毎年書いている気がするが、サラサヤンマの雌とは相性が悪い。
昨年はついに手にすることができなかった、「採りこぼし種」のひとつだ。
サラサヤンマに限らず、トンボの雌は不必要なエネルギーを節約するために、
産卵時以外は水辺に姿をみせず、周囲の林や草むらなどに身を隠して生活している。
なので、出会うためには水辺でひたすら雌のお出ましを待つのだが、
サラサヤンマの雌は特に不活発な印象がある。
経験的に、一応産卵する時間帯や天候は把握しているのだが、
いつまで待っても姿を見せないことが多い。
まあ、雌に関する知識が浅いのかもしれないが、、。
そこで今年は活性が高い未熟のうちにクリアしてしまおう、と考えた。
場所はトラフトンボの産地。トラフトンボがそろそろ終わりに近づこう、という時期に、
入れ替わるようにして、このヤンマが姿を現す。
数は少なかったが、苦労の末、二年ぶりに手にすることができた。
サラサヤンマ雌:体長55mm
このヤンマの雌は、ヤンマの仲間では屈指の美しさを持っていると思う。
特に未熟時の翅に顕著に出る橙黄色の斑紋パターンは他の種にない特徴。
成熟してもこの色は残るが、やはり未熟時は一段と鮮やかだ。
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今日、関東地方が例年より12日も早く梅雨入りした、というニュースを見た。
それを証明するかのように、予報はずらりと雨マーク。
一時期のスランプを脱出し、ここまで好調かに見えた今年の出だしだが、
また雲行きが怪しくなってきた、、、。
やっぱりサナエを早く済ませておくべきだった、と後悔。