トンボの日々

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2018年 05月 19日

よくわからない

ヒメクロサナエはムカシトンボの時期に羽化個体は良く見かけるが、成熟した個体がどこで何をしてい
るのか長年の謎だった。
図鑑の記述によると「河川源流部で生殖活動云々」と書かれているので、何度か心当たりの環境を訪れ
てみたのだが、成果は無かった。
梅雨前の貴重な晴れ間をこの小さなサナエだけに費やすのも勿体ないので、熱心に探索する気にはなか
なかなれない。しかし、いつまでも放置するのも気持ち悪い。
そこで先日、既知のポイントを知っているSさんに助けを求めると、嬉しいことに快諾して頂いた。

そして当日。
天気はまずまず、期待を膨らませてポイント入りすると、トンボの姿がない。Sさんも首を傾げるが、
少し気温が低いことと、ポイントの上流から常に冷気が吹き込んでいることが原因しているのかも知れ
ない。
結果は、突然足元に飛来した雌ひとつと、Sさんに譲って頂いた雄ひとつをなんとか手にしただけに終
わった。

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トンボの状況は日替わりで、もとより「採れることが当たり前」とは思っていない。
この日は仕事があったので早めに切り上げたのだが、帰りの道すがら、Sさんのポイントを念頭に、同
じような沢をいくつか遡上してみたのだが、いずれもヒメクロの姿は見当たらなかった。

ヒメクロサナエが現れた環境は特別なものでなく、一見するとどこにでもありふれた風景で、どこにで
も普遍的に棲息していそうに思えるのだが、そう単純な話ではないようだ。

結局、ヒメクロサナエについては未だによく分からない。
さらに地元でも探索したいところだが、その時間を取ることは今年も叶わなそうだ。

貴重な時間を、案内に費やして頂いたSさんに感謝。






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# by brunneus | 2018-05-19 00:34 | 東京 | Comments(0)
2018年 05月 16日

健在

5月上旬から近所のルリカミキリの発生木をこまめにチェックしているのだが、いっこうに姿が見られ
ない。姿はおろか、食痕も見つからないのだ。
ついに駆除されてしまったか、、と残念に思っていたのだが、昨日、仕事帰りに立ち寄ってみると、、

いた!

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良く探すまでもなく、ひとつの視界の中にいくつも見つかる。いつの間に、、、。

そして見上げると、、

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レッドロビンの上をふわふわと飛ぶいくつもの影。
活動時間帯である黄昏時だからか、植え込み一帯がルリカミキリのお祭り場と化していた。

今年はついにオオキイロコガネを一回も見ずにシーズンを終え、ルリカミキリまでも、、と寂しい気持
ちになっていたのだが、ルリカミキリ盛況の風景を見て、少し安心した。

国立に、やっと春本番が訪れた。










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# by brunneus | 2018-05-16 23:48 | 東京 | Comments(0)
2018年 05月 15日

未熟と老熟

ムカシトンボはゴールデンウィークが旬というイメージだが、その後も5月下旬まで細々と姿が見られ
る。
この時期の老熟個体の色調変化は、雄で特に顕著だ。

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上は4月下旬に得た個体、下は5月中旬の個体。
老熟した個体は一見して黒っぽくなる。その原因は、腹部の黄色斑が、腹背側を除き黒化するからだ。
黒化というより、黒くくすむ、という表現が適しているかもしれない。これは例えば、エゾトンボ、ハ
ネビロエゾトンボ雄の翅胸斑の黒化とは趣を異にするものだ。

大型連休が終わると気持ちは晩春のヤンマやサナエに向き、ムカシトンボのことはいつの間にか忘れて
いる。しかし、去り行く春を見届けに細々と活動を続ける老いたムカシトンボに会いに行くのも、良い
かもしれない。






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# by brunneus | 2018-05-15 23:21 | その他 | Comments(0)
2018年 05月 14日

黄昏仕様

数日前。
各地のポイントを巡ったあと、一日の仕上げに、ふと思い付いて静かなムカシトンボのポイントを訪れ
てみた。
既に太陽は尾根の向こうに沈み、あたりは薄暗い。上流から冷気が吹き下ろしてくるので寒くてじっと
していられない。こりゃだめだ、、。と早々に諦めようと思った矢先、下流から黒い影がゆらゆらと接
近いてきて、すぐ下流の茂みの下に消えた。すかさず消えたあたりにネットを振ると手応えあり。

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ムカシトンボ雌。
すっかり老熟して翅も淡い褐色に煙っている。手にした瞬間、違和感を感じたのだが、頭部を見てその
理由が分かった。複眼が黒ずんでいるのだ。

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左が今回の雌。右が別の日に採った雄。
ムカシトンボの複眼は通常は右の個体のように、何とも言えない銀白色なのだが、今回手にした雌は
上半分が黒い。
これは老熟由来ではなく、薄暗い場所で活動しているからではないか、と思うがどうだろうか。

周囲の環境の明るさで複眼の色が変わるのはカマキリやキリギリス類が有名だが、トンボではヤブヤン
マが顕著。ムカシトンボでもこのような色素の変化があるとすれば、面白い。

ムカシトンボとは長い付き合いになるが、こういう発見があるからやめられないのだ。
他の個体でも同じ変化があるのか調べてみたいが、果たして時間を取れるのだろうか、、、。







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# by brunneus | 2018-05-14 23:04 | 東京 | Comments(0)
2018年 05月 11日

甲虫2種

久々に太陽が顔を出したので、仕事前の短時間、近場の池へ。

池の近くの草地にはハラビロトンボが群れている。

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時々池に飛び込んでくるのは、クロスジギンヤンマ。

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雌の産卵を少し待ってみたが、時間切れ。

そして帰り道、2種の甲虫に出会った。

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アオマダラタマムシ

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クロカタビロオサムシ

アオマダラタマムシは、初夏の里山で見られる美しいタマムシ。探そうとすると出会えないが、この日
は歩道の手すりに止まっていた。この虫とのいつも出会いはこんな感じ。
クロカタビロはこの場所では初めて確認。近い仲間のエゾカタビロに比べれば少し地味だが、他のオサ
ムシにはないカタビロ独特のいかついフォルムが魅力だ。池の周辺にはキアシドクガの幼虫が蛹化する
ために大量に這い回っていたので、それを目当てに出てきたのかもしれない。

短時間だったが、爽やかな空気を胸一杯に吸い込み、よい気分転換になった。







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# by brunneus | 2018-05-11 22:43 | 東京 | Comments(0)