天気は快晴、気温は20度、少し前に神奈川でムカシトンボ羽化。
これらの情報を得て、八王子市の古いムカシトンボのポイントへ出かけてみた。
殆ど期待はしていないが、あわよくば梢の上をぎゅんぎゅん飛ぶ未熟個体が見られるか、
と淡い期待を胸にバスを降りる。
キセキレイの澄んだ声と、向かいの山肌の薄く緑に色づいた木々。
1年ぶり(日誌によると、まさに昨年の4月13日だった!)に出るフィールドは
変わらぬ姿で出迎えてくれた。
(着々と進む巨大な空中道路は別として)
気温はぐんぐん上がり、ポイントへと向かう林道を歩くとうっすらと汗ばむ。
真昼の眩しい光に手を翳し、青空にトンボの姿を探すが、気配はなし。
それなら、と羽化個体を探すが10分で飽きた。
毎年、淡い期待を抱きながらの様子見は、ことごとく空振りしている。
フィールドに全くトンボの気配が感じられないのだが、
シーズンになるとちゃんと成虫が姿を見せる。
(このムカシトンボのポイントは、年々姿が減っているが、、)
羽化した彼らは、いったい、どこで何をしているのだろう。
ムカシトンボ、トラフトンボは関東あたりでは一番早く姿を現すトンボ。
1年の幕開け、というだけではなく、これら春のトンボには、
どことなく爽やかな瑞々しさが感じられるのは、自分だけだろうか。
そういえば、毎年課題のスギカミキリは今年も出会うことは叶わなそうだ。