トンボの日々

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2015年 11月 26日

細めと太め

昨年、オオルリボシヤンマの雌を労せずして確実に手に出来る場所を知ってから、いろいろな発見があ
った。生態面の発見もあるが、ここでは形態で気付いたことを。

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左側が青色型、右側が通常型だが、色ではなく、腹部の形状に着目してみる。上の2頭はすらっと細長
いのに対し、下の2頭はやや太短い。これは撮影時の状態ではなく、その個体が羽化したときからの特
徴だ。
このように、「細めと太め」のパターンがあるのは他にはルリボシヤンマがあるが、それ以外の種では今
のところ、見たことがない。詳しく比較をしていないだけかも知れないが、オオルリボシとルリボシの
2種はやたらと気になってしまう。同じルリボシヤンマ属でも、マダラヤンマ雌では、形態差に気付く
ことはなかった。イイジマルリボシヤンマは手にしたことがないのでよく分からない。

ハネビロエゾトンボ雌では、極端に腹部の根元が膨らんだ個体があるが、これは先天性のものではなく、
成熟して、卵を満載しているからだ。
「細め太め」は、生態戦略から見れば、利点難点があるとも思えず、単なる「個性」だろう。しかし、その
「個性」の発現の仕方が、種によって異なることが面白い。

「安定性のゆらぎ」とも言えるこれらの現象こそが、生き物の世界を豊かにしているのだと思う。
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by brunneus | 2015-11-26 11:16 | つぶやき | Comments(0)


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