トンボの日々

brunneus.exblog.jp
ブログトップ
2016年 05月 07日

保険

先日の山原遠征。

悪天候の予想に備えて、トンボ以外の保険を設定しておいた。それがこれ。

a0126535_1727023.jpg

上:ツノメガニ雄 中左:ツノメガニ幼体 中右:オキナワハクセンシオマネキ雄
下:フタハカクガニ幼体

今回の最大の目標はシオマネキで、棲息場所はマングローブ、もしくは砂泥干潟の河口。このカニで気
をつけなければいけないのは、潮の満ち干だ。実は昨年も狙っていたのだが、潮汐を考えずにポイント
に行ったので、カニは巣穴もろとも海水の中。今回はその失敗を踏まえて、事前に干潮になる時間を調
べておいたのだ。しかしこれが今回の遠征を難しくした。運悪くトンボの活性が高まる時間と干潮がぶ
つかってしまったので、宿の選定から一日のスケジュールの細部に至まで、いつも以上に綿密に計画を
立てなければならなくなった。
結果的には、首尾よく潮が引いた干潟で、多くのシオマネキたちを見ることができた。他のカニはフタ
ハカクガニしか見当たらなかったのは、微妙な環境のせいか、時間のせいかわからない。

ツノメガニは、保険の保険。2年前の遠征で採集のコツは掴んでいた。昼間砂浜を歩いても、目に付く
のは小さな幼体ばかりで、大型の個体は基本的には穴の中に潜んでいる。大型個体に出会うには、懐中
電灯を抱えて夜間に砂浜に出向く必要がある。真っ黒な海面から潮騒がこだます海岸は不気味だが、恐
怖心をぐっとこらえて懐中電灯で砂浜を照らすと、ぽつぽつと白い点が浮かび上がる。その中の一つに
狙いを定めて、海を背に陸側に追いつめれば、簡単に採集できる。波打ち際に逃げ込んだ個体も、水中
に入ると安心するのか、寄せる波にゆらゆら揺られているだけなので、取り押さえるのは簡単。
ツノメガニを採集した砂浜では、ミナミスナガニが見られなかったが、2種の間で棲み分けが行われて
いるのだろうか。砂浜を走り回る小型から中型の白いカニは、みなミナミスナガニと思い込んでいた頃
が懐かしい。

今回の遠征は天気に負けてトンボに関しては芳しくなかったが、天候に左右されないターゲットがある
と、旅が何倍も充実する。次に行くときは、また新たなカニたちに出会いたいものだ。













-
[PR]

by brunneus | 2016-05-07 18:03 | 沖縄 | Comments(0)


<< 雌の日      渋色と首切 >>