トンボの日々

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2018年 09月 25日

夢の渚2018

どうも近年、馴染みのメガネサナエのポイントが芳しくないので、今年は見切りを付けて近くの海へ。

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ここを訪れるのはちょうど10年振り。ぼんやりと白く霞む風景も当時のままだ。

さっそく砂浜を注視しながら歩くが、目的の姿が見えない。まさか外したか、、と思ったその時、波打
ち際をホバリングするシルエットが目に飛び込んできた。

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メガネサナエ雄。そよと吹く向かい風を受け、独特の前傾姿勢でホバリングしている。よく見るとその
先でも縄張り争いする姿。良かった。今年も安定して発生しているようだ。
雄たちはひとしきり飛び回ると、まるでヘリコプターが着地するように、すっと砂浜に静止する。その
隙を見てそっと近付くのだが、気配に異様に敏感で、なかなか近寄らせてくれない。抜き足差し足で接
近を試みても、あと一歩の所でふわっと飛び立ってしまう。まるで春のアオサナエ雄のようだ。
しかし、沖合いをパトロールして戻って来る際や雄同士の闘争の後などには、無頓着と言っていいほど
近くに静止することがある。

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この個体も、そんな無頓着状態の雄で、足元に止まったときのもの。

そして午後。
雄の観察にも飽きてきた頃に、様子がおかしな個体を発見した。

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砂地に踏ん張り、翅をさかんにばたつかせている。これはもしや、、。
側面に回り込んでみる。

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やはり。産卵に訪れた雌が、卵塊を作っているのだ。
じっと見ているとやがてぱっと飛び立ち、打ち寄せる波にちょんと腹端を付けてまた砂浜に静止。すぐ
にまた飛び立ち、、と同じことを繰り返している。確か10年前にも見た記憶があるが、この場所のメ
ガネサナエは本当に風変わりな産卵をするものだ。

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メガネサナエをこんなにじっくりと余裕を持って眺めたのは何年振りだろう。
勇ましい姿でホバリングする姿、スリムな引き締まった身体の先に大きく広がる腹端のフォルム。個人
的には、メガネサナエ属はサナエトンボ科随一の恰好良さを持っていると思う。

10年前に見たメガネサナエ舞う夢の渚は、この日も良い夢を見させてくれた。
ヒガンバナが咲き乱れる農村風景を、充実感に包まれながら駅へと向かった。






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by brunneus | 2018-09-25 00:19 | その他 | Comments(0)


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