8月末。
エゾトンボ、ハネビロエゾトンボと続いた金緑色シリーズは、
埼玉のタカネトンボで完結した。
当日は晴天、高温で絶好のトンボ日和。30分ほどの登山の末にたどり着いた池は、
さぞかしタカネトンボで賑わっているかと思いきや、閑古鳥。
たまに雄が入ってきても、高い所で警戒したようにホバリングしたあと、
水面上にさーっと降りてきたと思うと、さっとエリア外に出てしまう。
このトンボ独特の、岸沿いにツーッと進んでパッ止まる、またツーッ、、、
という安定した縄張り飛翔が見られない。
こりゃ外れ日に当たっちゃったかな、、、。
と苦戦を覚悟したが、運良く雌の産卵に遭遇し、
なんとか無事目標を果たすことができた。
タカネトンボ雄:体長60mm
同雌:体長58mm
このトンボの雌で特徴なのが、腹部の色。
ぱっと見は黒色に見えるのだが、よく見ると虹色に輝いている。
ちょうどカラスの羽根のような光沢だ。
形は地味だが、ちょっとしたお洒落が効いている、といった感じ。
肉眼では見逃してしまうが、デジカメ画像を拡大して初めて気付くことも多い。