トンボの日々

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2016年 05月 04日

灯台もと暗し

昨日の夜。

出先からの帰りに、国立駅前を歩いていたときのこと。
一橋大学の植え込みの中から、おかしなクビキリギスの声が聴こえてきた。「ジー・・・」というのがク
ビキリギスの声だとすると、「ジャー・・」という、少し野太いような、かすれたような声。
実は前日にも同じ声を聴いていたのだが、この付近ではクビキリギス以外で似た声はクサキリしか思い
付かない。しかしクサキリが鳴くのは夏になってからだ。声が植え込みの奥から響くので確認しようが
なく、「おかしな声のクビキリギス」ということにしておいたのだ。
しかし、昨日は植え込みの手前の部分で鳴いていたので、ふと、確認してみようという気になった。通
行人の目を気にしつつ、ササの植え込みに近付く。スマホのライトで遠慮がちに照らしながら音の発生
源を辿り、薄明かりに照らされた虫の姿を見て息を呑んだ。クビキリギスじゃない!

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シブイロカヤキリ雄

下面から見た、真っ黒な顔面がシブイロカヤキリの最大の特徴。
シブイロカヤキリは、昨年の春に埼玉の河川敷で新鮮な死骸を拾っている。そして、多摩川沿いや、支
流の浅川の河川敷でもそれらしき声を聴いているので、河川敷など湿り気がある環境に生息するものだ
と思っていた。しかし一橋大学は乾燥した台地の上で、アシやススキ原は無い。いま思えば、確かに声
はシブイロカヤキリのものだが、「国立駅前にいるはずがない」という思い込みが邪魔していたようだ。

今年は生きた個体を撮影してみたい、と埼玉で再挑戦しようと思っていたのだが、まさか地元で出会え
るとは思ってもみなかった。灯台もと暗しとはこのことだ。

改めて、国立駅前も捨てたものではない、と再認識。











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by brunneus | 2016-05-04 21:46 | 東京 | Comments(0)


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