昨日のこと。
八王子の職場で久々にウバタマムシを拾ってケースに入れたのだが、つい出すのを忘れて一晩放置して
しまった。
今日になって思い出して取り出してみると、傍らに不思議な物体が。
はじめは糞の残骸かと思ったが、どうも様子が違う。
よく見てみると、肌色の蝋状物質の中に、粒がぎっしり並べられている。どうやら卵のようだ。
ウバタマムシはマツに付くらしく、職場でも植栽のマツの付近でよく見つかる。雌は樹皮の間に産卵す
ることは想像に難くないが、卵の形状までは考えたことがなかった。
雌は一卵一卵産むものと勝手に思っていたのだが、この卵塊を見て予想を裏切られた。本来は、樹皮の
間を蝋状物質で埋めて、その中にまとめて産卵するのだろう。
見慣れた虫でも、未知な部分を知ると少し得した気持ちになる。
卵から成虫まで飼育するのはとても無理なので、明日、卵をマツの近くに戻しに行こう。
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