トンボの日々

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2018年 06月 15日

青い越冬型

先日のオオトラフトンボ。産地はいくつかの選択肢があったが、決め手となったのはこのトンボ。

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ホソミイトトンボ。
この産地は、ホソミオツネントンボ、オツネントンボ、ホソミイトトンボという、九州以北で越冬する
3種のトンボが同時期同所で繁殖活動するのが見られる。
3種のうち、ホソミオツネン、オツネンの産地は他にもいくつか知っているのだが、ホソミイトは把握
していない。昨年秋に湾岸の公園で越冬中の個体をいくつか見かけたが、繁殖活動をどこで行っている
か分からないのだ。
この日の目的は、青く成熟した越冬型の撮影をすることだが、到着早々ペアを発見。それ以降はオオト
ラフに意識を切り替えてしまったのだが、今思うともう少しじっくりと繁殖活動を観察しておけば良か
った、と少し後悔。
3種の越冬トンボは、同じ岸辺の同じような植物に産卵していた。それぞれの種の嗜好性を細かく解明
できれば、面白いことが色々と分かりそうだ。








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# by brunneus | 2018-06-15 23:24 | その他 | Comments(0)
2018年 06月 10日

憧れ

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オオトラフトンボと初めて出会ったのは、15年ほど前、仲間と訪れた北関東の池だった。当時はそこ
そこ数がいたように思うが、装備や技術が貧弱だったおかげで(今でも貧弱だが、、)とても手が届か
ないトンボだった。

手に入らないと余計に執着してしまうのが人間。
当時手元にあった古い図鑑には、具体的な記述は「富士山頂でも記録がある」とか「八ヶ岳北横岳山頂
の池に棲息」と書かれているのみで他に情報もなく、本気で北横岳に登ろうとまで思っていた。

北関東の池にはその後単独も含めて何度か通ったが、アプローチの長さの割に貧果なことに辟易して、
いつしか気持ちが離れてしまった。

三年前。身近な場所での新たな情報を得てからはそれほど遠くない存在になったが、やはり当時感じて
いた憧れの気持ちはまだ強い。
縄張り行動、体格共にトラフトンボより遥かに大きなスケールで、赤茶色の身体の先端にエメラルドグ
リーンの複眼を輝かせながら、水面を悠々と飛ぶ雄を眺めているだけで満足してしまう。

カラスヤンマ、ネアカヨシヤンマ、トビイロヤンマ、マルタンヤンマ、そしてオオトラフトンボ。
今では身近な存在となったトンボたちだが、どれも最初の一匹を手にするのに苦労したものばかりだ。
これらのトンボたちに対する憧れは、これからもずっと続くのだろう。







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# by brunneus | 2018-06-10 11:04 | つぶやき | Comments(0)
2018年 06月 09日

三年振り

梅雨の晴れ間を縫って、三年振りに訪れる池へ。
あたりはぎらぎらとした初夏の光が充満し、立っているだけで目眩がしそうだ。胴長を履いて、息苦し
いほどの草いきれの中を静かに岸辺へ。すると足元からキラキラと翅を輝かせて飛び立つイトトンボ。

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アオイトトンボだ。ちょうど羽化のピークに当たったらしく、よく見るとそこらじゅうで何百、何千と
羽化していた。
水面に目を移すと、ギンヤンマが我が物顔で飛び交っている。そしてその中に、小振りの赤茶色のトン
ボを発見。

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トンボは沖合を飛び、なかなか近くに来てくれないが、ギンヤンマに絡まれることで時折コースが変わ
り、間近を飛ぶ瞬間がある。

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この日の目的、オオトラフトンボ。三年振りの場所なので心配したが、元気よく縄張り争いする姿を見
てひと安心。そして足元に目を落とすと、雌の落とし物が。

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これは期待できそうだ。
岸辺でオオトラフの雄たちを眺めるうちに暑さに耐えられなくなり、木陰に避難。すると、目の前のア
カマツの枝に、ヒヨドリがやってきた。

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トンボをくわえているようだ。あの大きさは、まさか、、。

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無情。
さっきの卵紐の落とし主だろうか。
俊敏に飛ぶ雄と違い、卵を満載して重々しく飛ぶ雌は鳥たちの恰好の餌食になるのだろう。

この日は午後の早い時間に満足してしまったので、いつもより早い撤収。ヒヨドリに喰われる雌を見て
複雑な気持ちになった瞬間もあったが、静かな池でのんびりオオトラフトンボと戯れる幸せな一日だっ
た。







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# by brunneus | 2018-06-09 01:14 | その他 | Comments(0)
2018年 06月 06日

ふうけい

河川中流域にて。

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関東は今日、梅雨入り。春のトンボたちのシーズンが終わりを迎える。













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# by brunneus | 2018-06-06 10:50 | つぶやき | Comments(0)
2018年 06月 02日

サラサヤンマの谷津

昨日。
勝手に悪天候だろうと決めつけていたのだが、予報を見ると久々の晴天。仕事前の二時間、カメラと長
靴だけ持って、手軽に行ける昔馴染みのサラサヤンマの谷津へ。

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ここは典型的なサラサヤンマの環境が広がる素晴らしい場所。しかし湿地に足を踏み入れても、サラサ
ヤンマが飛ぶ姿が見えない。じっくりと地表を探すと、いた。

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気温が高いからか雄は不活発で、静止型の縄張りを張っていた。ここはこの雄に任せて、移動。
すると湿地脇の踏み跡の上を、中型の黒っぽいトンボがホバリングしている。じっと注視すると、やが
て脇の草むらの中に入っていった。忍び足で近寄り、草葉の間から覗いてみると、、

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今日の目的、サラサヤンマ雌。
雄が陣取る湿地を避けて産卵しているのだろうか。辛抱強く待ち、頭の中にあるイメージした場所で産
卵するのを待つ。すると思いが通じたのか、雌はついっと飛んだ。

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思い虚しく、またしても草の中で産卵。雌はこのあと、産卵に満足したようで空高く消えてしまった。
滞在できるタイムリミットが近付いてきたので、帰りがてら別の湿地へ入ると、、

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イメージに近い場所で産卵する雌に出くわした。
その後は時間になったので撤収。

サラサヤンマの雌は、一日待っても出て来ないこともざらだが、条件の良い日は簡単に出会えてしま
うものだ。
採集はしていないが、雌の産卵をじっくり観察できただけで充分満足な日だった。






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# by brunneus | 2018-06-02 00:36 | 東京 | Comments(0)