トンボの日々

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2009年 08月 14日

金緑色シリーズ・その1

やっとチャンスが巡ってきた。休み+晴れ。

北関東遠征第1弾。前日の予報は、雲はあるものの、その中に頼もしい太陽マークが燦然と輝く。

意気揚々と準備をし、就寝。
翌朝、念のため予報を見ると、、、





太陽マークが消えている、、



そして夕方から雨、、





自分は、なんか悪いことしたんだろうか、、?

誰だか知らないが、どこまで邪魔するつもりだ!!
と、やり場のない怒りを抱えつつも、考えてみる。
とりあえず行ってみて、状態が悪ければ引き返す。
そう思い、重い心と体を引きずり、駅へ向かう。

そしてポイント最寄り駅。
どこからどう見ても「曇り」だが、いざ来てみると、少ない可能性に賭けてみたくなった。

そしてポイント。
着くやいなや、足元の流れに金緑色の影!
そして流れに沿って進むとまた金緑色!

どうやら朝の心配は無用だったようだ。
しかも雲の間から日差しが、、。


結局、縄張りを張る雄の数はかつてなく多く、一度だけだが雌の産卵も見られて、
どっぷりと満喫、静かで充実した時間を過ごすことができた。

雌の追加が欲しいところだが、午後1時を過ぎても気配がない。
遥かな帰路と、明日を考え、早めに撤収することにした。

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そして今日。
早朝5時起きで金緑色第2弾を敢行するつもりが、アラームの音に体が全く反応できず、
布団の中で敢えなく延期を決定。
何もしないのももったいないので、近場の某山麓にコシボソヤンマでも見にいこう、、。
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# by brunneus | 2009-08-14 15:10 | 栃木 | Comments(2)
2009年 08月 11日

西多摩の谷津

台風が各地に傷を残しながらゆっくりと去った。
おかげで大事な休みがパーだが、今日は気になっていた西多摩の谷津に行ってみた。
黄昏ヤンマを見に。

平地は青空もあったが、山沿いは厚い雲に覆われて薄暗い。
環境は良いがエリアがだだっぴろく、ポイントを絞れない。

18時。
マルタンヤンマ雌が上空をぽつんと旋回。
少しずつ数が増えていくが、高いのとエリアを広範囲に飛ぶので、なかなかチャンスが訪れない。

18時30分。
ラチがあかないので、場所を移動したら大当たり。頭のすぐ上をマルタンヤンマ雌の群れが飛び交う。

濃い灰色の空を旋回する、いくつもの赤茶色のシルエット。
やっぱりマルタンヤンマの群飛はいつ見てもいいものだ。

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成果:
マルタンヤンマ♀5
ラミーカミキリ♂1♀1
ヤマトタマムシ♀1(帰りの駅の灯火)
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# by brunneus | 2009-08-11 20:31 | 東京 | Comments(0)
2009年 08月 10日

今年も

休日と天気の相性が抜群に悪いようだ。

8月第一週〜二週の休日が見事に悪天。
今日明日は、ほんとは金緑色遠征のつもりだったが、太陽マークの予報が、曇りから、雨粒マークへと次々に変わり、そしてついに傘マークだ。

日本近海の低気圧は、僕の休日を知っているようだ。

昼間に飛ぶトンボは、ほんとうに天気に左右されやすい。

曇っても飛ぶのは黄昏飛翔性のヤンマ類と、灯火に集まる甲虫。
、、、かといって、身近にこれらのポイントも無く、、。

こういう日はストレスが溜まる。
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# by brunneus | 2009-08-10 00:03 | つぶやき | Comments(4)
2009年 08月 05日

甲虫キャラバン

月曜日。

予報は久々に晴マークが出た。

ここで悩む。
金緑色系トンボの北関東か、かねてから採りたかった金緑色系の甲虫、アオカナブンか、、。

アオカナブン自体は別に珍しいわけではないが、個人的にあの何ともいえない幻光色に惹かれてしまう。
手持ちはあるのだが、さらにまた見てみたくなった。

アオカナブンは寒冷地を好むカナブンなので、東京の平地には分布しない。青梅の時にも採れたが少なく、しかも早朝のビーティングで採ったので、今は無理だ。

そこで昔沢山いた実績のある山梨県北部まで足を伸ばしたらどうか。

しかし、アオカナブンは7月がピークで、ちょっと今はもう遅い、、。しかし、金緑色系トンボはまだまだシーズンだが、アオカナブンは早いほどいい。優先順位はこちらにあるように思えてきた。

アオカナブンだけでは寂しいので、さらに足を伸ばして、高原地帯の湿地でルリボシヤンマ類、さらに帰りに夕暮れ以降まで粘って、駅で灯火もくっつけてみた。

山梨甲虫、トンボキャラバンだ。

そして早朝5時30分に自宅を出る。

まず順番で行くと、高原の湿地。
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予想はしていたが、、。麓は晴れていても、ここはまだ雲の中。当然ルリボシヤンマ類はゼロ。アカネ類の未熟成虫がやたらといる。
しかたないので、開けたところにあるノリウツギの花を掬ってみる。
別に自分はカミキリ屋ではないのだが、ミーハー気分が先に立って、「教科書通り」の光景が見たくなった。

さっと掬うと、ネットの底にはたくさんの虫の影。アブやハチに混じって、細長い甲虫の姿を見つける。

いた!

まずはヨツスジハナカミキリ。これは大型で目立つので名前は覚えていた。そして金緑色に輝くのはカラカネハナカミキリ。これも覚えやすい。その他小さなハナカミキリもいる。これは多分、「ピドニア」と言われている類だろう。持ち帰って名前を調べてみよう。
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ハナカミキリを掬っていると次第に日差しが差し込むようになり、湿地からは羽化したばかりのルリボシヤンマたちがゆっくりと森へ飛び去る。そのすぐ側からは産卵中のルリボシヤンマ。
しかし同時に、ハイカーたちがわんさか押し寄せて来た。これでは気持ちよく網は振れない。諦めて、下山。

途中の路傍に伐採されたモミの幹があり、そういえばヒゲナガカミキリ、、。と思って何気なく見ると、いた。
ヒゲナガカミキリではなく、シラフヒゲナガカミキリが。しかもペアで。
東京では奥多摩の山頂の亜高山針葉樹林まで行かないと見られない寒地性の種。
ヒゲナガよりも何十倍もレアなカミキリを捕まえてしまった。

その後は目玉のアオカナブンを求めて移動するが、そもそも樹液自体見つからない!!
最後にやっと見つけた樹液には、カナブンとクロカナブンばかり。もうアオカナブンのシーズンは終わってしまったようだ。

ほどなく日暮れ。
暗くなるのを待ち、ホームへ入るが、気温が低いためか、虫の姿は少ない。唯一アカアシクワガタ雄が来たのが収穫。
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気付いて見ると、トンボは道ばたで拾ったオナガサナエ雌だけで、甲虫ばかり採れた日だった。
しかし、ハナカミキリ類は思いのほか面白く、たまにはこんな夏の日もあってよいかな、と思う。
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# by brunneus | 2009-08-05 15:31 | Comments(5)
2009年 07月 31日

複眼に関しての研究

いつもコメント頂いている方のブログに対抗して(笑)

自宅羽化したヤンマの複眼の色の変化を比べてみる。
トンボの複眼はどの種類もとても奇麗なのだが、ヤゴから羽化したばかりの成熟していない成虫の複眼は、地味な色をしている。
常々、どういう過程でああいう美しい色になるのか、ということに興味があった。

例えばネアカヨシヤンマ。

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羽化直後。複眼はまだ灰色の部分が多い。

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1週間くらい。複眼前方が少しずつ青みを帯びてくる。

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3週間後。すっかり成熟した個体。

注目すべきは、複眼だけでなく、体の黄色い帯も、緑色に変化していること。そして複眼の中の小黒点が、成熟するにつれて増えている。


例えばヤブヤンマ。

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羽化直後。まだ小黒点は殆ど発現していない。

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羽化1週間後。小黒点が発現し、複眼表面に光沢もでてきた。

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羽化約10日後。複眼中程が次第に青味を帯びてくる。

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羽化後約3週間。複眼全体に青味が広がる。ほぼ成熟。
ヤブヤンマで面白いのは、先に小黒点が完全に発現してから色が変わる、ということ。複眼と同時に顔面も青くなっている。


昆虫のなかで最も視覚が発達したトンボ類。複眼や体の色の変化は、性的に成熟したシグナルで、色の変化を確認してから生殖行動に移るのかもしれない。
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# by brunneus | 2009-07-31 16:50 | つぶやき | Comments(6)