5月。
気持ちとは裏腹に、季節は容赦なく動き続ける。
苦手な早起きを乗り越え、一路東へ。
電車に揺られ3時間、10ヶ月ぶりの駅へと降り立つ。ポイントへと向かう道中の水田は、ちょうど
田植えの時期。瑞々しい稲穂と、青空を映す水面が眩しい。
午前10時半。ポイント着。
柔らかな風と、懐かしい泥の香りとともに、いつもの風景が出迎えてくれた。枯れたアシと鮮やかな
新緑は、この時期ならではの組み合わせだ。
周辺の空き地へ踏み込み、狙いのトンボのシルエットを探すが、いくら探しても見当たらない。時間、
気候共に最高の条件のはずだが、、。
嫌な予感が頭を過った頃、ようやく怪しげな個体を発見。慎重にアプローチし、スイングする。
左:トラフトンボ雄 右:トラフトンボ雌
雌のぼってりと太い腹部。程よく成熟しているようだ。
さらなる追加を求めてあちこち彷徨うが、今年は群飛するポイントに出会わない。強烈な太陽光に次
第に体力が奪われる。
見上げた空には、成田空港から離陸した旅客機。これもいつもの風景だ。
その後も各ポイントを巡るが、雌は単発ばかりで、この時期の醍醐味である集団摂食の現場を見るこ
とが出来なかった。
ともあれ、今年もトンボの巡礼の日程を順調にこなせていることに満足。ポイントでは嬉しいことに、
このブログの読者の方に出会うことができた。こんな自己満足の数々に付き合って頂いている方が存
在することに、改めて驚き、感謝。
どこも混み合う連休は小休止。明けた一週目から再び動き出そう。