先日の山原。
曇天の中、風通しのよい林道でオキナワサラサヤンマを待っていると、出し抜けに背後から黒いトンボ
がゆっくりと路面を飛び去ってゆくのが見えた。オキナワサラサ!!
竿を前方に突き出しながら全速力で追いすがり、射程に入った瞬間、疑問が浮かぶ。しかしとりあえず
竿を力一杯振ると、手応え。ネットの中で暴れるのは、、、
ヤブヤンマ未熟雄
竿を振る直前、オキナワサラサより大きく見えたことが疑問だったのだ。
手にしてみると、まだ黄色部が多く残る未熟個体。そういえば、山原では夏にヤブヤンマの雌にはよ
く出会うが、雄を手にしたのは初めてかもしれない。
ヤブヤンマは、内地では6月に羽化する真夏のヤンマだ。それが、山原では4月中旬に飛んでいる。
さすが亜熱帯だ。
内地ではネットに入れてもリリースする存在だが、亜熱帯の地でその姿を見ると、なんだか特別なもの
に見え、ついつい手が伸びてしまう。
慣れないシーズンの遠征は、新たな発見があるので楽しいのだ。
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