分かるし、なんといっても立体感がある。
翅の形にパースが付いて歪んでしまうので、全体像としては使えないのだが、補助的には、こういう
斜めからのものもあって良いのでは、と思う。

やっと春らしい気候になってきたが、恐らくムカシトンボが飛ぶのはもう少し先になってしまうだろ
う。昨年は4月14日に最初の個体を手にしている。
さて、今年最初のムカシトンボを手にするのは、いつのことになるのだろう。







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by brunneus | 2017-04-13 22:50 | つぶやき | Comments(0)
2017年 04月 06日

巡礼

舌の根も乾かぬうちに、突発的に埼玉のスギカミキリ定番ポイントへ。

最高気温は21度。歩くうちにうっすらと汗が滲む。道中の路上には、暖かさに誘われたツチイナゴが
出迎えてくれた。

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ポイントの杉林に到着。はやる気持ちを抑えつつ、丁寧に幹の皮を捲っていくが、虫影は見当たらない。
時にはこんな住人と目が合ったり。

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片っ端から幹を確認するが、いっこうにスギカミキリを探し当てられない採集センスの無さを、この日
も嫌と言うほど思い知らされる。そして投げやりな気持ちで一枚の皮をめくると、ようやく待望の姿が。

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他に用事もあったので、この日はこれで満足。春爛漫の、白く霞んだ眠たげな風景の中を、駅までのん
びり戻った。

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採集したのは、腹部がでっぷりと膨れた大きな雌。

スギカミキリは、シーズンの始めに無くてはならない存在だが、ここ数年はそれほど熱心に追いかけよ
うという気持ちにはならない。複数採れればそれはそれで良いのだが、一匹でも充分満足してしまう自
分がいる。採集方法が自分に不向きということもあるが、スギカミキリ採集は春一番の自然巡礼、とい
う意味合いが強くなってきているのかもしれない。姿を確認できれば、それで良いのだ。

季節の歯車が、かちりとひとつ進んだ。さて、次はムカシトンボだ。





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by brunneus | 2017-04-06 23:37 | 埼玉 | Comments(0)
2017年 04月 05日

渋色と首切•2017

昨年国立界隈で採集したシブイロカヤキリとクビキリギスを標本に。

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やはり褐色系の直翅は、雑な処理でもリアルな色が残るので楽だ。
数日前までの、季節を逆行したような寒い日々からやっと抜け出せたが、それが原因かは分からないが、
まだ今年はクビキリギスの声を聞いていない。
昨年はシブイロカヤキリの声もあちこちで聞かれたが、はたして今年はどうだろうか。

3月中旬に四国でタベサナエが羽化したという。関東のムカシトンボも来週には飛び出すだろう。いや、
今年は桜が遅れているので、その次の週か、、。
今年はスギカミキリを手にしないまま、トンボシーズンに突入するかもしれない。





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by brunneus | 2017-04-05 01:06 | つぶやき | Comments(0)