今回の成果から。まずはリュウキュウトンボ。
その名のごとく、琉球列島の一部に分布する南方系のトンボだ。
昨年の遠征の記事で書いた「ミナミトンボ」もこれに近い種類。
「琉球トンボ」
なんといっても、名前がいい。
その名を聞いただけで、灼熱の亜熱帯の森と、クマゼミの大合唱が頭の中に浮かんでしまうのは、
自分だけだろうか。
リュウキュウトンボ雄:体長50mm
リュウキュウトンボ雌:体長53mm
一見すると内地のエゾトンボに似ているが、南方系のトンボならではの、
いかにも身軽そうなスリムな体型が魅力的。
トンボ屋の中では脇役的な扱いだが、個人としては大好きなトンボだ。
しかし、このトンボは鬱蒼と茂った渓流沿いを稲妻のように素早く飛び回るので、
採集するのはたいそう難しい。
じっくり観察すれば、水面上をホバリングする姿が見られるのかもしれないが、
まだその知見は持ち合わせていないので、出会いはいつも運次第。
今回は、たまたま滞水の上をいつになくのんびり旋回してくれたので、手にすることができた。
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実は今回の遠征の前日に、
不注意から国立駅前で6年間愛用していたコンデジを無くしてしまった。
普段の行いが悪いので、無くしたものが出てきたためしがない。
そこで、これを機に、前々から気になっていた機種に買い替えることにした。
RICOH CX5
この機種にした理由は、尊敬する生物カメラマンが使っていたから、という単純にしてミーハーな理由なのだが、
試しにリュウキュウトンボを撮影してみてびっくり。
複眼を構成する、個眼が見えている、、、。
まあ、今どきこれくらいは当然なのかもしれないが、前の機種に慣れた目には、
ちょっとショック。
しかもこれも当然らしいが、
手ぶれ補正も進化していて、暗い室内でも手持ちで充分ピントが合う。
これで今までアングルを変えるたびにミニ三脚にカメラを付け替える面倒な作業が解消された。
もっと早く替えればよかった!!!