トンボの日々

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2010年 07月 21日

トンボの視界

アオヤンマやネアカヨシヤンマは、雌雄でほとんど色彩が変わらない。
その他にも、色彩が雌雄で変化がないトンボは結構いる。

特に、サナエトンボ類は殆どが雌雄同色だ。そしてエゾトンボ科も雌雄同色が多い。
雌雄の色彩異化が最も進んでいるのは、トンボ科だろう。
ヤンマ科は、ミルンヤンマ属、サラサヤンマ属、コシボソヤンマ属、ギンヤンマ属、アオヤンマ属などが、
雌雄同色の種が多いグループだ。
いっぽう、マルタンヤンマ、ヤブヤンマなど、雌雄で全く色彩が異なる種も多い。

色彩が違う、ということは、視覚が発達している証拠。
人間と同じような色世界が見えているかは疑問だが、とにかく、色彩で雌雄のコミュニケーションをとっていることは間違いない。

たとえばマルタンヤンマ

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雄(上)は目の覚めるような鮮やかなブルーの複眼と、体斑を持つ。
雌(下)は深い飴色を帯びた、なんともいえない褐色系の複眼と若草色の体斑。

しかしこのヤンマは、朝夕の薄明薄暮時にしか飛ばない。
晴天の日照下ならいざ知らず、薄暗い中で、この鮮やかな体斑は、はたしてどれくらい効果があるのか、
ちょっと疑問だ。

ほんとうのことは、マルタンヤンマにインタビューしてみるしかない。
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by brunneus | 2010-07-21 01:15 | つぶやき | Comments(0)


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