ここのところ天気が悪く、気温も低いので、フィールドに出られない。
しかしそれはそれで、体が休まるので助かる。
そういえば、国立駅前で、まだアオマツムシの合唱を聴かない。
例年なら8月半ばを過ぎれば、日に日に鳴き声が増えていくのだが、
今年は数日おきに一匹がぽつりと鳴く程度。
下草で鳴くクサキリやハヤシノウマオイは例年通りなので、
木の上で何か異変があったのかもしれない。
話変わって先日の北関東。
近場でオオルリボシヤンマの産地を知らないので、北関東の生息地で入手してきた。
このヤンマは水温が低い開放的な池沼に棲むが、東京近郊でそういう水辺は殆ど無いのだ。
毎年晩夏になると焦って産地を探すが空振り。
今年はきっちり押さえておきたかった。
オオルリボシヤンマ雄:体長84mm
訪れたポイントは小規模な場所だったが、頻繁に雄が侵入し、
雌も時々産卵に訪れていた。
手にした個体はまだ翅の擦れも少なく、状態はいい。
平地は太陽が出ればまだまだ真夏の風景だが、
山の上では、静かに秋が始まっている。