トンボの日々

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2018年 07月 01日

グリーン

梅雨け間近の関東南部。
海からの強風に流された雲が、暑く湿った風に低く流されてゆく。身体に絡み付くねっとりとした空気。
まるで沖縄にいるみたいな日だった。

時間が少し出来たので、クラシックなマルタンヤンマの産地へ。
街中で吹き荒れる熱風も、この小さな谷津には入り込めない。頭上の電線を共鳴させる音が聴こえてい
る。草と泥の匂いと、湿地から響くキンヒバリの涼しげな音。ネットを構えて谷津の奥の暗がりを見つ
める。

草むらを黒い影が滑るのが見えた気がして全身に緊張が走るが、次の瞬間、青い残像を残して遥か後方
へ。数分後、今度は谷津をぐるぐる旋回する気配。かと思うと背後から一気に抜けていく後ろ姿。

なかなかストロークしやすい場所を飛んでくれず、全く良いイメージが湧かない。このまま手ぶらで帰
るのか、、と思った矢先、出し抜けに頭上に影が飛び出してきた。身体が勝手に反応し、ネットの中に
は待望の姿。

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取り出してみると、まだ斑紋が緑色がかり、翅も透明な半成熟個体だった。
未熟から成熟へと劇的に体色が変わるマルタンヤンマ。野外で成熟前の個体を手にしたいと願っていた
が、この日、ようやくそれが叶った。

この場所は例年7月に入ってから訪れている。その時期のマルタン雄は、基本的には一定のコースを飛
び去るパターンなのだが、この日は飛び方が不規則すぎて翻弄された。それが成熟度によるものなのか、
天候によるものなのか、、。

長年通い慣れた場所なのでマルタンに関しては熟知しているつもりだったが、まだまだだったようだ。













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by brunneus | 2018-07-01 22:35 | 神奈川 | Comments(0)


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