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トンボの日々

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2013年 05月 06日

役者は揃った

連休の後半二日を、どう使うか悩んでいた。

近場のムカシトンボか、千葉のトラフトンボの成熟個体を狙うか、という選択肢だが、予報が良い方の
日を遠出に選んだ。
トンボ採りには絶好の日和。そして千葉の有名ポイント。
ライバルが出現し、厳しい戦いになるのを少しでも避けるために、多大な犠牲を払っていつもより一本
早い電車に乗った。早起きが何よりも苦手なのだ。

しかし、ポイント入りするや否や、遠くにゆらゆら揺れる大きなネットがいくつか目に飛び込んできた。
あのネットは、、。
結局、示し合わせたわけでもないのに、ポイント周辺には既に5人のトンボ仲間が集結していて、自分
がしんがり、というオチだった。考えていることはみな同じ、というわけだ。

天気は快晴、風も弱く気温も高い。条件は最高だ。池にはトラフトンボ雄が飛んでいる。繁殖後期に入
っているようだ。しかしいくら空き地を巡っても、摂食飛翔する雌に出会わない。これは外れ日のパタ
ーンだ。

そこで作戦を変更。トラフに見切りをつけ、毎年サラサヤンマの未熟個体が飛ぶポイントに腰を据える
ことにした。

待つことしばし。上空に一頭のヤンマが飛び出した。青空にオレンジ色の翅が鮮やかに映える。サラサ
ヤンマ雌!
トラフトンボを見慣れた目には、随分大きく見える。サラサヤンマはゆったりと、まるでミナミヤンマ
のように優雅に飛ぶ。美しい!


上/サラサヤンマ未熟雄:体長57mm
下/サラサヤンマ未熟雌:体長58mm
役者は揃った_a0126535_2473034.jpg


結局ここでは雌を3頭、雄を1頭目撃。作戦は功を奏したようだ。

サラサヤンマは、特に雌の未熟個体の翅が鮮やかなオレンジ色に色付く。成熟しても多少は残るが、こ
の時期の鮮やかさにはかなわない。

前回のトラフトンボとアオヤンマ、そして今回のサラサヤンマ。
このポイントの初夏の役者は出そろったところで、ようやく本格的なシーズンが始まったようだ。

by brunneus | 2013-05-06 02:56 | 千葉 | Comments(4)
Commented by 農大生K at 2013-05-06 05:59 x
どうもです。
昨日はお疲れ様でした!サラサは雌雄共に採られたのですね。うらやましいです。

また、フィールドで会いましたらよろしくお願いします。
Commented by brunneus at 2013-05-06 12:30
Kくん
昨日はどうもー。雄は、立ち話をしていたら偶然頭上の葉にふらふら飛んで来て、止まった所を確保。ラッキーでした。
こちらこそ、またフィールドで宜しくです!
Commented by けい at 2013-05-06 21:20 x
こんにちは。
先日は色々と御指導頂きありがとうございます。
私の方は、アオヤンマ♂とトラフ♂を1匹ずつという惨憺たる結果でした。ベテランの方々のオーラもあってか、もう、池を見つめながら溜め息の出るばかりでした・・・。

いよいよシーズン本番ですね。またどこかのフィールドでお会いしましょう。
Commented by brunneus at 2013-05-06 22:17
けい さん
こちらこそ、久しぶりにお話できて楽しかったです。アオヤンマ、採れて良かったですね!
僕もまだまだヘナチョコなので、大先輩の方々の嗅覚とセンスには脱帽です。

またどこかでお会いしましょう!


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