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トンボの日々

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2013年 04月 29日

例年通り?・その1

4月中旬にムカシトンボを採った。
桜の開花も早い。

以前の記事でも書いたが、この感じだと、トラフトンボは連休前には成熟しているのではないか?
それを確かめに、毎年通っている沼へ片道3時間半かけて行ってきた。

例年通り?・その1_a0126535_026554.jpg


天気は申し分ない。風が冷たいのが気になったが、全く飛ばないということはないだろう。
空からはヒバリの声。沼からわき上がる泥の匂いと、時々風に乗ってくる肥の臭い。遠くの空には
成田空港に着陸する旅客機がぽつんと浮かぶ。

今年も、1年前と変わらない風景が出迎えてくれた。

池面をパトロールする雄の姿は無い。
ならば、と周囲の空き地を巡る。さっそく一つ目の空き地の低空を旋回するシルエットを見つけた。
あの飛び方は雄だ。生殖期前半は、池を飛ばずに空き地に縄張りを張り、摂食しにやってくる雌を
待つのだろう。

上空に、雄とは明らかに違う飛び方をした個体がひとつ。
雄より滑空を交えて緩やかに飛び、時々きりもみしながら餌を追う。ミナミヤンマの雌にも似た飛
び方だ。さっそく竿を出し一振り。
ネットの中にいたのは確かに雌だが、腹部がぺしゃんこに潰れた未熟個体、、。

トラフトンボ未熟雌:体長53mm
例年通り?・その1_a0126535_0395856.jpg


空き地を巡回すると、雌はぽつぽつ飛んでいるのだが、手にしてみるとどれも未熟個体ばかり。
なかにはこんな個体も。

トラフトンボ無斑型?未熟雌:体長52mm
例年通り?・その1_a0126535_042346.jpg


うーん、未熟なので無斑型かどうかの判定は微妙だ、、。

この時期でこの成熟具合は、結局、例年通りの感じだ。
先週の低温が成熟過程に影響を及ぼしたのだろうか。

採集もほどほどにし、帰路についた。
もうしばらくして生殖活動が活発になる頃、また訪れてみよう。

by brunneus | 2013-04-29 00:49 | 千葉 | Comments(0)


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