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トンボの日々

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2012年 06月 24日

続・小さな弾丸

デッドラインぎりぎり。
今日を外すともうチャンスは無いので、7年振りに寒冷地にある池に行ってきた。

続・小さな弾丸_a0126535_22335518.jpg


清らかに澄んだ冷たい水面に、浮葉植物が一面に繁茂する。
トンボなどの水生昆虫からしてみれば、天国のような環境だ。

しかし、この天国への道のりはやはり遠く、コストもそれなりにかかる。
今回の目的はオオトラフトンボなわけだが、結果から言えば、見事に振られてしまった。
うーん、、、。
やはりオオトラフとは相性が合わないようだ。このポイントでいい思いをした試しがない。

一向に姿を見せないオオトラフとは対照的に、元気いっぱいに飛び回っていたのがヨツボシトンボ。

ヨツボシトンボ雌:体長45mm
続・小さな弾丸_a0126535_22575675.jpg


前回登場したハラビロトンボよりは少し大きいが、縦横に飛び回り、雄同士できりもみ飛行
する様子は、黄色い小さな弾丸といったところか。
寸胴なフォルムもどことなく共通点を感じる。

ヨツボシトンボは寒冷な池を好む北方系のトンボで、
東北や北海道ではごく普通に見られるらしいが、温暖な関東南部では極めて稀。
都内で把握している産地は3箇所あるが、個体数は少ない。

こんな状況なので、全国的に見れば普通種であるにもかかわらず、
自分にとっては気軽に採れるトンボではないのだ。
今回は、オオトラフが採れなかった保険として期待していたのだが、
その期待にはしっかりと応えてくれた。

そしてこんなものも。

続・小さな弾丸_a0126535_22493866.jpg


ヨツボシトンボはごく稀に、翅の斑紋が拡大した「プラエヌビラ型」という個体が
出現するらしいが、今回はその範疇に入りそうな雌が採れた。

ヨツボシトンボとの付き合いは長いが、プラエヌビラには初めて出会った。
まあ、これが採れただけで今回ははるばる遠征した甲斐があった、
と自分を納得させてみる。

by brunneus | 2012-06-24 23:01 | 群馬 | Comments(2)
Commented by N.S at 2012-06-27 11:05 x
ご無沙汰です!

オオトラ残念でしたね…ここ数年は良い結果を聞きませんね。

福島のポイントは採集禁止になりましたし…新潟や山形に探しに行きますかね。

これからは黄昏れヤンマが楽しみです、横浜からはマルオス採集の連絡が有りましたよ、私も土曜日に都内でマルオスを確認しました。

今週はキイロヤマ行くか黄昏れヤンマか迷ってます。

ではまた!
Commented by brunneus at 2012-06-27 20:35
N.Sさん
ご無沙汰してます。
オオトラフは、年々採りずらいトンボになってきましたね、、。
北海道まで行けば、沢山いるんでしょうが、、。

もうマルタン採集されてましたか!まだ青くなりたてですかね。
この時期は、スケジュールが難しいんですよね。
キイロヤマも捨てがたいし、、。
楽しくも悩ましい季節の到来ですね!


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