トンボの日々

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2016年 10月 20日

寒さに耐える

先日、撮りためたトンボの画像をチェックしていると、当然あると思っていたオオアオイトトンボ雌の
画像が無いことに気がついた。

ルリボシヤンマの池に行くと日向に多数の個体が集結していたので、その中から雌を選んで撮影用に摘
まんで帰る。

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オオアオイトトンボ雌

オオアオイトトンボは都会派のトンボだ。好き好んで街中で暮らしているわけではなく、産卵に不可欠
な、水面に張り出した木立がある池、つまり薄暗い池を棲息地としているからだ。
狭い土地に樹木と池を詰め込む都市部の公園は、必然的に池面に日陰ができ、このトンボの棲息環境と
なる。産卵方法は異なるが、木陰を好むクロスジギンヤンマやヤブヤンマが都市部に進出しているのも、
同じ理由だと思う。

水面に近い場所で産卵する多くのトンボの雌にとって、日増しに気温が下がるこの時期は苛酷だ。産卵
しているうちに、体温が下がって飛び立てなくなるものもいるという。
いっぽうのオオアオイトトンボは寒さに強いらしく、他のトンボが殆んど活動しないような寒い日にも
活発に飛び回っている。しかも、このトンボの生殖活動は夕方なので、さらに気温が低いはずだ。
日が差し込む僅かな時間に日向に集まって一心不乱に摂食しているのは、寒い夕方の活動に備えて、生
殖に必要なエネルギーを体に溜め込んでいるのだろう。

キトンボやヒメアカネも耐寒性のあるトンボで有名だが、さて、今年はどちらが遅くまで生き残ってい
るのだろうか。






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by brunneus | 2016-10-20 10:10 | 東京 | Comments(0)


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