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トンボの日々

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2019年 05月 11日

新天地

今年のトラフトンボは、季節の進行を勘案してタイミングを計っているいるうちに、悪天週間に入って
しまった。その間に行った仲間からの情報が入ってきたが、あまり芳しくないようだ。
思考回路が良く言えば前向き、悪く言えば単純な構造になっているので、仲間からの悪い情報にも、
「たまたまでしょう。今日は天気も最高だし、いつのもように飛ぶはず、、」という持ち前の根拠のな
い自信の方が勝っている。

辛い早起きを乗り越えて現地に着くと、快晴微風高温と三拍子揃った天気。これで飛ばないはずはない。
いつのもように、黒筋が入った4枚の翅が青空を背景に颯爽と飛ぶ姿を想像して空き地を巡る。

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さっそく頭上を飛ぶシルエット。しかしどう見ても雄だ。次に出会うのは当然雌だろう、と空き地を歩
き回るが、、。

飛んでいるのはクマバチのみ。雄すら殆ど見ない。
時間は10時半。この天気でここまで飛ばないことは、過去に経験がない。潔くこのポイントには見切
りをつけた。こんなこともあろうかと、事前にいくつかポイントをピックアップしておいたのだ。

まず訪れたのは海沿いの池。

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環境は良い雰囲気だが、コシアキトンボがぽつんと飛ぶだけ。次へ。

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水面を飛ぶシルエットに着目。

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トラフトンボ雄。山沿いの池を好むのだろうか。近くの池をいくつか巡ると、数は少ないがどの池でも
雄の縄張りを見ることができた。

しかし待てども雌の気配がしない。滞在できる時間も残り少なくなり、帰り支度をし始めた時。
ふと水面に目をやると、何かがぐるぐると旋回している。トラフトンボ交尾態!
一旦仕舞った竿を慌てて取り出し、予測の付かない交尾態の動きに翻弄されながらも竿を振ると、運良
くネットに吸い込まれてくれた。

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最後の最後にようやく雌を手にできた。

トンボを始めた頃から慣れ親しんできたトラフトンボの産地は、今や太陽光パネルに囲まれてしまった。
かつて雌が乱舞した秘密の空き地にも尽く太陽光パネル。楽園の終焉は近いようだ。
現場で森を切り、土砂を流し込む作業員に罪はない。悪いのは「エコ」(もしくは税金対策)という甘
い毒薬を誘い文句に、電力の売買というマネーゲームに興じる人間なのだ。

幸い、トラフトンボは周辺の池に広く分布することが分かった。さらに探せば多くの産地が発見できる
だろう。今後は新天地を求めて放浪するしかないようだ。






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by brunneus | 2019-05-11 12:32 | Comments(0)


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